アワノトモキの「読書の時間」

ep45-3「旅をする木」(星野道夫さん)/川に乗り続けること/場所と物語の力

<今回の選書>「旅をする木」(星野道夫さん)

こんにちは、ホシノです。今回は前回に引き続き『旅をする木』トーク。前回紹介した「生まれ持った川」の話を、さらに深掘りしていきます。

話題は、川から降りてしまうことのもったいなさ。安全や有利さを求めてつい「岸=安定」にとどまりたくなるけど、実は流れ続けることでこそ自分らしい景色や経験に出会えるんじゃないか、という話に。
変化の激しい時代だからこそ、「場所」よりも「姿勢」や「適応力」を軸にすることの大切さにも話が及びます。

また、今回は神聖な場所やストーリーテリングにも注目。
星野道夫さん自身が「誰にも教えたくない秘密の場所」を持っていたように、創造性や新しい自分と出会うきっかけとしての場の力を語ります。
参加者それぞれの「視点が変わる場所」「クリエイティブになれる瞬間」についても思い出をシェア。
ストーリーテリングの12ステップ(ジョゼフ・キャンベル理論)にも触れながら、物語や人生の構造についても少し話が広がります。

自然や物語を通じて、日常とはちょっと違う視点や感覚を思い出させてくれる一冊。
「普段なかなか持てない視点を体験できる本」「柔らかい気持ちになる本」として、改めて星野道夫さんの魅力を語り合いました。

次回からはホシノ側のセレクト本へ。
また少し違う世界をのぞきます。お楽しみに!