さんこまラジオ 〜ホースセラピー、自然×子ども、発達支援 ( 馬 森のようちえん 自然体験

098自然災害と自然体験(前編)〜野外教育が育む「再生の力」とは?

今回のテーマは、「自然災害と自然体験・野外教育の関係」について。

東日本大震災をきっかけに活動を始めたきびはらが、災害の多い時代における“自然との付き合い方”を、馬との暮らしや野外教育の実践を通じて語ります。

お話の中では、「自然に生かされている感覚」「地域とのつながり」「外部とのつながり」「足元の資源を見直す視点」など、災害を乗り越える力となる“自然体験”の本質に迫ります。釜石の子どもたちとおじいちゃんの絵本から紡がれるエピソードや、集落が孤立した台風の体験も交えながら、深く温かい語りが展開されます。

“自然は怖い。でも、恵みもくれる。”
そんな二面性を抱えた自然とどう向き合い、次世代へどんな「暮らし」を手渡せるのか。自然体験が生み出す「土地に抱かれる感覚」は、災害のあとにこそ必要な「再生の力」となるのかもしれません。

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ぜひ最後までお聴きください。

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自然はただそこに

[Verse]
古民家に馬と暮らし 百年超えた時を抱き
風が運ぶ過去と今を 胸に感じている
海が怒る夜もある 山が沈黙する日も
それでも生かされてる この大地に生かされてる

[Chorus]
自然はただそこにある 善も悪も持たずに
恵みも恐れも すべて抱きしめて
揺れた町に響く声 逃げろと叫ぶ絵本のように
命をつなぐその手が 希望の道を描いてく

[Verse]
つながる地域の言葉 受け継ぐ土のあたたかさ
旅する風が運ぶ 外との回路ひらいてく
誰かが来てくれる 壊れた街に光が
巡る知恵と笑顔で 再び息を吹き込む

[Bridge]
足元にあったものが 誇りに変わる瞬間
この土地で生きてきた意味 子どもたちが教えてくれた
馬も木も人も皆 それぞれの個性で
デコボコのままでいい かみ合う未来を創ろう

[Outro]
もう一度立ち上がれる 命があればそれでいい
壊れたあとに咲く花を 信じて歩いていこう
この大地と共に また明日へと

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# 自然災害と野外教育・自然体験の関係について

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## ◆ 概要

- **番組名:** 3コマラジオ
- **語り手:** 木々原(馬三島と共に古民家暮らし)
- **テーマ:** 自然災害と野外教育・自然体験の関連性

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## ◆ 背景

- 近年の自然災害(例:東日本大震災、能登半島地震、線状降水帯による豪雨など)の頻発
- 「3コマ社」は東日本大震災を契機に創設
- 災害時、野外教育や自然体験がどのような役割を果たせるかを探る

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## ◆ 野外教育・自然体験が果たす4つの役割

### ① 自然に「生かされている」感覚の涵養

- 災害は「自然現象」そのものであり、善悪の区別は人間側の解釈
- 自然に生かされているという視点が、災害後の再生活動を支える
- 釜石の絵本『津波てんでんこ』の中で、海を「怖いけど悪くない」と語る祖父の言葉が象徴的

### ② 地域・土地とのつながりを深める

- 震災後、自然体験を通じて「地域に生かされている」感覚を実感
- 土地とのつながりがあるからこそ、次世代に引き継ぐ意識が芽生える
- 土地性(土地らしさ)を体感することが地域への誇りにつながる

### ③ 外部とのつながりの回路を持つ

- 自然体験により、地域内外の人との接点が生まれる
- 災害時の支援や交流がスムーズに行える土壌になる
- 台風10号の被災時、震災時に来てくれたボランティアが再び支援に訪れた事例あり

### ④ 足元の資源を捉え直す

- 体験活動を通じ、地域の自然資源や文化資源を再発見
- 地元の人にとって「当たり前のもの」が「特別な価値」として認識される
- 地域が誇りを取り戻すきっかけとなる

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## ◆ 副次的な気づきと提言

- 災害による「壊れ」が、再生のエネルギーになることがある
- 地方では人口減少が進む中、一人ひとりの個性や力を生かす視点が重要
- 馬などの動物や自然も含め、さまざまな「特性」を組み合わせて生きることが求められる

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## ◆ まとめ(4つの柱)

1. **自然に生かされている感覚を育む**
2. **地域・土地とのつながりを深める**
3. **外部とのつながりの回路を持つ**
4. **足元の資源を捉え直し、地域が誇りを取り戻す**

> 加えて、「変化の受容」「個性の活用」が大切な要素として挙げられる

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## ◆ 今後の展開

- **次回予告:**
  - 本編では話しきれなかった「自然災害と自然体験・野外教育の関係」を、次回の後編でさらに深掘り予定

- **ラストメッセージ:**
  - 災害とどう向き合い、自然とどう共に生きるか  
  - 今こそ、体験を通してその本質に触れることの大切さを伝えたい

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