🎧 TOKYO FM「鷹の爪団の『人工知能、ちょっと来い!』」ポッドキャストレポート
今回のゲストは、DLE OBETA AI STUDIOから芦原健介さんと大久保翔太さん。
AIアニメ 『小泉八雲のKWAIDANの世界』 の制作舞台裏についてたっぷり語っていただきました。
TSK(山陰中央テレビ)で毎週木曜21:45〜放送中のこの作品は、
同じシナリオ・同じ声優(茶風林さんら)を使いながら、
AIによる「アニメルック版」と「実写ルック版」の2種類を放送する、
日本でも珍しい試みです。
台本は人間が書いていますが、映像部分のほとんどはAIが生成。
AIアニメーションの“実験場”とも言える制作現場の様子が明かされました。
AIが生み出した画像の中には、
・キャラクターの目の位置がズレる
・江戸時代の風景に電柱やパイプが入り込む
といった“AIならではの誤差”も。
こうした部分はPhotoshopで人間が修正しています。
また、キャラクターデザインは著作権対策のため必ず手描きからスタート。
AIに学習させる前の「下絵」は人間の手で描いています。
OBETA AI STUDIOの基本方針は、
「こだわるな」=AIの限界を見せることもコンテンツの一部にする。
細部に時間をかけすぎると、むしろ実写より遅くなることもあるため、
スピードと実験精神を優先しています。
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手前の人物越しに奥を映す「なめのショット」など、複数構図の絵作り
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江戸時代の文化的要素(髷=ちょんまげなど)
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仏教のお経の漢字や装飾的な文字表現
こうした文化的・構図的な理解はまだ苦手とのこと。
プロンプトでAIを“騙すように誘導”して描かせる工夫も欠かせません。
制作過程で驚かれたのは、
Googleの「Whisq(ウィスク)」が日本文化の再現性に強いという発見。
AIへの指示スタイルも個性豊かです:
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芦原さん:AIに「おはようございます」と挨拶する“対話派”。褒めて伸ばすタイプで、4枚ずつ出力→修正を繰り返す。
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大久保さん:緻密なプロンプトで一度に8枚生成する“ガチャ爆撃派”。Leonardo AIを駆使し、効率と精度を両立。
アニメ版は止め絵が作りやすい一方で、絵柄のバラつきが出やすく、
実写版は静止感が出すぎると不自然になる──
それぞれにAIならではの難しさがあるそうです。
芦原さんは俳優・映画出身、大久保さんはテレビディレクター出身。
どちらもAI制作は未経験からのスタートでした。
OBETA AI STUDIOが重視するのは「テック力」よりも演出力・言語化力。
映像のセオリー(“寄り”の次は“引き”など)を理解し、
AIに正確に意図を伝えられる人が向いているといいます。
放送はミニコーナーながら、すでにお気に入り登録6,500件超え。
他メディアからも問い合わせが寄せられています。
今後の展望として、
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大久保さんは「AIバラエティ」に挑戦したいと語り、
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芦原さんはAIの得意分野であるSF・ファンタジー作品への展開を構想中。
3人チームで1日5本の1分動画を制作できるという圧倒的なスピードを武器に、
TikTokなどのショート動画でオリジナルキャラクターを育てる──
AI時代の新しいエンタメを切り開こうとしています。
🎧 放送を聴き逃した方はこちら
👉 https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/
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🎬 AIアニメ『小泉八雲のKWAIDANの世界』とは🧠 AIと人間の役割分担🎨 「こだわりすぎない」という制作哲学⚙️ AIが苦手とする映像表現🧰 使用ツールと制作スタイル💼 チームと採用の考え方🚀 反響とこれから
Información
- Programa
- Canal
- FrecuenciaCada semana
- Publicado24 de octubre de 2025, 1:54 a.m. UTC
- Duración30 min
