バク然らいぶらり

ハマナカ,どてらい

忙しい日常の中でふと去来する漠然とした気持ちとか、感覚とか。 それは言葉にしたくてもできず、あっという間に消え去っていく。けれど、たまらなく愛おしい。 そんな愛すべき“漠然”を紙折り・ハマナカと物書き・どてらいが拾い集め、そっと収蔵する──「バク然らいぶらり」、つくりました。 毎週金曜20時公開。 夜更かしのおともに聴いてください。

  1. 6d ago

    9月26日@浅草「ジンフェス東京」出てきます! #51

    一か月遅れのジンフェス振り返りと、9月26日の次回開催告知。SNSでつながった人と実際に会えた喜び、新しい『ドギルティ大全』の制作から、関西の定番・おにぎりせんべい、病院のセブンティーンアイスまで話は寄り道する。最後に残ったのは、気軽に会いに来られる場所を続けたいという思いだった。【目次】 00:00:00 遅すぎる振り返り。もう次のジンフェスが来る 00:04:01 99ページ⁉ 『ドギルティ大全』を本気で作る 00:06:45 関西では常識! おにぎりせんべいって何? 00:11:34 駅か病院か。セブンティーンアイスの地域差 00:16:50 SNSの人に、リアルで会ってみた 00:19:48 会える場所は、続けることに意味がある 【要約】00:00:00 遅すぎる振り返り。もう次のジンフェスが来る7月のジンフェスをまだ振り返っていないうちに、次の開催が迫ってきた。今回は早めに、9月26日・台東区産業貿易センターでの出展を知らせる。00:04:01 99ページ⁉ 『ドギルティ大全』を本気で作る前回出した『ドギルティ大全』は、SNSで集まった投稿をまとめたもの。次回はページ数も内容も増やし、印刷所へ出せる冊子へ育てようとしている。00:06:45 関西では常識! おにぎりせんべいって何?ショウさんの一言から始まった、おにぎりせんべい論争。取り寄せて食べてみると、歌舞伎揚げより軽く、甘辛い味の中に地域ごとの当たり前が見えてくる。00:11:34 駅か病院か。セブンティーンアイスの地域差アンケートでは、おにぎりせんべいを知る人が予想以上に多かった。さらに、駅にあると思っていたセブンティーンアイスが、地域によっては病院の定番だという話へ広がる。00:16:50 SNSの人に、リアルで会ってみた駆けつけてくれたシガナイさん、長い時間を一緒に過ごしたショウさん。オンラインで知っていた人と会うことで、印象は少し変わり、関係は具体的になる。00:19:48 会える場所は、続けることに意味がある次回も三人で会場に立つ。無理に店番を頼むことも、見せ場へ引っ張り出すこともない。ただ顔を見せてもらえたらうれしい、という距離感で待っている。【漠然なる気付き】 次回ジンフェスは9月26日、台東区産業貿易センターで開催予定。『ドギルティ大全』は内容と造本を更新して冊子化を進める。地域の当たり前は、お菓子や自販機の場所にも表れる。SNSで知る人と実際に会うと、関係に新しい輪郭が生まれる。気軽に会いに来られる場所を継続して作ることが大切。【本日の漠然マイスター】どてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。Instagramハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。Instagramさかまさみ写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。焼き魚との対話に悩む繊細な性格。漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトのインパクトが大きければ大きいほどまっしぐらに走る。まさに「思い込んだら一直線」の瞬間最大風速系マイスター。エッセイブログnotestand.fmInstagram【インフォメーション】もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    9月26日@浅草「ジンフェス東京」出てきます! #51
  2. Sep 4

    白みりんの誕生秘話が胸アツすぎたという話 漠然#50

    白みりん発祥の地・流山にできた白みりんミュージアムへ。300円のガイドツアーから、江戸川の水運、屋台文化、甘い酒としてのみりん、流鉄流山線へと街の歴史がつながっていく。最後は、みりんを入口にどんな本を棚へ並べるか、実用書や漫画まで含めて考える。【目次】 00:00:00 入場料300円。白みりんミュージアムが濃すぎる00:05:25 みりんは半日かけて日本橋へ運ばれた00:09:09 みりんは調味料ではなく、甘いお酒だった00:14:38 水運の次は鉄道。流鉄流山線のルーツ00:20:06 みりんから漫画へ⁉ 本棚の選書が広がる00:34:56 本棚が街歩きの入口になる【要約】00:00:00 入場料300円。白みりんミュージアムが濃すぎる流山は白みりん発祥の地とされ、キッコーマンの工場近くに新しいミュージアムがある。ガイドが展示をつなぐ三十分の体験は、300円とは思えないほど濃い。00:05:25 みりんは半日かけて日本橋へ運ばれた展示の船は、みりんが江戸川を通って日本橋へ運ばれた歴史を示す。坂まさみは逆方向に電車で来た自分を重ね、シアターでは初めてみりんの味に驚く商売人の反応に心を動かされる。00:09:09 みりんは調味料ではなく、甘いお酒だったみりんは調味料になる前、甘い酒として飲まれていた。政策や消費の変化をたどると、水運の街に蔵が残り、今の流山の景色まで一本につながる。00:14:38 水運の次は鉄道。流鉄流山線のルーツ水辺から運ばれた荷物は、やがて鉄道と陸路へつながる。新松戸の奥に隠れるような乗り換え口や、ローカル線らしい体験も街の歴史の一部になる。00:20:06 みりんから漫画へ⁉ 本棚の選書が広がる発酵、水運、江戸の屋台文化だけでなく、毎日の料理に使える本もほしい。料理が得意ではない坂まさみの実感から、『めんつゆひとり飯』という漫画まで候補が広がる。00:34:56 本棚が街歩きの入口になるミュージアムと本屋は少し離れている。それでも、散歩の本やみりんの棚が細い糸になれば、流山を歩く理由は増えていく。【漠然なる気付き】 ガイドの構成が、展示と歴史を一つの物語にしていた。みりんは甘い酒から調味料へ変わり、庶民の味を支えた。水運、蔵、流鉄流山線を追うと街の発展が見えてくる。実用的な料理本や漫画も、みりんを知る入口になる。本棚は、ミュージアムと街歩きをつなぐ細い糸になれる。【本日の漠然マイスター】どてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。Instagramハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。Instagramさかまさみ写真家。ガスメーターをこよなく愛するガスメーター大好きお姉さん。焼き魚との対話に悩む繊細な性格。漠然スタイルは「一期一会」。ファーストコンタクトのインパクトが大きければ大きいほどまっしぐらに走る。まさに「思い込んだら一直線」の瞬間最大風速系マイスター。エッセイブログnotestand.fmInstagram【インフォメーション】もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    白みりんの誕生秘話が胸アツすぎたという話 漠然#50
  3. Aug 28

    退屈の飼いならし方 ~江戸っ子ならあつ湯だね~ 漠然#49~

    今回は銭湯の話! どてらいが取材した落語家・春風亭一蔵さんの銭湯ルーティン。新感覚のサウナ読書。何もしない時間を確保する難しさ。退屈の飼いならし方など、バク然らいぶらりらしい、あちらこちらへ飛んでいく話をお楽しみください!【目次】 00:00:00 真夏こそ熱湯⁉ 銭湯の達人は5分で上がる00:04:44 サウナで読むか、何も持たないか00:11:08 退屈は避けるな。飼い慣らせ00:19:18 習慣は味方か、退屈の入口か00:26:12 スマホも財布も置いて歩こう何もできない環境は、読書や思考への集中を助ける。スマホは退屈を埋めるが、何もしない練習を難しくもする。退屈について考えること自体が、退屈を飼い慣らす手段になる。習慣は判断を減らす一方、固まりすぎると変化を求める欲を生む。財布やスマホを置いた散歩は、思考の余白と軽い緊張を取り戻す。【要約】00:00:00 真夏こそ熱湯⁉ 銭湯の達人は5分で上がる暑い季節に熱い湯へ入る話から、どてらいが取材で出会った落語家・春風亭一蔵さんの銭湯愛へ。毎日通う金の湯と、驚くほど短い入浴時間が紹介される。00:04:44 サウナで読むか、何も持たないか金の湯のサウナは本の持ち込みが許されているという。読書へ集中するどてらいと、何も持たず考える方が楽しいハマナカ。限られた環境の使い方が分かれる。00:11:08 退屈は避けるな。飼い慣らせ何もしないことは意外と難しい。退屈をすぐ埋める手段が多い今、あえてその状態に留まり、退屈とは何かを考えること自体が対処になる。00:19:18 習慣は味方か、退屈の入口か変化がないと退屈する一方、毎日の判断を減らす習慣も必要だ。習慣と変化を往復する人間の動きから、退屈を感じ取れる感覚の大切さを考える。00:26:12 スマホも財布も置いて歩こう記録する道具がない時ほどアイデアが浮かぶ。そこで二人が思い出したのは、スマホも財布も持たず、家の周りを歩く時間だった。【漠然なる気付き】 何もできない環境は、読書や思考への集中を助ける。スマホは退屈を埋めるが、何もしない練習を難しくもする。退屈について考えること自体が、退屈を飼い慣らす手段になる。習慣は判断を減らす一方、固まりすぎると変化を求める欲を生む。財布やスマホを置いた散歩は、思考の余白と軽い緊張を取り戻す。【本日の漠然マイスター】どてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。Instagramハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。Instagram【インフォメーション】もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    退屈の飼いならし方 ~江戸っ子ならあつ湯だね~ 漠然#49~
  4. Aug 21

    性格が悪いほど強い⁉ ゲームの勝ち方をとくと知れ 漠然#48

    Spotifyに届いた初コメントは、ロックマンXのオープニング曲への共感だった。そこから、SE込みで完成するゲーム音楽、平成ロボットアニメ、『葬送のフリーレン』、恋愛リアリティショー、格闘技の戦略性、そして『がんばれゴエモン』復刻版へ。ゲームは音と操作と記憶が重なってこそ面白い、という感覚を語り合う。【目次】 00:00:00 祝・初コメント! ロックマンXがつないだ記憶00:03:18 ゲーム音楽は、プレイしてこそ完成する00:05:50 SE入り主題歌は、なぜあんなにアガるのか00:15:29 恋愛も格闘技も、じつはゲームだ00:20:00 性格が悪いほど強い⁉ ゲームの勝ち方00:27:10 復刻版で蘇る! あの頃の音と旅初コメントは、同じ作品を好きだった記憶を世代越しにつないだ。ゲーム音楽は効果音や操作と重なることで特別な体験になる。格闘技にもゲームのような読み合いと戦略がある。昔のゲームは難しく高価だったからこそ、遊び尽くした記憶が濃い。復刻版は音楽、操作感、旅情をまとめて現在へ連れ戻す。【要約】00:00:00 祝・初コメント! ロックマンXがつないだ記憶番組に届いた初コメントを開くと、そこにはロックマンXのオープニング曲への共感が書かれていた。二人は、同じ曲に心をつかまれた世代の気配を感じ取る。00:03:18 ゲーム音楽は、プレイしてこそ完成する音楽だけを聴くのもいい。しかし、効果音や操作、画面の出来事と重なった瞬間にしか生まれない高揚がある。00:05:50 SE入り主題歌は、なぜあんなにアガるのかゲームの効果音から、平成ロボットアニメのSE入りオープニングへ。さらに話は、作品の言葉が現実の行動を後押しするほど広がった『葬送のフリーレン』へ移る。00:15:29 恋愛も格闘技も、じつはゲームだ恋愛リアリティショーを参加型の観戦ゲームとして捉えたあと、格闘技の読み合いへ。相手のガードを動かし、次の一手を作る過程は詰将棋に似ている。00:20:00 性格が悪いほど強い⁉ ゲームの勝ち方ゲームには、集める喜び、成長する喜び、相手の嫌がる手を選ぶ駆け引きがある。穏やかな遊びと競争的な遊びの好みから、二人のゲーム観が見えてくる。00:27:10 復刻版で蘇る! あの頃の音と旅昔のゲームの理不尽さと高価さを振り返りつつ、話は復刻版『がんばれゴエモン』へ。江戸を旅する景色、ロボットアニメを混ぜたBGM、物理ボタンの感触まで、記憶が次々によみがえる。【漠然なる気付き】【本日の漠然マイスター】どてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。Instagramハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。Instagram【インフォメーション】もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    性格が悪いほど強い⁉ ゲームの勝ち方をとくと知れ 漠然#48
  5. Aug 14

    色気は出すものではない、醸されていくものだ ~リスナーさんの漠然に答えよう回~ 漠然#47

    「色気」という一語を辞書で引くところから、話は色彩、文化、資料づくり、スポーツでの視認性へ広がっていく。最後に見えてきたのは、色気はあからさまに見せるものではなく、経験や雰囲気として自然ににじむものではないか、という感触だった。 【目次】 00:00:00 「色気」は意味が多すぎる00:02:16 「色」には色々な意味がある00:08:18 「色よい返事」ってなんですねん00:16:29 実は異なる⁉ 日本語と英語の「色」00:30:00 意外な影響。スポーツにおける「色」00:32:14 色気は出すものではない。醸すものだ色気は「持つもの」と「向けるもの」の両方の意味を持っている。色は視覚情報だけでなく、分類や立場、文化的な意味を示す。資料やスポーツでは、色が理解しやすさや反応の速さに直結する。色気はエロさとは違い、奥ゆかしさやにじみ出る雰囲気として語られた。無理に演出する色気より、経験から自然に醸成されるものが本質に近い。 【要約】 00:00:00 「色気」は意味が多すぎる 投稿にあったのは「色気って漠然としてますよね」という一文。普段は何となく使っているが、いざ説明しようとすると輪郭がつかめない。まずは二人の中にある「色気」のイメージを出し合う。 00:02:16 「色」には色々な意味がある 辞書に並ぶのは、色合い、愛嬌、性的魅力、異性への関心、あるものへの欲求。さらに色は、人や物を分類し、世界の境目を見分ける記号としても働いていた。 00:08:18 「色よい返事」ってなんですねん 辞書の意味を追ううちに、会話は「色良い返事」や「色気を出す」といった日常表現へ移る。ここで色は、もはや赤や青ではなく、関心や期待の温度を示すものになっていく。 00:16:29 実は異なる⁉ 日本語と英語の「色」 「色気」を英語にすると何になるのか。話は、セックスアピール、センシュアリティ、グラマー、レッドライトディストリクト、ブルームービーへと移り、色の意味が文化によって揺れることを確かめていく。 00:30:00 意外な影響。スポーツにおける「色」 資料では読む順番を導き、ボルダリングではルートを示し、格闘技ではパンチの見え方まで変える。色は、スポーツの判断と反応にも意外なほど深く関わっていた。 00:32:14 色気は出すものではない。醸すものだ 視認性の話から、ふたたび色気へ戻る。ここで色気は、セクシーさやエロさとは違う、隠しきれない雰囲気として捉え直される。 【漠然なる気付き】 【本日の漠然マイスター】 どてらい 物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。 Instagram ハマナカ 紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。 Instagram 【インフォメーション】 もとむ! 投書(メール)職人! ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……? バク然投書箱 ホームページもみてね バク然らいぶらり SNSはコチラ linktree

    色気は出すものではない、醸されていくものだ ~リスナーさんの漠然に答えよう回~ 漠然#47
  6. Aug 7

    カタルタで神話をつくろう ~私の右手を知りませんか~ 漠然#46

    前回に続いて、恐怖の即興ゲーム・語るた(カタルタ)。まずはウォーミングアップのはずが、電車のお題はなぜか遅刻論争へ。15分前、30分前、いや23分……と、時間にルーズな3人の告白合戦。どてらいの特大遅刻エピソードは、いいところでカードが尽きて宙吊りのまま闇へ。だがしかし、本番はここから。3人で一つの物語を紡ぐストーリーテリング版で、右手のない女性、うごめく者たち、パーツが入れ替わった世界、そして……誰かの小指を探す旅。ホラーで始まってなぜか切なく終わる、出来すぎた神話が生まれてしまった。今日もお聴き流しください。 【目次】 00:00:00 語るた、ふたたび00:02:16 電車のお題が、なぜか遅刻論争へ00:05:21 特大遅刻エピソードは、宙吊りのまま闇へ00:07:53 ここからが本番、3人で神話をつくる00:11:12 右手を探す女と、うごめく者たち00:18:11 パーツが入れ替わった世界00:26:38 小指を探す旅へ00:31:12 カードが転がした、出来すぎな一貫性 【要約】 00:00:00 語るた、ふたたび 前回に続いて即興ゲーム・語るた(カタルタ)。カードの接続詞や副詞を使って物語を作る形式。まずは一人ずつ繋ぐスタンダード版で肩慣らし——のはずだった。 00:02:16 電車のお題が、なぜか遅刻論争へ お題は「電車」。なのに話は遅刻談義へ。15分前、30分前、23分、22分……と時間の見積もりが無限後退。判明するのは、この3人、全員そこそこ時間にルーズであるという事実。 00:05:21 特大遅刻エピソードは、宙吊りのまま闇へ どてらいが語る、船橋から練馬へ朝8時半集合、起きたら8時25分という特大の遅刻譚。優しい編集さん、カーシェア探し……といいところでカードが尽きて中断。本当か嘘かも曖昧なまま闇に葬られる。 00:07:53 ここからが本番、3人で神話をつくる 協力プレイのストーリーテリング版へ。「即興で話した名作が、百年後には神話になっているかもしれない」。そんな大志を胸に、即興物語が始まる。 00:11:12 右手を探す女と、うごめく者たち 物語は見渡す限りの海原から。「私の右手を知りませんか」と問う女性、うごめく者たち。襲われ崖から落ち、気づけば電車の中。何度降りても同じ車両に戻る、ループする電車。 00:18:11 パーツが入れ替わった世界 うごめく者が口を開く。「お前の右手を探しているのは私だ」。差し出された右手は、実は主人公のものだった——ここは体のパーツが少しずつ入れ替わった世界。パーツを返すと、うごめく者は人の姿に戻る。 00:26:38 小指を探す旅へ 天井を割って現れた巨大な手にも小指がない。自分の小指を差し出すと、まばゆい光とともにいつもの通勤電車で目が覚める。だが右手の小指だけが他人のもの。主人公は「誰かの小指を探す旅」に出る。 00:31:12 カードが転がした、出来すぎな一貫性 感想戦。右手を探す話が小指を探す旅で終わり、ホラーが切なさに着地。前回のカオスと違い、今回は「パーツの入れ替わり」でテーマが一貫。偶然にしては出来すぎ、と3人も驚く。 【漠然なる気付き】 時間に余裕を持たせようとすると、見積もりはなぜか無限後退する(15分→30分→23分…)。いいところでカードが尽きると、真実は闇に葬られてリスナーが眠れなくなる。ホラー展開のはずが、パーツを「返し合う」優しい世界観にすり替わっていた。右手の話が、気づけば小指の話にすり替わっている。物語は縮小再生産される。即興で作った話ほど、後から振り返ると妙に一貫性があるように見えてしまう。語るたは、電車という日常的なお題からでも異空間へ簡単にジャンプできる。「誰かの小指を探す旅」というエンディングは、続編を望まれても困る絶妙な余韻。 【本日の漠然マイスター】 ハマナカ 紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。 Instagram どてらい 物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。 Instagram めとろ 某出版社の編集部員。DJとしての顔も持ち、音楽活動はライフワーク。思慮深く熟考を重ねるが、根は素直。漠然スタイルは「疑問」。一級漠然マイスター(11人目)。 【インフォメーション】 もとむ! 投書(メール)職人! ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。 バク然投書箱 ホームページもみてね バク然らいぶらり SNSはコチラ linktree

    カタルタで神話をつくろう ~私の右手を知りませんか~ 漠然#46
  7. Jul 31

    シェア型本屋『漠然書房』、はじめました ~えにしの本屋で鷹を読む~ 漠然#45.5

    今回はお知らせ回。バク然らいぶらりが、千葉県流山市・江戸川台にあるシェア型本屋「えにしの本屋」で棚主になりました。棚の名前は「漠然書房」。流山にゆかりのないどてらいとハマナカが、流山にゆかりのあるものを1テーマずつ拾い、そこから本を選んでいく本棚です。記念すべき最初のテーマは「鷹」。流山おおたかの森の名前にもつながる大鷹、どてらいが『散歩の達人』流山号で追いかけ続けた大鷹、そして鷹狩り、飛翔識別、野鳥観察、よだか、ハードボイルド小説、猛禽類専門の獣医師、鳥類学まで。鷹を読むつもりが、気づけば鳥の見分け方、地域の自然保護、絶滅した旅行鳩、オーデュボンの祈りにまで話が広がっていく。本を棚に置くことは、本に第二の人生を歩ませることなのかもしれない。えにしの本屋で始まる、漠然書房の第一歩。今日もお聴き流しください。【目次】00:00:00 漠然書房、棚主になる00:02:30 最初のテーマは、鷹00:05:29 鷹狩りと、飛んでいる鷹を見分ける本00:12:10 よだか、野鳥、そして鷹の小説たち00:21:33 鳥の生き様と、ホークウォッチングの実践00:27:35 猛禽類を守る人たちと、大鷹の繁殖記録00:34:18 鳥類学と旅行鳩、オーデュボンがつながる00:39:10 本の第二の人生と、漠然読書会の野望【要約】00:00:00 漠然書房、棚主になるどてらいとハマナカによるお知らせ回。バク然らいぶらりが、千葉県流山市・江戸川台の「えにしの本屋」で棚主になった。駅西口すぐのシェア型本屋だ。棚の名前は「漠然書房」。流山にゆかりのない2人が、流山にゆかりのあるものを1テーマずつ拾い、深掘りして選書していく。漠然を研究する番組が本棚を持つ。ちょっと面白いことになりそうだ。00:02:30 最初のテーマは、鷹最初のテーマは「鷹」。流山市の「流山おおたかの森」という地名は、開発初期に大鷹が繁殖していたのではという背景に由来するらしい。どてらいは『散歩の達人』2026年7月号の流山特集で「大鷹は本当にいるのか」を担当。1ヶ月ほど望遠レンズを抱えて森に入り、空を見上げ続けた。記事は1ページ。しかし鷹への執念は、1ページには収まらない。00:05:29 鷹狩りと、飛んでいる鷹を見分ける本ハマナカの『天皇の鷹狩』は、鷹狩りの歴史や技術、訓練方法が当事者視点で語られる本。鷹に頭巾をかぶせる方法や古い時代の空気感まで知れる。どてらいの『タカ・ハヤブサ類飛翔ハンドブック』は、飛ぶ猛禽のシルエットから種類を見分ける本。鷹を探す時、高すぎて影しか見えない問題にぶつかったどてらい向き。歴史から空の影を読む実践まで、いきなり幅が広い。00:12:10 よだか、野鳥、そして鷹の小説たちハマナカの次は宮沢賢治『よだかの星』の絵本版。教科書でおなじみの物語が、絵本で子どもにも大人にも温かく届く。どてらいは『身近な場所で出会える野鳥の教科書』。身近な鳥を写真やイラスト、鳴き声のQRコードで楽しく知れる。さらにハマナカはダシール・ハメット『マルタの鷹』、どてらいは大阪剛『ノスリの巣』。ノスリは鷹の仲間で、こちらも私立探偵のハードボイルド。猛禽類とハードボイルドは相性がいいらしい。00:21:33 鳥の生き様と、ホークウォッチングの実践ハマナカの『身近な鳥の生き様辞典』は、種類ごとの生態を、リアルでかわいいイラストとともに知れる本。どてらいは野鳥専門誌『BIRDER』のホークウォッチング特集。鷹の渡りをどう観察し、どこを見て、どう見分けるか。フローチャートや図解もあって実用的。空を見上げるための本が並び、漠然書房の鷹特集は、だんだんホークウォッチャー養成棚になりつつある。00:27:35 猛禽類を守る人たちと、大鷹の繁殖記録話題は猛禽類の保護や治療へ。猛禽類専門の獣医師・斉藤慶輔の本では、傷ついた猛禽の捕獲、治療、リハビリ、野生復帰までが写真付きで紹介される。かっこいい鳥としてだけでなく、野生動物としての鷹とどう向き合うか。さらにどてらいは、愛知県で大鷹の繁殖を5年間記録した本に触れる。大鷹は、地域の自然、都市計画、市民団体の見守りと深く結びついている。流山の大鷹も、その背景の中にいる。00:34:18 鳥類学と旅行鳩、オーデュボンがつながるハマナカの最後は、コクヨ発行の雑誌『WORKSIGHT』の鳥類学特集。野鳥という言葉の由来、鳥の象徴学、古代壁画の鳥。観察し、科学し、哲学する特集だ。中でも面白いのが、絶滅した旅行鳩の記事。どてらいが以前紹介した伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』にも、この旅行鳩が重要な存在として登場する。本と本が、思わぬところでつながる。00:39:10 本の第二の人生と、漠然読書会の野望紹介した本は、このあと漠然書房の棚に並ぶ予定。えにしの言葉を借りれば、本に第二の人生を歩んでもらう場所だ。プラットギャラリーでは展示やイベントもでき、公開収録、カタルタ大会、漠然読書会、一日店長と、やりたいことは広がる。見分け方に寄るどてらい、歴史や構造を紐解くハマナカ。2人で選書すると、自分ひとりでは作れない棚になる。【漠然なる気付き】テーマを決めて選書すると、ひとりでは作れない本棚が生まれる。本屋の棚は、本に「第二の人生」を与える場所になる。「鷹」という一語から、鷹狩り、飛翔識別、野鳥観察、文学、ハードボイルド、獣医療、自然保護、鳥類学まで広がっていく。どてらいは見分け方や実践に寄り、ハマナカは歴史や構造へ寄る。同じ鷹でも手の伸ばし方が違う。本と本は、旅行鳩や『オーデュボンの祈り』を通じて、思わぬところでつながる。漠然書房は、流山にゆかりのない2人が、流山を本で読み直す棚である。猛禽類とハードボイルドは、なぜか相性がいい。「鷹がいるらしい」で終わらせず、空を見上げるための本が並ぶと、棚はホークウォッチャー養成棚になる。【本日の漠然マイスター】ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭しているうち、その身に神を宿す術を習得しつつある。マイスターとしては研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。Instagramどてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。最近、古畑任八郎という人格が発現した。漠然スタイルは「イタコ」。グッと集中すれば他の人格を憑依させられるし、一時的な記憶の塗り替えも可能。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。Instagram【インフォメーション】漠然書房、はじめましたバク然らいぶらりの本棚「漠然書房」が、シェア型本屋「えにしの本屋」に登場。店名:えにしの本屋場所:千葉県流山市・江戸川台最寄り:東武アーバンパークライン江戸川台駅 西口最初の選書テーマ:鷹もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    シェア型本屋『漠然書房』、はじめました ~えにしの本屋で鷹を読む~ 漠然#45.5
  8. Jul 24

    孤独ってなんだろう 漠然#45

    前回、めとろが置いていった「人はどこまでも孤独だ」という爆弾。今回はその孤独を、真正面から掘り下げる。まずは広辞苑を引いてみたら、いきなり殺伐。だがしかし、話は物理的な孤独から、渋谷で一人ぼっちの「心の孤独」へ、そして「相手のスイッチがわからない怖さ」へと転がっていく。人格は使い分けていい、人間関係は期待値のゲーム、たこ焼き酒場で鍛えた距離のつかみ方。孤独の線を追いかけていくと、どうやらその線を引いていたのは自分だったらしい。2回連続で見事に話が転がった先、たどり着いたのは「自分こそ漠然としている」。今日もお聴き流しください。【目次】00:00:00 前回の続き、孤独ってなんだろう00:02:26 状態の孤独と、心の孤独00:06:12 孤独の正体は「非対称性」00:15:57 相手のスイッチが分からない怖さ00:24:57 自我は流動する00:35:02 人間関係は期待値のゲーム00:44:19 たこ焼き酒場と、録音による自己修正00:56:44 孤独は自分が引いた線だった00:59:07 未知を面白がる、そして自分こそ漠然【要約】00:00:00 前回の続き、孤独ってなんだろう前回めとろが残した「人はどこまでも孤独だ」を受けて、孤独そのものを掘り下げる。広辞苑を引くと語釈はなかなか殺伐。前回の言葉でいう「マジレス」から議論が始まる。00:02:26 状態の孤独と、心の孤独物理的に一人の「状態の孤独」と、渋谷の雑踏で心を通わせられない「心情の孤独」。今回のテーマは後者。周りに人がいるのに孤独、というやつ。00:06:12 孤独の正体は「非対称性」ハマナカの見立て。外に出せる情報と内面のギャップ=非対称性こそ孤独の恐怖の正体では。記号として自己表現を委ねても、孤独は完全には消えない。00:15:57 相手のスイッチが分からない怖さ自分はわかる。怖いのは相手。泣きどころも逆鱗も見えない。その正体不明な怖さが孤独につながる。乗り越える道は、対話するしかない。00:24:57 自我は流動する自我は固定されず、相手や状況で新しく形づくられる。会う人ごとに違う自分が出る=多重人格的。自分探しとは、外からのインプットで自分を作る過程かもしれない。00:35:02 人間関係は期待値のゲーム人間関係は期待値のチューニング。恋愛はとくに期待値のゲームで、100%で告白したら向こうは20%、みたいなギャップがでかい。制御できず身体ごと燃え上がる。00:44:19 たこ焼き酒場と、録音による自己修正どてらいの実体験。ワンオペのたこ焼き酒場で客と一対多数。店の音声を全録音して聞き返し、振る舞いを修正した。今の距離感は、その筋トレの賜物。00:56:44 孤独は自分が引いた線だった人格を使い分けても孤独感は伴わない。自己と他者の境界をあえて曖昧にし、自己概念を広く保つと孤独はやわらぐ。全部を共有しなくていいと気づくと、線が薄くなる。00:59:07 未知を面白がる、そして自分こそ漠然未知は怖がらず掘り下げて面白がればいい。宇宙の起源も、心の訓練で「わからないまま、わかろうとする」ことができる。最後にめとろは覚醒。孤独の線を引いていたのは自分だった。結論、自分こそ漠然としているのである。【漠然なる気付き】孤独には「物理的な孤独」と「心の孤独」があり、議論すべきは後者。孤独の恐怖の正体は、自分の内面が全部は伝わらない「非対称性」。怖いのは自分ではなく相手。他人のスイッチ(泣きどころ・逆鱗)は見えない。自我は固定されず、相手や状況で流動する。多様な自分がいていい。人間関係は期待値のチューニング。恋愛は期待値のギャップが一番でかいゲーム。距離感は筋トレで身につく。録音して聞き返すと、自分の振る舞いが直せる。人格を使い分けるほど、むしろ孤独感は減る(自分の多様性を肯定できる)。未知は線を引いて怖がるより、掘り下げて面白がるほうが得。線は流動的でいい。孤独の線を引いていたのは、自分だった。自分こそ漠然とした存在である。【本日の漠然マイスター】ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営。漠然スタイルは「神降ろし」。研究家気質で、他人の漠然感の分析に余念がない。Instagramどてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。自分を単なる容れ物と考えているイカれた男。Instagramめとろ某出版社の編集部員。DJとしての顔も持ち、音楽活動はライフワーク。思慮深く熟考を重ねるが、根は素直。漠然スタイルは「疑問」。漠然とは何かという根幹に切り込む、一級漠然マイスター(11人目)。【インフォメーション】もとむ! 投書(メール)職人!ぼんやり言葉にできない言葉を投書箱へ。漠然マイスターが番組内で言葉にします。バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

    孤独ってなんだろう 漠然#45

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忙しい日常の中でふと去来する漠然とした気持ちとか、感覚とか。 それは言葉にしたくてもできず、あっという間に消え去っていく。けれど、たまらなく愛おしい。 そんな愛すべき“漠然”を紙折り・ハマナカと物書き・どてらいが拾い集め、そっと収蔵する──「バク然らいぶらり」、つくりました。 毎週金曜20時公開。 夜更かしのおともに聴いてください。