絵本を扉に世界を覗く■望遠鏡ラジオ■

#002【鹿踊りのはじまり】ぎんがぎがに光る太陽・賢治の言葉が拓くイメージ

エピソード#002【鹿踊りのはじまり】

『鹿踊りのはじまり』宮沢賢治(著)、 ミロコマチコ(イラスト)

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宮沢賢治の描いた東北の伝統芸能「鹿踊り」。大自然を言祝ぐ動物たちの世界観が、新鮮なオノマトペと躍動感あふれるイラストで描かれる。ぎんがぎがの太陽のもとで、ヒトの落とした手ぬぐいとシカが物語る人と自然の境界線。

ミロコマチコさんの絵が物語の追い風になって、5・7・5のリズムが子どもとの音読の時間を楽しく彩ってくれます。絵で表現された六頭のシカの目の色の違いや見た目の特徴が、物語の中のシカのそれぞれのふるまいとも繋がって、目でも耳でも言葉でも楽しめる作品です。