つぼねのあのね〜几帳の向こうの友がたり〜

おぎたま

★隔週水曜・夜10時、月に2回のペースで更新予定★ 九州在住の兼業占い師<おぎ>と東京在住の編集係<たま>。 高校からの親友ふたりが、古典のこと、平安貴族のこと、 日本語という言語のことなどあれやこれやと語ります。 古語やら古典の登場人物やらがちょいちょい顔を出すのがおぎたま流。 Podcastから聞こえる顔の見えないおしゃべりは、几帳の向こうで盛り上がる 平安時代の女房たちの会話よう・・・? 時代をひらりと飛び越えて、今日も局(つぼね)にやって来た私たち。 「あのね、あのね・・・」と30年変わらぬトークを耳そばだててお聞きあそばせ。 ※語注※ 局(つぼね): 平安時代の貴族の屋敷の一室のこと。後に「お局様」などと人物を示す言葉として転用される。このことについてはいつか熱く語りたい。 几帳(きちょう): 平安時代の可動式のパーテーション。今も神社の神殿などには置いてあって、心ときめく。ついつい見ちゃう。いつか浮舟ごっこがしたい。 友がたり: おぎたまの造語。友達同士が語り合うこと。   ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。 ※内容は諸説あります。 Twitter https://twitter.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ https://marshmallow-qa.com/tuboneno

  1. Sep 9

    源氏物語マラソン #20 須磨〜後編〜

    前回に引き続き、まだまだ須磨におりますよ。数多の女君との涙なみだの別れの後、須磨にやってきた源氏くん一行。ひなびた田舎で泣いてばかりいる…ような気もするのですが、男子ばかりが集まってワイワイ過ごす様子は、なかなかどうして、新鮮な様子さえも窺えるから不思議です。  そんな彼らの様子を私たちは令和の今生からのぞき見させていただきまして、今宵も好き勝手に友がたりをいたします。  さあ、いつものつぼねにお集まりください。 <マラソンの心得> 1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。 2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。 3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう!   ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。※内容は諸説あります。※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。 <おぎ流あらすじ~須磨~> 光源氏26~27歳ごろのお話。朧月夜との密会が右大臣バレして、仕事もクビになり、流罪になるよりはと自分から須磨に引っ込んだというお話。 <時のしおり>  (00:00)  後編は男たちを友がたり! (02:49)  源氏を慕う男子たち (06:29)  上司ガチャに外れた!? (10:50)  取り巻きの中にはあの人も  (14:11)  須磨で活躍・良清くん (16:32)  住めば都?楽しげな一行 (19:16)  田舎で成長する源氏くん  (23:13)  男の友情!遥々来た親友 (31:07)  短期滞在を存分に堪能 (36:24)  個性の塊・明石入道 (45:08)  お金持ち入道の野望  (47:17)  賢母な明石入道の妻 (51:43)  味わい深い明石ファミリー     (53:53)  おぎポイント「親友の置き土産」  (58:08)  “笛フラグ”に注目! (01:01:50)  須磨・前編の投票結果&コメントご紹介 <おぎ注> 乳母子(めのとご):貴人の子供は主に乳母(めのと)が養育の実務を担当します。乳母子とはその乳母の子供。貴人の子供とは兄弟同然に育つため、他の家従たちとは別格。 将監(ぞう・しょうげん):平安時代に内裏やその周辺の警備を担当した。今でいう皇宮警察に近い職務。 家従(かじゅう):特定の貴族の家に仕え、事務などを取り仕切る職員。国に仕える官職ではなく、家に仕えるので、主人とは公私ともに関係が深い。 良清(よしきよ):源氏物語の中で、源氏によく仕える家従のひとり。父が播磨守で、明石入道の後任者であったため、明石の君に言い寄ろうとするも撃沈した経験を持つ。 <出典> 「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系(2) https://www.iwanami.co.jp/book/b259627.html 「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/ 「源氏物語 2」角田光代/訳 河出文庫 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420127/ 「源氏物語 二」円地文子/訳 新潮文庫 「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 源氏物語」紫式部 角川書店/編 角川ソフィア文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/200105000075/ X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    源氏物語マラソン #20 須磨〜後編〜
  2. Aug 26

    をりふし〜令和八年八月〜

    去る7月27日の「飛鳥・藤原の宮都、世界遺産登録正式決定」のニュースを私たちはたいそう喜ばしく、それはそれは喜ばしく、いみじきこと限りなく喜ばしく、受け止めました。  おぎたまは季節ネタや興奮冷めやらぬことが起きると、折に触れてつぼねに集い、友がたりをいたします。その名を「をりふし」。今宵はいつもに輪をかけた雑談回でございますが、どうぞお気楽にお聞きいただきましたらこれ幸いに存じます。   <時のしおり> (00:00)  祝!世界遺産登録決定 (05:16)  地元への経済効果はいかに (09:30)  『可視性が低い』問題  (19:58)  次のおぎたま旅について    (28:42)  「枕草子の公達」回投票&コメントご紹介 <ご参考> ⚫︎読売新聞オンラインより:2026年6月30日 飛鳥「世界遺産」効果50億円 橿原など 3市村観光客1.3倍試算 https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20260630-GYTNT00081/ ⚫︎&N 未来創発ラボ「木内登英のGlobal Economy & Policy Insight」 より:2026年7月27日『飛鳥・藤原の宮都』世界文化遺産登録の経済効果 https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20260727_2.html ⚫︎東京マラソン財団 「ニュース」より:2026年4月22日東京マラソン2026[3月1日(日)開催]の経済波及効果について https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_20260422165155.html ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。 ※内容は諸説あります。 Twitter → https://twitter.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    をりふし〜令和八年八月〜
  3. Aug 12

    源氏物語マラソン #19 須磨〜前編〜

    「須磨帰り」という言葉があるのをご存じでしょうか?長い長い源氏物語を須磨まで読んで途中でリタイアすることを示す俗語です。  いやはや、その気持ち、今ならわかります!だって、須磨のその冒頭からネチネチ・グズグズうるさいんだもん。「はよ行け!」と思う気持ちを抑えつつ、ページをめくってみれば、源氏ときたらあっちにもこっちにも別れの挨拶をし続ける。源氏に関わる大切な人たちのお名前がずらりと並ぶ帖なのでございます。  そういう目線で読んでみれば、それぞれの女君たちの個性や立場、気持ちの違いがよくわかるもの。須磨からタダでは帰しませんよ。今宵もいつものつぼねにお集まりください。 <マラソンの心得> 1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。 2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。 3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう! ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。※内容は諸説あります。※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。 <おぎ流あらすじ~須磨~> 光源氏26~27歳ごろのお話。朧月夜との密会が右大臣バレして、仕事もクビになり、流罪になるよりはと自分から須磨に引っ込んだというお話。 <時のしおり>  (00:00)  須磨に到着しましたよ〜! (04:22)  なぜ須磨にいく羽目に?  (07:08)  崖っぷちの源氏くん (10:06)  延々と続く別れの挨拶  (13:18)  紫の上との時間を大事にして! (19:01)  対照的!藤壷と源氏 (24:09)  “須磨に行くこと”の意味  (30:55)  別れシーンが長い理由 (34:33)  六条様の素敵すぎるお手紙 (37:42)  疑惑のシーンを再び検証 (43:46)  やっぱり六条はいい女  (47:22)  源氏くんも成長してます、多分 (51:00)  危なすぎ!朧月夜ちゃんへの手紙     (58:45)  あの子が再び登場 (01:01:16)  おぎポイント「紫の上のアンサーソング」  (01:09:36)  投票結果&コメントご紹介 <今回ご紹介した和歌> ●藤壷より源氏へ:見しはなくあるは悲しき世の果てを背きし甲斐もなくなくぞ経る (おぎ訳:後ろ盾だった桐壺帝も今は亡く、今の後ろ盾である源氏は悲しい憂き目に遭っている。出家した甲斐もなく涙が出るばかり) ●源氏より藤壷へ:別れにし悲しきことは尽きにせしをまたぞこの世の憂さは勝れり (おぎ訳:桐壺帝が崩御した時に悲しさは尽きたものだと思っていたけど、悲しいことはまだあるものなのですね) ●源氏より朧月夜へ※須磨出発前:会う瀬なき涙の河に沈みしや流るる澪の始めなりけむ (おぎ訳:会う方法がなくて涙が出ます。この気持ちこそが全ての始まりでした) ●源氏より朧月夜へ※須磨到着後:懲りず間の裏のみるめのゆかしきを塩焼く海女やいかが思はん (おぎ訳:懲りもせずにあなたに会いたい。あなたも泣いてるでしょ?どう?) ●源氏より紫の上へ※須磨到着後:浦人の潮酌む袖に比べ見よ波路隔つる夜の衣を (おぎ訳:須磨に流されたあなたよりも私の方があなたを想って泣いている。衣1枚よりも、ずっと遠いのだから) ●源氏より紫の上へ:あやなくも隔てけるかな夜を重ねさすがに馴れし夜の衣を (おぎ訳:今までなんて無駄な時間を過ごしたんだ。衣一枚がとても遠かったよ)  ※「葵」帖で源氏が若紫に詠んだ後朝の文。紫の上は「須磨」帖でこの歌に対するアンサーソングを詠んだのです。 <おぎ注> 藤原伊周(ふじわらのこれちか) :定子様の兄君で、花山院に矢を射かけた罪で流罪。本来ならば大宰府へ行くべきところ、播磨で留め置かれたそうです。この辺り、『大鏡』や『栄花物語』に詳しいです。 藤原隆家(ふじわらのたかいえ) :定子様の弟君で、花山院に矢を放った張本人。出雲に流された後に許されて帰京。その後は結構仕事を頑張った。  須磨 :現在の兵庫県のあたり。都から1日かかるほど遠い場所で、当時は寒村で人もまばらで寂しい場所だった。その昔、在原行平(業平の異母兄)が流されたところで、都の人にとっては物悲しさを誘う地名であった。 <出典> 「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系(2) https://www.iwanami.co.jp/book/b259627.html 「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/ 「源氏物語 2」角田光代/訳 河出文庫 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420127/ 「源氏物語 二」円地文子/訳 新潮文庫 「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 源氏物語」紫式部 角川書店/編 角川ソフィア文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/200105000075/ 「わたしの源氏物語」瀬戸内寂聴 集英社文庫 https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-746337-8 「すぐわかる 源氏物語の絵画」東京美術 https://www.tokyo-bijutsu.co.jp/np/isbn/9784808708276/ X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    源氏物語マラソン #19 須磨〜前編〜
  4. Jul 29

    #55 枕草子の公達〜藤原行成編〜

    おぎにはわかります。おたまがそろそろ『枕草子』を友がたりしたいと思っていることを。清少納言の切れ味鋭いツッコミを心待ちにしているということを。定子様のサロンのすばらしさに改めて触れたいと思っていることを。  であるならば、おぎはそれに応えなくてはいけないわけで・・・ということで、今回は、枕草子頻出公達・藤原行成をネタに深堀してみたいと思うに至りました。一条天皇の筆頭秘書官として、我らが行成たんがどのようなお仕事をしていたのか。じっくりと読んでいけばいくほど、清少納言にコテンパンにやられる行成たんを私たちは応援せずにはいられないのです。  さあ、いつものつぼねにお集まりください。今宵も国語便覧があるとよろしいですよ。 <時のしおり>  (00:00)  枕草子に飢えています (04:32)  まずは清少納言のあの歌 (07:59)  故事成語が元ネタです (13:17)  歌が詠まれた状況を確認 (18:05)  “鶏が鳴く”がキーワード (22:54)  改めて清少納言の歌を考える (26:17)  負けじと!行成のターン (28:11)  清少納言の意外な対応 (31:36)  隠された政治ドラマ (37:06)  当時、定子様は‥   (41:16)  新たな視点で読み直すと (43:53)  竹で謎かけ (50:27)  行成の余計な一言 (54:15)  騒動のその後 (57:13)  ただの手柄話じゃないかも?? (01:09:04)  アンケート&コメントご紹介 ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。※内容は諸説あります。 <おぎ注> 藤原行成(ふじわらのゆきなり) :藤原道長を支えた四納言の1人。今回取り上げた枕草子のシーンでは蔵人頭(=一条天皇の筆頭秘書官)を務めていた。字が超絶上手で日本三蹟の一人。 罫線紙(けいせんし) :レポート用紙のようなもの。会社名や個人名が記されているものもある。 史記 :司馬遷の書いた中国の歴史書のひとつ。成立は紀元前91年ごろ。一条天皇が大好きな作品だったと思われる。 孟嘗君(もうしょうくん) :有能な部下をたくさん囲っていた、最高権力を持つ超大物政治家。懐の深い人物として人気が高い。 鶏鳴狗盗(けいめいくとう) :史記に書かれたエピソードのひとつ。くだらない特技も時には役に立つこともあるという教訓。 逢坂の関 :現在の滋賀県にあった古代の関所。名前が「(人と)逢う」に通じることから、多くの出会いや別れ、旅情を象徴する場所(歌枕)として多くの和歌に詠まれた。 後朝の文(きぬぎぬのふみ) :デートの後のサンキューメールのこと。速く送れば送るほど良いとされた。 職御曹司(しきのみぞうし) :中宮の事務官の控室・オフィス。天皇の住まいである内裏から道一本隔てたところにあった。 世説新語(せせつしんご) :昔のオタクたちの面白い逸話を集めた本。中国の昔のセレブ・王徽之の竹オタクの話などが載っている。 <参考配信> 2025年7月配信:#44 平安の夏 https://open.spotify.com/episode/0CdraRoj34yuHdA2c0SVby?si=mraRHVvxQXOqmmdBTUVOYg 2023年10月配信:#19 おぎたまこの一冊「枕草子のたくらみ」 https://open.spotify.com/episode/5btTKvyFppPH3hrlV2rShT?si=offvoFfzRH62bh4-TcA12g <出典> 『枕草子』岩波書店 新日本古典文学大系 https://www.iwanami.co.jp/book/b285393.html ※枕草子は章段の設定や順番が諸説あります。おぎはこちらの岩波書店・新日本古典文学大系の『枕草子』を参考にしています。 枕草子のたくらみ「朝日新聞出版」山本淳子 著 https://publications.asahi.com/product/18976.html 図解全訳古語辞典「旺文社」 https://www.obunsha.co.jp/product/detail/077732 特別展「源氏物語 王朝のかがやき」 https://genjiten.jp/ X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    #55 枕草子の公達〜藤原行成編〜
  5. Jul 8

    源氏物語マラソン #18 花散里

    長く、六条様の心に涙した『葵』、そして長く苦しかった『賢木』を抜け、ようやくたどり着いたのは、橘の香漂う花散里。ここに登場する心優しき女性は、傷ついた源氏をただただ大喜びで迎え入れ、癒すのです。  源氏物語という壮大な物語の濁流にあって、何とも不思議な短いお話。なぜここで源氏は花散里を訪れ、それがひとつの帖として立つのでしょうか。  短いから、友がたりのネタも短い・・・なんてどなたがおっしゃったのですか?今宵もおぎたまの友がたりは尽きませぬ。さあ、いつものつぼねにお越しください。 <マラソンの心得> 1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。 2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。 3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう!  〜参考配信〜 つぼねのあのね#53 五月のアレ(2026年5月配信) https://open.spotify.com/episode/6EypS258tGkXbwLOoCNIsa?si=0CoUYx-aQOWVN18VfSPfng ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。 ※内容は諸説あります。 ※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。 <おぎ流あらすじ~花散里~> 花散里は光源氏25歳ごろの夏のお話です。前帖の賢木で朧月夜との密通がバレて、藤壺も出家し、政治的に源氏くん大ピンチ!ここ、花散里は、そんな源氏くんが癒しを求めて女性のお宅を訪問するお話です。 <時のしおり>  (00:00)  短くとも中身十分! (04:37)  源氏に塩対応する女 (07:09)  全部、ほととぎすのせい (09:57)  イケメンはなぜ袖にされた? (12:58)  源氏が懐かしむ謎の女 (16:42)  傷心の源氏を受けとめた女たち (21:42)  麗景殿女御を訪ねた理由 (24:59)  橘に心寄せる源氏の心境 (28:44)  ところで「あさき〜」では  (31:21)  花散里ちゃん登場! (35:41)  他に代え難い存在 (38:37)  気になる!二人の“橘”の出会い (47:39)  おぎポイント「こんなに違う!?女御姉妹」      (52:51)  主流ではない人にも光を (58:49)  「賢木」後半・投票結果&コメントご紹介 <今回ご紹介した和歌>  ●源氏より麗景殿女御へ :橘の香をなつかしみほととぎす花散里をたづねてぞとふ (おぎ訳:亡き桐壺院が懐かしくて、昔の話をしたいとお訪ねしたのです) ●麗景殿女御より源氏へ :人目なく荒れたる宿は橘の花こそ軒のつまとなりけれ (おぎ訳:私の家には昔を懐かしんでくれるあなたしか来てくれないくらいさみしいのです) <おぎ注> 五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする:古今和歌集139 読み人知らず (おぎ訳:懐かしいわ。あなたに抱きしめられたあの日も、あなたの袖から香ったシトラスの香りも、若かった私たちも) <出典> 「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系 https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html 「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/ 「あさきゆめみし 完全版(3)」大和和紀/著 KCデラックス https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190132 「源氏物語 2」角田光代/訳 河出文庫 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420127/ X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    源氏物語マラソン #18 花散里
  6. Jun 24

    #54 祝!飛鳥・藤原の宮都、世界遺産へ! 

    去る2026年6月6日、とあるニュースが舞い込んできました。それは「飛鳥・藤原の宮都、世界遺産へ」というもの。魂、震えました。  思い起こせば2025年も押し迫った年の瀬、しかも土砂降りの中を、おぎたまは飛鳥・藤原の地を巡り、大興奮したものです。それから半年もせずにこのような朗報を耳にすることができるとは。これもまた讃良様のお導きに違いない・・・のかもしれません(多分違う)。  今宵はこの喜びを友がたりすべく、いつものつぼねに集いましょう。 ☆おぎたまが読んでいる「飛鳥・藤原」パンフレットは下記のリンクよりダウンロードできますhttps://asuka-fujiwara.jp/offer/?status=all&category=all <時のしおり>  (00:00)  朗報に沸くおぎたま (03:36)  祝!飛鳥・藤原の宮都リスト入り (07:24)  世界遺産登録はほぼ確定?? (09:47)  対象となる構成遺産を確認 (11:19)  ①宮殿・宮衙跡 (18:34)  ②仏教寺院跡 (25:25)  ③墳墓 (33:46)  訪ねるならどの候補地か (36:32)  “二大聖典”の記念館建設を熱望 (39:04)  なぜこのタイミングだったのか   (42:36)  『宮都』とは?『飛鳥と明日香』の謎 (46:04)  各所で喜びの声! (52:23)  「5月のアレ」アンケート&コメントご紹介 ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。※内容は諸説あります。 <おぎたまの願い> この度、世界遺産に登録される見込みの遺跡の数々は、地元の方々の生活の場が隣接しています。また、墳墓については故人が眠っておられるところであり、静謐を保たなければなりません。現地を訪れる際は、存分に楽しみながらもマナーをしっかり守り、飛鳥・藤原の地を盛り上げていきたいものです。 <おぎ注> 牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん) :友がたりの中で「誰のお墓だろう?」ととぼけたことを申しておりますが、よくよく調べたところ、皇極・斉明天皇と間人皇女のお墓であることがわかりました。近くには大田皇女のお墓もあるとのこと。どなた様も『天上の虹』に登場なさいます。 <参考> 2026年1月配信 #49 おぎたまの奈良たび https://open.spotify.com/episode/4l6S4k7IAwfW8blG5OAPlX?si=b-FkLsHoRmaJ8EcR1tLDJg <出典> 世界遺産に推薦中の「飛鳥・藤原の宮都」に係るイコモスによる評価結果及び勧告についてお知らせします(概要)(文化庁ホームページ) https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/94387302.html 奈良県の世界遺産(奈良県庁ホームページ) https://www.pref.nara.lg.jp/ikasu-nara/sekai/index.html 構成資産の紹介(世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会ホームページ) https://asuka-fujiwara.jp/asuka-fujiwara/property/ 暫定リスト入りから20年、明日香村長「頂の先がようやく見えた」…「飛鳥・藤原」が世界遺産登録勧告 : 読売新聞 https://share.google/MPMrKlTFTJECc6AAd X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    #54 祝!飛鳥・藤原の宮都、世界遺産へ! 
  7. Jun 10

    源氏物語マラソン #17 賢木〜後編〜

    賢木・前編で大切な人との別れを経験した源氏くん。失恋は人を成長させるものであると思うのですが、彼にとってはそんなことはないようで、悲しい別れから何を学ぶでもなく、性懲りもなくあっちこっちで至らん事ばかりしでかすのです。  野宮の悲しい別れは何だったのか。六条様の涙は何だったのか。桐壺パパの愛情は何だったのか。読んでいるこちらとしては小一時間ほど問い詰めたいところをぐぬぬと我慢せざるを得ないのです。  物語はここから一気に政治的要素を含み、大きな波が立ち始めます。さあ、須磨の波とどちらが高いのか。とくと見守ろうではありませんか。  今宵もいつものつぼねにお集まりください。友がたりの始まりです。 【参考配信】 源氏物語マラソン #16 賢木〜前編〜 https://open.spotify.com/episode/6hZj1IXS9eUvzhjTIqgsEV?si=wuCqHSXOTGaK01MB9vAK-w <マラソンの心得> 1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。 2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。 3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう!  ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。※内容は諸説あります。※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。 <おぎ流あらすじ~賢木~> 光源氏23歳から25歳ごろのお話。六条様との野宮の別れ、そして桐壺帝の崩御、藤壺の出家、朧月夜との密会の露見と、イケイケどんどんだった源氏の人生に少しばかり陰が出始めます。 <時のしおり>  (00:00)  後編は桐壺パパ没後の政治劇 (02:35)  事件①藤壷サプライズ出家! (05:57)  電撃出家の理由を考察 (10:54)  桐壺パパにバレていたか否か (14:31)  追い詰められた藤壺 (17:52)  母として、藤壺の決断 (22:07)  政治的にも追い詰められ… (27:42)  事件②政敵と二つ目の密通! (31:37)  尚侍・朧月夜の状況を確認 (34:02)  増長する不倫カップル (37:09)  不憫な朧月夜パパ・右大臣 (39:40)  慌てず騒がぬ源氏くん (44:39)  源氏の宿敵・弘徽殿大后大激怒      (50:08)  政治家の才あり?弘徽殿大后の企み (54:35)  おぎポイント①「既視感!?源氏の和歌」 (58:49)  おぎポイント②「不穏!紫の上の返し」  (01:01:36)  賢木前半・投票結果&コメントご紹介 <今回ご紹介した和歌>  ●源氏より紫の上へ :浅茅生の露の宿りに君を置きて四方の嵐ぞ静心なき (おぎ訳:遠く離れてぽつんと家に居る君を想って、心が嵐のように乱れている) ●一条天皇より定子様へ :露の身の 風の宿りに 君を置きて 塵を出でぬる 事ぞ悲しき  (おぎ訳:頼るもののない寂しいところにあなたを置いて、ひとりあの世へ行ってしまうことが悲しい) ●紫の上より源氏へ :風ふけばまづぞ乱るる色変はる浅茅が露にかかるささがに (おぎ訳:あなたの気が少し変わっただけで、私の心は乱れてしまうのです。頼りない蜘蛛の糸のように) <おぎ注> 出家 :この世の生活を捨てて、仏道に生きること。平安時代の貴族にとっては社会的な死と同義。なお、我らが定子様も出家したが、その後も一条天皇に寵愛され、子供を産んだ。これは異例中の異例。  尚侍(ないしのかみ) :女性官僚として天皇の傍に仕えた。中宮になる可能性のある女御とは異なる。 弘徽殿(こきでん) :内裏の中で天皇の住まいである清涼殿にとても近い場所にあり、ここを居室とできるのは位が高い、もしくは天皇の寵愛が深いことの証。 右大臣 :弘徽殿大后と朧月夜尚侍の父。気ぜわしく、貴族らしからぬ人として描かれる。かわいそうに。 <出典> 「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系 https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html 「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/ 「あさきゆめみし 完全版(2)」大和和紀/著 KCデラックス https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190131 「あさきゆめみし 完全版(3)」大和和紀/著 KCデラックス https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190132 「源氏物語 2」角田光代/訳 河出文庫 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420127/ X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    源氏物語マラソン #17 賢木〜後編〜
  8. May 27

    #53 五月のアレ

    寒い寒い冬を過ごし、春がやってきたかと思えば一瞬で過ぎ去り、そして5月。おぎは5月になるといつも思い出す「アレ」があります。「アレ」は古典文学の中でここにもあそこにもちらほらと出てきては、さわやかでほろ苦い香りを残していくのです。「アレ」を語らずしては語れないこともありまして、「アレ」のことをいつ友がたりしようか、どう友がたりしようかとウズウズしておりました。  さあ、今宵も几帳の向こうで「アレ」にまつわるあれやこれやにどうぞ耳をそばだててくださいませ。 ※今回ご紹介した部分のおぎ訳はブログにて公開致します。どうぞご一読いただければ是幸いです。 <時のしおり>  (00:00)  五月といえば!黄金週間  (03:43)  実例その1:和泉式部日記   (05:28)  おぎ訳、アレが出てきた状況 (10:08)  登場人物を整理 (12:25)  五月のアレの正体とは (15:21)  アレを見れば浮かぶ歌 (21:50)  秘められたもう一つの問い (24:23)  アレきっかけで始まる恋 (28:11)  実例その2:伊勢物語   (31:53)  おぎ訳、宴席でアレが登場 (35:00)  同じ歌で意味が違う理由 (40:16)  こっちのアレは誰得!? (41:55)  教養が試される大変さ (45:48)  言の葉2アンケート&コメントご紹介 ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。 ※内容は諸説あります。 <おぎ注> 和泉式部日記 :中宮彰子に仕えた女房の一人である和泉式部の書いた日記のこと。1000年代前半の成立と思われます。恋人である為尊(ためたか)親王が亡くなったところから始まる。為尊親王の弟宮敦道親王とのあれこれが記されている。なお、為尊親王と敦道親王は第63代花山天皇の異母弟であり、第67代三条天皇の同母弟である。 こどねりわらわ :小舎人童と書きます。貴族に仕えていた子供のこと。 左近の桜、右近の橘 :京都御所・紫宸殿の前庭に植えられた桜と橘の木のこと。左近・右近とは天皇の玉座から見た左右です。 伊勢物語 :歌物語のひとつで、在原業平の一代記と言われている。日本の古典文学作品に多大な影響を残した。 米津玄師さん :日本のシンガーソングライター。2018年にリリースされた「Lemon」はミュージックビデオの再生回数が9億回を超え邦楽最多。なお、本来であれば「よねづけんし」様と清音でお呼びすべきところ、誤ったお名前を連呼してしまいました。ここに訂正してお詫び申し上げます。 <参考> 2023年5月配信 「#9 あなや!な物語」 https://open.spotify.com/episode/7AN9v2NEB4K8SVhDIbFfzt?si=RKEESHlvQYKp5qOLw1VIEg <出典> 『古典モノ語り』 山本淳子 著 / 笠間書店 https://shop.kasamashoin.jp/bd/isbn/9784305709783/ 『伊勢物語』新日本古典文学大系/岩波書店 https://www.iwanami.co.jp/book/b259623.html 『和泉式部日記』日本古典文学大系/岩波書店 ※残念ながら絶版です。 X(旧Twitter) → https://x.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com

    #53 五月のアレ

About

★隔週水曜・夜10時、月に2回のペースで更新予定★ 九州在住の兼業占い師<おぎ>と東京在住の編集係<たま>。 高校からの親友ふたりが、古典のこと、平安貴族のこと、 日本語という言語のことなどあれやこれやと語ります。 古語やら古典の登場人物やらがちょいちょい顔を出すのがおぎたま流。 Podcastから聞こえる顔の見えないおしゃべりは、几帳の向こうで盛り上がる 平安時代の女房たちの会話よう・・・? 時代をひらりと飛び越えて、今日も局(つぼね)にやって来た私たち。 「あのね、あのね・・・」と30年変わらぬトークを耳そばだててお聞きあそばせ。 ※語注※ 局(つぼね): 平安時代の貴族の屋敷の一室のこと。後に「お局様」などと人物を示す言葉として転用される。このことについてはいつか熱く語りたい。 几帳(きちょう): 平安時代の可動式のパーテーション。今も神社の神殿などには置いてあって、心ときめく。ついつい見ちゃう。いつか浮舟ごっこがしたい。 友がたり: おぎたまの造語。友達同士が語り合うこと。   ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。 ※内容は諸説あります。 Twitter https://twitter.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ https://marshmallow-qa.com/tuboneno