「季節」は、不思議に満ちています。まだまだ日差しは強く暑さに辟易しているにもかかわらず、夏から秋への変化を何とはなしに感じ取ることがあります。この詩は、そんな瞬間を切り取っています。「夏のエネルギー」に力を得ていた筈の「私」は、ある時から「夏の詩をすべて嫌悪する」ようになり、「葉の次第に落ちてゆく楓のように自分を感じる」ようになるのです。このどうしようもない気持ちを「裂目のある一枚の葉のこころと/わたしのこころがきっちり重なる」と、みずみずしい葉ではなく落葉に向かう葉に重ねることで、自然とともにある「私」を描いています。永瀬さんの夏から秋へ向かう時を書いた詩は、この他にもあります。興味をお持ちになった方は、読み比べてみてはいかがでしょうか。<文・白根直子>
정보
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- 주기매주 업데이트
- 발행일2025년 8월 18일 오전 2:30 UTC
- 길이4분
- 등급전체 연령 사용가