クラシックの風をのせて

021.音楽が届く場所へ〜パリの風を乗せてVol.5を振り返って

11月3日、文化の日に開催した「パリの風をのせてVol.5 福川伸陽&松元あや 酒蔵の街デュオコンサート」。気がつけば、あの日からもう2週間が経ちました。終演後の高揚感と余韻がまだ胸に残る中、あらためてこのコンサートを振り返りながら、私の思いをお届けしたいと思います。 今回の開催日は三連休の最終日。各地でイベントが重なる中、お客様が来てくださるかとても心配でした。そんな不安をよそに、小学生からご年配の方まで、本当に幅広い世代の皆様が会場に足を運んでくださり、心から幸せを感じた一日となりました。 特に印象に残ったのは、ガラス越しに鑑賞できる“親子室”を利用されたご家族。まだ2歳と4歳のお子様を連れ、「生の音楽を五感で感じさせたい」と、呉からお越しくださいました。クラシックは「小さな子どもを連れて行きにくい」と思われがちですが、音楽は誰にでも開かれたもの。こうして「行きたい」という思いに寄り添えたことが、私にとってとても嬉しい出来事でした。 プログラムでは、福川伸陽さんのホルンに寄せられた「こんなに優しい音色だとは思わなかった」という驚きの声が多く、あらためて福川さんの表現力の豊かさを感じました。また、松元あやさんがピアノソロで演奏した徳山美奈子さん作曲「ムジカ・ナラ」へも意外なほど多くの反響をいただき、邦人作品への関心が高まったことも今回の収穫です。 そして、アンコールでお届けした「ふるさとの四季」。聴きながら幼い頃を思い出し涙された方もいらっしゃったとのことで、音楽の力の大きさに胸が熱くなりました。誰にとっても“自分だけのふるさと”がある。その思いとともに響かせる時間は、コンサートの最後にふさわしい、まさに“心への贈りもの”だったと感じています。 クラシック音楽は、知っている曲も、初めて出会う曲も、どちらも豊かな世界へ連れていってくれます。これからも、初めての方にも、長く親しんでいただいている方にも、心地よく音楽に触れていただける場をつくり続けたいと思っています。 次回は「トリオも良いかも?」という構想もあり、準備を進めています。皆さまにお会いできる日を心より楽しみにしています。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.com Instagram: https://www.instagram.com/chiichan.fp Facebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082 HP:https://www.ongakunookurimono.com/