<今回の選書>「庭の話」宇野常寛さん
どうもホシノです。前回に続き、宇野常寛さんが語る「庭」という概念を深掘りしました。
今回印象的だったのは、就労支援施設「ムジナの庭」の事例。そこでは障害を持つ人々が縫い物やジャム作りなどをしているのですが、職員と利用者の区別がつかないほど自然に共存し、「一人でいても孤立していない」場が生まれているといいます。宇野さんはそれを“半透明性”“開かれた隠れ家”と表現しました。
庭の特徴は「話してもいい、話さなくてもいい」「いてもいいし、いなくてもいい」。学校やSNSのように序列や承認欲求に縛られることなく、作ることを通じて存在を肯定できる場所――それがプラットフォーム資本主義の中で必要だと指摘します。
番組後半では、文フリ参加や出版サークルの営みを例に、「作る動機づけ」と庭的な場の共通点を語り合いました。また、宇野さんが示すマイノリティ視点の重要性、さらには『同感と距離感の練習』や『暇と退屈の倫理学』との対話的な批評にも触れ、多角的な読み解きを展開しています。
概念的でありながら、実在の場所や実践と結びつけることで立ち上がる「庭」のイメージ。マジョリティに埋もれがちな声をどうすくい上げるかという問いとともに、今回の一冊を味わいました。ぜひお聴きください。
정보
- 프로그램
- 발행일2025년 10월 9일 오전 2:16 UTC
- 길이17분
- 등급전체 연령 사용가