徒然なる自動車業界の将来動向

#1-173【Short】ホンダ上期決算分析

=====ショートバージョン=====

本田技研工業(ホンダ)が直面する厳しい経営状況、特に2026年3月期第2四半期の決算に関するもので、ホンダの営業利益は前年同期比で41.0%の大幅な減益となり、通期見通しも下方修正されました。この業績不振の主因は、電気自動車(EV)関連の一時費用や関税、半導体供給不足といった「財務的、オペレーション、戦略的」な三つの危機に直面し、主力の四輪事業が730億円の営業赤字に陥ったことにあります。対照的に、二輪事業は過去最高の利益率(19.2%)を達成しており、現在は好調な二輪事業の収益が、四輪事業のEVシフトへの巨額の投資を支えるという不均衡な収益構造が形成され、自動車事業の立て直しが急務です。