アワノトモキの「読書の時間」

ep47-2 「強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考」井上慎平さん/弱いまま今を生きるには?

<今回の選書>『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』(井上慎平/ダイヤモンド社)

どうもホシノです。今回は、NewsPicksパブリッシングの創刊編集長を務めた井上慎平さんの新著『弱さ考』を取り上げます。見せていい弱さ/見せちゃいけない弱さ”の線引きを雑談しつつ、本論へ。

本編では、著者のキーワードをたたき台に議論。

  • 弱さ=自分をコントロールできない/社会のルールに合わせられない状態

  • 強さ=場に合わせて自分を変えられる力

  • 優秀さ=内側の限界を把握し、外部リソースを上手に配分・調整できること
    ――という整理から、強い像への過剰適応がなぜ破綻を招くかを掘ります。

さらに、「バックキャストで最適化」の逆をいくアプローチにも注目。「詩人の目で見る」「戸惑いをそのまま伝える」「仕事以外の依存先を増やす」など、明日から試せる小さなハウをピックアップして、弱さを前提にした働き方の実験計画を語りました。

終盤は、著者が立ち上げたオンライン読書ゼミ「問い読」へも話題が展開。正解のない問いと対話を軸に「学びを体験化」する場で、共同創業者は元『ハーバード・ビジネス・レビュー』編集長の岩佐文夫さん。弱さを社会実装するための一つのフィールドとして位置づけます。

心理と実務を往復しながら、「つよい一択」の働き方を疑い直す回。ぜひお聴きください。