第39回の放送では、ひろと税理士とアシスタントの吉田さんが、税金にまつわる最新事例と生活に密着したお金の問題について語り合いました。
最初のテーマは「犯罪収益と税金」。取り上げられたのは、かつて世間を騒がせた“いただき女子リリちゃん事件”です。マッチングアプリを通じて約1億6千万円をだまし取ったケースで、国税当局はその収益を「事業所得」と認定。必要経費を差し引いた上で約1億1千万円が課税対象とされ、所得税・住民税・加算税を合わせると推定で7千万円規模の税負担が発生する可能性があると解説しました。ひろと税理士は「たとえ違法な収益であっても課税義務は免れない。経費も一定範囲で認められる」と指摘し、リスナーに強い印象を残しました。
続いてのテーマは「親族間のお金の貸し借り」。吉田さんの問いかけに対し、ひろと税理士は「借用書や返済計画がなければ贈与と認定されかねない」と注意を促しました。特に相続税調査では親族間の資金移動が厳しく確認されるため、「出世払い」「あいまいな貸し借り」は後々大きなトラブルにつながると解説。贈与の場合も銀行振込だけでなく、贈与契約書を残すことが望ましいと具体策を示しました。
番組後半は「終活のための相続準備」がテーマ。まずは自身の財産を正確に把握し、エンディングノートなどに整理することを第一歩と提案しました。不動産の分け方や相続人の指定を誤ると、家族間の争いを招く可能性があるため、計画的な準備と家族への情報共有が重要であると強調しました。
今回の放送では、犯罪収益への課税という意外な話題から、日常に直結する親族間のお金の扱い、そして将来の備えとしての相続準備まで幅広く取り上げられました。税金は「生活と切り離せないリアルな問題」であることを改めて考えさせられる内容となりました。
Informations
- Émission
- FréquenceChaque semaine
- Publiée15 juillet 2025 à 09:27 UTC
- Durée22 min
- Saison1
- Épisode39
- ClassificationTous publics