鷹の爪団の人工知能ちょっと来い!~AIを使って世界征服じゃ!~

10月23日Podcast DLE OBETA AI STUDIO 芦原健介さん&大久保翔太さん

🎧 TOKYO FM「鷹の爪団の『人工知能、ちょっと来い!』」ポッドキャストレポート
今回のゲストは、DLE OBETA AI STUDIOから芦原健介さんと大久保翔太さん。
AIアニメ 『小泉八雲のKWAIDANの世界』 の制作舞台裏についてたっぷり語っていただきました。

TSK(山陰中央テレビ)で毎週木曜21:45〜放送中のこの作品は、
同じシナリオ・同じ声優(茶風林さんら)を使いながら、
AIによる「アニメルック版」と「実写ルック版」の2種類を放送する、
日本でも珍しい試みです。

台本は人間が書いていますが、映像部分のほとんどはAIが生成。
AIアニメーションの“実験場”とも言える制作現場の様子が明かされました。

AIが生み出した画像の中には、
・キャラクターの目の位置がズレる
・江戸時代の風景に電柱やパイプが入り込む
といった“AIならではの誤差”も。

こうした部分はPhotoshopで人間が修正しています。
また、キャラクターデザインは著作権対策のため必ず手描きからスタート。
AIに学習させる前の「下絵」は人間の手で描いています。

OBETA AI STUDIOの基本方針は、
「こだわるな」=AIの限界を見せることもコンテンツの一部にする。
細部に時間をかけすぎると、むしろ実写より遅くなることもあるため、
スピードと実験精神を優先しています。

  • 手前の人物越しに奥を映す「なめのショット」など、複数構図の絵作り

  • 江戸時代の文化的要素(髷=ちょんまげなど)

  • 仏教のお経の漢字や装飾的な文字表現

こうした文化的・構図的な理解はまだ苦手とのこと。
プロンプトでAIを“騙すように誘導”して描かせる工夫も欠かせません。

制作過程で驚かれたのは、
Googleの「Whisq(ウィスク)」が日本文化の再現性に強いという発見。

AIへの指示スタイルも個性豊かです:

  • 芦原さん:AIに「おはようございます」と挨拶する“対話派”。褒めて伸ばすタイプで、4枚ずつ出力→修正を繰り返す。

  • 大久保さん:緻密なプロンプトで一度に8枚生成する“ガチャ爆撃派”。Leonardo AIを駆使し、効率と精度を両立。

アニメ版は止め絵が作りやすい一方で、絵柄のバラつきが出やすく、
実写版は静止感が出すぎると不自然になる──
それぞれにAIならではの難しさがあるそうです。

芦原さんは俳優・映画出身、大久保さんはテレビディレクター出身。
どちらもAI制作は未経験からのスタートでした。

OBETA AI STUDIOが重視するのは「テック力」よりも演出力・言語化力
映像のセオリー(“寄り”の次は“引き”など)を理解し、
AIに正確に意図を伝えられる人が向いているといいます。

放送はミニコーナーながら、すでにお気に入り登録6,500件超え
他メディアからも問い合わせが寄せられています。

今後の展望として、

  • 大久保さんは「AIバラエティ」に挑戦したいと語り、

  • 芦原さんはAIの得意分野であるSF・ファンタジー作品への展開を構想中。

3人チームで1日5本の1分動画を制作できるという圧倒的なスピードを武器に、
TikTokなどのショート動画でオリジナルキャラクターを育てる──
AI時代の新しいエンタメを切り開こうとしています。

🎧 放送を聴き逃した方はこちら
👉 https://www.tfm.co.jp/podcast/ai/

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