内科医たけおの『心身健康ラジオ』

《1384》腎不全の緩和ケア議論、認知症が採血で⁉️ほか

【今週の興味シンシン医療ニュース】

・腎不全の緩和ケア ついに診療報酬議論に!

・救急・集中治療の終末期医療

・認知症が血液検査で分かる時代に

・K大学病院が堺市に移転!

・医師の4割が現況届未提出⁉️

https://note.com/naikaitakeo/n/ne4b582ac1a9d

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■AI要約(誤字はご勘弁ください)

「内科医たけおの心身健康ラジオ」の木曜コーナー「今週の興味津々医療ニュース」で、5つの最新医療トピックが紹介・解説されました。

1. **腎不全患者の緩和ケアが診療報酬の対象へ**

人工透析を中止した末期の腎不全患者が、新たに緩和ケア病棟の対象になるという厚生労働省の方針が示されました。これは医療界にとって大きなニュースであり、複数のメディアが報じました。話者は、各社の報道で「緩和ケア病棟の対象」や「診療報酬での評価」など見出しやニュアンスが微妙に異なる点に注目。実際の議論では腎不全だけでなく他の非がん疾患も含まれていましたが、社会的な関心の高さから腎不全が大きく取り上げられたと分析しています。

2. **救急・集中治療領域における終末期医療の新指針**

救急医療や集中治療における終末期医療のガイドラインが改訂され、緩和ケアに移行するタイミングの目安として「患者が1年以内に死亡する見込みがある場合」という基準を盛り込む方針が示されました。これは、緩和ケア領域で用いられる「サプライズクエスチョン(この患者が1年後に亡くなっていたら驚くか?)」という考え方に近く、より早期からの緩和ケア介入を促すものと期待されます。

3. **認知症の早期発見につながる血液検査薬**

製薬会社の富士レビオが、早期のアルツハイマー型認知症などを診断するための血液検査薬を年内に承認申請するとのことです。この検査は患者の身体的負担が少なく、承認されれば国内初となります。早期診断から早期治療へ繋がる期待がある一方、話者はあくまで補助的な診断ツールである点を強調。高額な治療薬(レカネマブ等)の過剰な使用に繋がらないか、慎重な運用が必要との見解を示しました。

4. **近畿大学病院の大規模移転**

近畿大学病院が大阪狭山市から堺市へ移転し、ICUの重症患者を含む入院患者125人の大規模な引っ越しが行われました。話者は自身の病院移転の経験に触れ、今回は安全を期して入院患者数をかなり減らした上での計画的な移転だったのだろうと推察しました。

5. **医師の約4割が「現況届」を未提出**

医師免許を持つ人の約4割が、2年に1度義務付けられている「現況届」を厚生労働省に提出していないことが判明。これにより、厚労省の公式な医師検索サイトに名前が掲載されない医師が多数存在します。話者自身も、クリニック勤務時代に提出した記憶がなく、制度が形骸化している可能性を指摘。死亡した医師の情報が更新されていないケースもあるため、マイナンバーカードとの連携など、より正確な管理体制の構築が必要だと述べました。