内科医たけおの『心身健康ラジオ』

内科医たけお@たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長

《毎朝5時30分生配信&5時50分更新!》 SNS総フォロワー62000名超の臨床17年目の現役医師&クリニック院長がお送りする番組です(^^) この番組では、内科医たけおが診察室の裏側で、医療に関するちよっと役に立つ話をゆる〜く語ります😊 生配信では、公開生収録の他、皆様からのご質問やリクエストにお応えしています😄 ぜひ👍イイネ!💭コメント ↪️お知り合いへのシェア! 宜しくお願いします\(^o^)/ 👇フルバージョンはStand.fmで配信中♪ https://stand.fm/channels/5f50dfa36a9e5b17f795785b 👇たけお内科クリニック からだと心の診療所(オンライン診療可) https://www.body-mind-clinic.com/ 👇各メディアへのリンクはこちら https://linktr.ee/naikaitakeo ※配信する内容は個人の見解であり、所属機関や所属団体、学会などを代表するものではありません。 文字起こしはこちら https://listen.style/p/naikaitakeo?jZN6Y38h

  1. -6 H

    《1369》最新研究‼️音楽療法のエビデンス🎵🎶🎹🪈

    終末期患者に対する音楽療法の効果: 量的研究のスコーピングレビュー https://luke.repo.nii.ac.jp/record/2000167/files/SLIU_10_58-65_%E7%B7%8F%E8%AA%AC.pdf この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) 内科医たけお氏が、緩和ケア研修会での発表に感銘を受けたことをきっかけに、音楽療法の効果に関する論文を紹介します。紹介されたのは、聖路加国際大学紀要に掲載された「終末期患者に対する音楽療法の効果 - 量的研究のスコーピングレビュー」という論文です。「スコーピングレビュー」とは、特定のテーマに関する文献を網羅的に収集し、その全体像を明らかにする研究手法です。この論文では、痛みスコアなど数値化できるデータを扱う「量的研究」に絞り、世界中の26件の研究を分析しています。 論文の背景として、音楽療法は20世紀半ばから始まり、現在では高齢者、小児、そしてホスピス・緩和ケアといった幅広い領域で実践されています。特に衝撃的なのは、アメリカではホスピスや在宅医療機関の約62.2%が音楽療法を提供しているという事実です。これは日本の現状とは大きく異なり、日本では音楽療法士はまだ国家資格ではなく、保険適用の対象外となっています。 レビューの結果、終末期患者に対する音楽療法には大きく分けて5つの効果があることが示されました。 1. **身体症状の緩和**:特に「痛み」の軽減に効果が見られました。 2. **精神症状の緩和**:不安や抑うつといった精神的な苦痛を和らげます。 3. **他者とのつながり**:音楽を介して、患者と医療者、あるいは家族との間にコミュニケーションが生まれます。 4. **スピリチュアル・ウェルビーイングの向上**:人生の意味や価値を見つめ直すきっかけを与えます。 5. **ストレス・苦痛の解放感**:音楽に没頭することで、つらい現実から一時的に解放される感覚をもたらします。 一方で、この論文は研究の限界点にも触れています。分析対象となった個々の研究は、研究デザインの質にばらつきがあり、質の高いエビデンスとは言えないものも含まれている点が課題です。また、日本の研究自体がまだ少ないという現状もあります。 結論として、たけお氏は、感覚的に「音楽は良いものだ」とわかっていても、それを客観的なデータとして示すことの重要性を強調します。今後、日本でも質の高い研究が増え、音楽療法の有効性がさらに証明されていけば、国家資格化や保険適用への道も開けるのではないかと、その可能性に期待を寄せて締めくくりました。

    9 min
  2. -1 J

    《1368》薬💊と健康

    毎年10月17日〜10月23日は「薬と健康の週間」 知っておきたい薬の知識 https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001555741.pdf この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) 10月17日から始まる「薬と健康の週間」にちなみ、厚生労働省と日本薬剤師会が共同で作成した資料「知っておきたい薬の知識」について、内科医たけお氏が解説しました。 ### 薬の基本的な種類 薬は大きく2種類に分けられます。 1. **医療用医薬品**: 医師の診察に基づき発行される処方箋がないと入手できない薬。 2. **OTC医薬品(一般用医薬品)**: 処方箋なしで薬局やドラッグストアで購入できる薬。これには薬剤師の説明が必要な「要指導医薬品」と、それ以外の「一般用医薬品」が含まれます。 ### 薬の正しい使い方 薬は病気や怪我を治すために不可欠ですが、正しく使わないと健康被害を引き起こす可能性があります。以下の点に注意が必要です。 1. **用法・用量を厳守する**: 薬の効果を最大限に引き出し、副作用のリスクを減らすために最も重要なことです。飲むタイミング(食前・食後・食間など)や1回に飲む量、服用期間を必ず守りましょう。特に「食間」とは食事の最中ではなく、「食事と食事の間(食後約2時間)」を指すため、誤解しないように注意が必要です。 2. **自己判断で中断しない**: 症状が良くなったからといって、自己判断で薬の服用をやめたり、量を減らしたりしてはいけません。特に抗生物質を途中でやめると、体内の細菌が生き残り、薬が効かない「耐性菌」を生み出すリスクがあります。 3. **飲み合わせに注意する**: 複数の薬を服用している場合、薬同士が影響し合って効果が強まったり弱まったりする「相互作用」が起きることがあります。また、薬によっては特定の食べ物や飲み物(グレープフルーツジュース、アルコールなど)との相性が悪い場合もあるため、薬剤師に確認しましょう。 ### 副作用への注意と「お薬手帳」の重要性 薬には主作用のほかに、望ましくない作用である「副作用」が起こる可能性があります。副作用を過度に心配する必要はありませんが、いつもと違う症状が出た場合は医師や薬剤師に相談してください。 医療機関を受診する際は、**「お薬手帳」を必ず持参**しましょう。お薬手帳は、あなたが現在使用している薬の情報を正確に伝えるための重要なツールです。これにより、医師や薬剤師は飲み合わせの悪い薬を避けたり、過去の副作用歴を考慮した処方ができたりします。紙の手帳だけでなく、スマートフォンのアプリなど電子版のお薬手帳も活用できます。 ### OTC医薬品との付き合い方 セルフメディケーションが推進される中、OTC医薬品を適切に選んで使用するスキルがますます重要になります。購入する際は、自分の症状やアレルギー歴、他に飲んでいる薬などを薬剤師や登録販売者に伝え、適切なアドバイスを受けてください。また、インターネットでの医薬品購入は、偽造品や粗悪品のリスクがあるため特に注意が必要です。 薬と正しく付き合うためには、正しい知識を持ち、かかりつけの医師や薬剤師と連携することが大切です。

    11 min
  3. -3 J

    《1367》一週間の放送の振り返りと怒涛のコメント返し☝️

    今週は 10月10日が世界メンタルヘルスデーにちなんで ・サイコオンコロジー学会振り返り ・産後うつを見逃さない! ・メンタル・ウェルビーイング メディアガイドライン ・知っているようで知らない睡眠の話 ・興味シンシン医療ニュース を取り上げました。 今週もたくさんのコメントありがとうございました! 以下の宿題提出お願いします! (質問も大歓迎です←マジ大事!! コメント返しは質問を優先的に取り上げますが、全ての質問に回答できない可能性があることはご了承ください。また【質問】と入れておいていただけると見逃しが少ないです) ぜひとも使っていただきたい「たけお2号」 内科医たけお(2号)に興味シンシンに聞いてみよう☝ https://chatgpt.com/g/g-680191c357a48191b476839e3368d6c2-nei-ke-yi-takeo-2hao-nixing-wei-sinsinniwen-itemiyou 《宿題》今週の一番良かった放送の数字を出来れば理由と共に記入ください! 例)1134 この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 《AI要約》誤字はご容赦! 今週は 10月10日が世界メンタルヘルスデーにちなんで ・サイコオンコロジー学会振り返り ・産後うつを見逃さない! ・メンタル・ウェルビーイング メディアガイドライン ・知っているようで知らない睡眠の話 ・興味シンシン医療ニュース を取り上げました。 今週もたくさんのコメントありがとうございました! 以下の宿題提出お願いします! (質問も大歓迎です←マジ大事!! コメント返しは質問を優先的に取り上げますが、全ての質問に回答できない可能性があることはご了承ください。また【質問】と入れておいていただけると見逃しが少ないです) ぜひとも使っていただきたい「たけお2号」 内科医たけお(2号)に興味シンシンに聞いてみよう☝ https://chatgpt.com/g/g-680191c357a48191b476839e3368d6c2-nei-ke-yi-takeo-2hao-nixing-wei-sinsinniwen-itemiyou 《宿題》今週の一番良かった放送の数字を出来れば理由と共に記入ください! 例)1134 この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 《AI要約》誤字はご容赦! 内科医たけお氏が医療に関する情報発信を行うラジオ番組。毎週金曜日は1週間の放送の振り返りと、リスナーからのコメント返しを行っている。今回は先週金曜日(第1361回)から昨日(第1366回)までの6放送分を振り返った。 **第1361回(先週金曜の振り返り)** 先週はピンクリボン月間、ラーメンニュースの読み解き方、書籍『老人以上、介護未満』の紹介などを取り上げた。リスナーからは多くのコメントが寄せられ、特に書籍紹介の回やコロナ禍の振り返り企画への反響が大きかった。 **第1362回(サイコオンコロジー学会)** 沖縄で開催された日本サイコオンコロジー学会総会に参加した感想を語った。リスナーからは、現地からの配信への労いや、学会を地方で開催する意義についてのコメントが届いた。話者は、沖縄滞在中は台風の影響も受けず雨に降られることもなく、「晴れ男」ぶりを発揮したエピソードも披露した。 **第1363回(産後うつを見逃さないために)** 世界メンタルヘルスデーにちなみ、大阪府の「にんさんぷ心の相談センター」が作成したリーフレットを紹介。7〜10人に1人が経験するという産後うつについて、リスナーからは「家族の『お母さんはみんなそう』という言葉に苦しんだ」という体験談や、周囲の正しい理解の重要性を訴える声が寄せられた。また、行政による産後ケア事業の情報も共有された。 **第1364回(メンタルウェルビーイングメディアガイドライン)** 続けてメンタルヘルスの話題として、「メンタルウェルビーイングメディアガイドライン」を紹介。メディアが精神疾患などを報道する際の指針について解説した。リスナーからは、うつ病学会で当事者発表の機会が増えているという報告もあった。話者は、アカデミアとメディアが正しく連携して情報発信することの重要性を強調した。 **第1365回(良い目覚めは良い眠りから)** 厚生労働省の「健康日本21」サイトにある睡眠に関する優れた資料を紹介。「質の高い資料が埋もれているのはもったいない」と述べた。リスナーからは「6時間睡眠を心がけている」「昔は不眠だったが今はいつでもどこでも眠れる」といった自身の睡眠事情に関するコメントが寄せられた。 **第1366回(今週の医療ニュース)** 豚の腎臓を人に移植する臨床試験が2年後にも国内で始まる可能性や、美容医療の合併症問題などを取り上げた。特に異種移植については、再生医療より早く実現するかもしれないという話者の見解に対し、リスナーからも驚きや期待の声が上がった。 最後に話者は、すべてのコメントに目を通していると述べ、知識の定着に繋がるため、一言でもアウトプット(コメント)することの重要性を改めてリスナーに呼びかけ、放送を締めくくった。

    17 min
  4. -4 J

    《1366》ブタの腎臓移植、腎不全の緩和ケア、美容医療の合併症ほか

    【今週の興味シンシン医療ニュース】 ・ブタの腎臓移植、日本国内でもついに!? ・腎不全の緩和ケア続報! ・美容医療の合併症…どうする? ・むずむず脚症候群の治療をするとパーキンソンになりにくい? https://note.com/naikaitakeo/n/n1b4bcb5fe10d この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) 内科医たけお氏が、医療に関するニュースを解説するラジオ番組。今週は4つの「興味津々医療ニュース」が取り上げられた。 **1. 豚の腎臓移植(異種移植)の治験開始へ** 10月11日の共同通信によると、明治大学発のベンチャー企業「ポルメドテック」が、遺伝子改変した豚の腎臓を人に移植する「異種移植」の臨床試験(治験)を、早ければ2027年にも開始する方針を明らかにした。拒絶反応が起きにくいよう遺伝子改変した豚の腎臓を用いる。アメリカなど海外では先行しているが、国内で人を対象とした臨床試験はまだ行われていない。話者は、複雑な機能を持つ腎臓の再生医療はハードルが高い一方、この異種移植は実用化の可能性が高く、非常に期待していると述べた。 **2. 腎不全患者への緩和ケア対象拡大** 10月10日の読売新聞によると、厚生労働省は2026年度から、心身の苦痛を取り除く緩和ケアを腎不全患者も受けやすくする体制整備に乗り出す方針を固めた。これまで緩和ケアはがん患者が中心だったが、がん以外の疾患にも対象を広げる動きの一環。来年度の診療報酬改定でも議論されており、話者は「本来あるべき姿に近づいている」と好意的に受け止めている。 **3. 美容医療の合併症と救急医療の課題** X(旧Twitter)で話題になった事例として、美容クリニックで点滴を受けた患者がアレルギー反応を起こし救急要請されたが、「正体の知れない点滴の副作用には対応できない」と当直医に受け入れを断られた件が紹介された。これには2つの問題点がある。一つは、美容クリニックと地域の救急医療との連携が取れていないこと。もう一つは、自由診療で起きた合併症の治療を、公的な保険診療でどこまで見るべきかという「医療費の空白」の問題。話者は、非常に難しい問題であり、論点整理が必要だと指摘した。 **4. むずむず脚症候群とパーキンソン病の関係** 医学雑誌「JAMA」に掲載された研究によると、むずむず脚症候群の治療を受けている人は、パーキンソン病の発症リスクが低下する可能性が示された。両疾患は脳内の神経伝達物質「ドーパミン」の機能不全が関連していると考えられており、実際にパーキンソン病の治療薬がむずむず脚症候群に使われることもある。話者は、この関連性を示す研究は非常に興味深いと語った。

    11 min
  5. -5 J

    《1365》良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと

    健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~ 『睡眠』 良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと https://kennet.mhlw.go.jp/tools/tools_sleep/index こちらの解説書も秀逸です https://kennet.mhlw.go.jp/tools/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/guide-sleep.pdf この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) 「たけおの内科クリニック 心身健康ラジオ」の内科医たけお氏が、睡眠とメンタルヘルスについて解説します。10月10日の世界メンタルヘルスデーにちなみ、厚生労働省のウェブサイト「e-ヘルスネット」で最近更新された睡眠に関する資料を基に、良い睡眠の秘訣を語りました。 まず、日本人の睡眠の現状として、睡眠によって十分に休めた感覚(休養感)を得られている人は約75%にとどまり、年々減少傾向にあると指摘。特に30代から50代の働く世代ではこの割合が60%台まで低下しています。また、日本人の4割は睡眠時間が6時間未満であり、睡眠不足が深刻な問題となっています。 「良い睡眠」とは、単に長い時間を眠ることではありません。年齢を重ねると必要な睡眠時間は自然と短くなるため、高齢者が「昔のように眠れない」と感じるのは正常な変化です。最も重要なのは、睡眠時間そのものよりも、朝起きた時に「しっかり休めた」と感じられる「休養感」です。 世代によって適切な睡眠時間は異なります。働く世代にとっては、心身の健康リスク(死亡率の上昇、糖尿病、うつ病など)を避けるために最低でも6時間以上の睡眠が推奨されます。一方、高齢者は長寝を避け、寝床に8時間以上とどまらないことが大切です。 良い睡眠を得るためには、以下の工夫が効果的です。 1. **睡眠環境を整える** 光、温度、音を快適に調整しましょう。特に就寝1時間前からは、ブルーライトを発するスマートフォンやパソコンの使用を控えることが重要です。 2. **日中の過ごし方を見直す** 日中に適度な運動をすると、夜の寝つきが良くなります。また、朝食をしっかり摂り、就寝直前の食事を控えることも、体内リズムを整える上で効果的です。 3. **嗜好品との付き合い方を考える** 夕方以降のカフェイン摂取は避けましょう。アルコール(寝酒)は寝つきを良くするかもしれませんが、睡眠の質を著しく低下させるため推奨されません。喫煙も同様に睡眠を妨げます。 特に重要なのが「眠れない時の対処法」です。寝床に入って20分以上眠れない場合は、無理に寝ようとせず、一度寝床から出てリラックスできる活動(読書など)をしましょう。そして、眠気を感じてから再び寝床に戻るのが正解です。寝床で悶々と過ごすことは、かえって不眠を悪化させます。 睡眠に不安を感じる場合は、睡眠時無呼吸症候群など他の病気が隠れている可能性もあるため、一人で悩まず医療機関に相談することが大切です。

    11 min
  6. -6 J

    《1165》メンタル・ウェルビーイング メディアガイドライン📝を読む👀

    メンタル・ウェルビーイング メディアガイドライン https://porque.tokyo/_porque/wp-content/uploads/2025/10/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%EF%BC%88%E5%86%8A%E5%AD%90%EF%BC%89.pdf この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) 内科医たけお氏が、世界メンタルヘルスデーにちなみ、メディア関係者向けに作成された「メンタルウェルビーイングメディアガイドライン」について解説しています。このガイドラインは、精神保健(メンタルヘルス)に関する情報を発信する際の心がけとして、「すべきこと(Do's)」と「すべきでないこと(Don'ts)」をそれぞれ7つずつ提示しています。 **【メディアがすべきこと(Do's)】** 1. **対話と連携**: 精神障害の当事者や家族団体、専門家と定期的に意見交換し、パートナーシップを築く。 2. **多様性の尊重**: 精神疾患・障害は多様性の一つと捉え、エビデンスと人権に基づいた情報提供で社会の理解と包摂(インクルージョン)を進める。 3. **人権に基づく表現**: 国連の障害者権利条約など、最新の規範に基づいた用語や概念を使用する。 4. **アクセシビリティへの配慮**: 音や光に敏感な人、平易な表現が必要な人など、多様なニーズに合わせて映像や言語表現を工夫する。 5. **適切な情報提供**: 精神的な困難への対処法や、ニーズに応じた適切な支援へのアクセス方法を具体的に伝える。 6. **プライバシーの保護**: 診断名や通院歴は個人情報であり、本人や関係者の人権とプライバシーを厳守する。 7. **組織的な啓発**: 社内研修などを通じて、組織の中から社会的な障壁(バリア)を減らしていく。 **【メディアがすべきでないこと(Don'ts)】** 1. **否定的な描写の回避**: 精神疾患・障害を、弱さ、異常、暴力、犯罪などと結びつけず、否定的に描かない。 2. **犯罪との安易な結びつけ**: 犯罪は複合的な要因で生じるものであり、精神疾患・障害と安易に結びつけない。 3. **偏見・差別の助長**: エビデンスに基づかない情報発信により、スティグマ(偏見)や差別を助長しない。 4. **不適切な用語の使用**: 人権に配慮しない表現や、古い用語(例:「障害」を「障がい」と表記するなど、時代と共に変化する概念に注意)を用いない。 5. **アウティングの禁止**: 本人の許可なく、個人情報(診断名など)を公表しない。 6. **画一的な描写の回避**: 同じ診断名でも症状や状況は一人ひとり異なるため、安易にひとくくりにしない。 7. **視聴者・読者への配慮**: 記事の書き方によって、当事者や家族を含む受け手の健康や生活に害を生じさせない。 たけお氏は、これらの指針が、メディア関係者だけでなく、社会全体が精神疾患や障害について正しく理解し、誰もが生きやすい環境を作るために重要だと述べています。

    11 min
  7. 12 OCT.

    《1164》産後うつを見逃さないために…

    「知っておきたい妊娠中・産後のこころの変化」 大阪府妊産婦こころの相談センター https://www.ninsanpu-cocoro.com/pdf/flyer_leaflet.pdf この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) 内科医たけお氏が、10月10日の「世界メンタルヘルスデー」にちなんで、妊産婦のメンタルヘルスについて解説します。今回は、大阪府の妊産婦こころの相談センターが作成したパンフレット「知っておきたい妊娠中や産後のこころの変化」を基に話を進めました。 ### 産後うつは決して珍しくない まず知っておきたいのは、「産後うつ」は決して特別なことではないという事実です。データによると7人から10人に1人が経験するとされており、非常に身近な問題です。 ### 妊娠・出産は心身に大きな変化をもたらす 妊娠・出産は幸せなイメージがありますが、実際は人生の中でも大きな変化を伴う時期です。ストレス尺度を測る研究でも、妊娠・出産は非常に高いストレス値を示すライフイベントとされています。 生活は劇的に変化します。夫婦2人の生活から、24時間365日休みなく続く赤ちゃん中心の生活へと移行します。夜中の授乳やおむつ替えで睡眠は細切れになり、自分のペースでお風呂に入ったり、ゆっくりお茶を飲んだりする時間さえなくなります。こうした環境の変化が、心に大きな負担をかけることがあります。 ### 「マタニティブルー」と「産後うつ」の違い 妊娠中や産後に起こる心の不調には、主に「マタニティブルー」と「産後うつ」があります。 * **マタニティブルー** * **時期:** 妊娠中や、出産後2〜3日後から見られることが多い。 * **症状:** わけもなくイライラしたり、気分の浮き沈みが激しくなったり、やる気が出なくなったりする。 * **経過:** 一過性のもので、多くは時間経過とともに自然に改善します。 * **産後うつ** * **時期:** 出産後1〜3週間ごろに症状が現れることが多い。 * **症状:** 「赤ちゃんを可愛いと思えない」「突然涙が止まらなくなる」といった気分の落ち込みに加え、「死にたい」「消えてしまいたい」といった深刻な考え(希死念慮)に至ることもあります。 * **対応:** 専門家による治療が必要な病気です。まずは赤ちゃんのお世話を他の人に任せ、本人がゆっくり休養することが最も重要です。 ### 産後うつのサインと対処法 以下のような状態が続く場合は注意が必要です。 * ささいなことで不安になり、ドキドキする * 食欲がない * 過剰に神経質になる * イライラして、言葉や態度がトゲトゲしくなる * 誰かがそばにいないと強い不安や恐怖を感じる * 身の回りのことができなくなる 産後うつは、もともと元気だった人でもなる可能性があり、誰にでも起こりうる病気です。もし不調を感じたら、決して一人で抱え込まないでください。 1. **周りに相談する:** 家族や友人に気持ちを打ち明けるだけでも、心は楽になります。 2. **サポートを頼る:** 育児は一人でするものではありません。家族や公的なサービスなど、周りの力を借りましょう。「助けを求めること」は、育児の第一歩です。 3. **休養を最優先する:** まずはご自身の心と体を休ませることが回復への近道です。 産後うつは見逃されやすいですが、早期に発見し、専門家につなげることが非常に重要です。この機会に、ご自身や周りの大切な人のために、正しい知識を持っておきましょう。

    9 min
  8. 11 OCT.

    《1362》知って欲しい‼️サイコオンコロジーのこと

    第38回日本サイコオンコロジー学会総会 ★オンデマンド登録期間 2025年9月26日(金)12:00~11月24日(月) https://www.okinawa-congre.co.jp/jpos38/registration.html 第39回日本サイコオンコロジー学会総会 2026年10月30日(金)~31日(土) 大阪府高槻市(高槻城公園芸術文化劇場、高槻商工会議所、城内公民館) https://convention.jtbcom.co.jp/jpos39/summary/index.html この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非! (匿名でも可能です) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog 面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #たけおがお答えします をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療  #健康   #スタエフ医療部 ■AI要約(誤字はご勘弁ください) 内科医たけお氏が、週末に沖縄で開催された「第38回日本サイコオンコロジー学会総会」の振り返りと感想を述べました。 今回の学会は初の沖縄開催で、「サイコオンコロジーの光を地方に」というテーマが掲げられました。琉球大学の先生が大会長を務め、沖縄での開催を実現させた素晴らしい大会だったと話者は評価しています。学会の内容も沖縄に特化した企画が多く、沖縄伝統のスピリチュアルケアに関する展示や、沖縄のサイコオンコロジーに焦点を当てたセッションなど、開催地ならではの意義を感じさせるものでした。特に、当初予定されていた講演者が亡くなられたため急遽変更となった特別記念講演では、対馬丸記念館の館長や沖縄戦の遺骨収集ボランティアの代表の方が登壇し、非常に感銘を受けたとのことです。 大会は700人ほどの登録があり、現地は大変な盛況ぶりでした。特にポスター発表は160件近くにのぼり、一般演題が多かったことが大会の盛り上がりにつながったと分析しています。また、一般市民や患者・家族も参加しやすい企画(PPI)や、専門ガイドラインの活用法や自殺対策をテーマにしたワークショップも活況を呈していました。 一方で、今回の学会を通じて、サイコオンコロジーが直面する大きな課題も浮き彫りになったと指摘します。その一つが、深刻な「地域格差」です。沖縄には「サイコオンコロジー登録医」という制度がありますが、数年前までは数名しかおらず、今でも登録医がゼロの都道府県が存在するという現実に、サイコオンコロジーがまだ十分に普及していない地域があることを改めて痛感したと語ります。 さらに、「情報へのアクセスの問題」も大きな課題として挙げられました。学会最終盤のセッションで、沖縄在住の当事者(ご遺族)から発せられた「もっと早く(サイコオンコロジーに)出会っていれば」という言葉に、話者は深く心を動かされたといいます。これは、緩和ケア全体にも言えることですが、必要な情報や支援が必要な人に届いていない現実を示しており、その背景にはアクセス性の悪さや認知度の低さがあります。この経験から、話者は「知らない」という状況をなくすための広報・情報発信の重要性を強く感じ、学会としてもさらなる努力が必要だと述べました。 今後の展望として、学会では専門医制度を創設する動きがあり、体制整備が大きな課題となるとのことです。 最後に告知として、今回の学会の「オンデマンド配信」が現在も視聴可能であること(専門職向け)、そして来年の学会はアクセスしやすい大阪・高槻で開催され、話者自身も深く関わることを発表し、参加を呼びかけました。

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《毎朝5時30分生配信&5時50分更新!》 SNS総フォロワー62000名超の臨床17年目の現役医師&クリニック院長がお送りする番組です(^^) この番組では、内科医たけおが診察室の裏側で、医療に関するちよっと役に立つ話をゆる〜く語ります😊 生配信では、公開生収録の他、皆様からのご質問やリクエストにお応えしています😄 ぜひ👍イイネ!💭コメント ↪️お知り合いへのシェア! 宜しくお願いします\(^o^)/ 👇フルバージョンはStand.fmで配信中♪ https://stand.fm/channels/5f50dfa36a9e5b17f795785b 👇たけお内科クリニック からだと心の診療所(オンライン診療可) https://www.body-mind-clinic.com/ 👇各メディアへのリンクはこちら https://linktr.ee/naikaitakeo ※配信する内容は個人の見解であり、所属機関や所属団体、学会などを代表するものではありません。 文字起こしはこちら https://listen.style/p/naikaitakeo?jZN6Y38h

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