育てるブランディング

ID INC.

この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役) ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website  ・⁠https://include.bz/⁠ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)  ・⁠https://note.com/kitakawa⁠ ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・⁠https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

  1. 4d ago

    #031 ネットで売れても、銀座に店を出す理由〜On に学ぶ、途切れない顧客体験のつくり方〜

    第31話:ネットで売れても、銀座に店を出す理由〜On に学ぶ、途切れない顧客体験のつくり方〜 インスタで見つけて、Webで値段を調べて、店で試着して、結局は家でポチッと買う——お客さんは、自分が「オンラインで買ったか、店で買ったか」なんて、ほとんど気にしていません。頭の中にあるのは「あの商品がほしい」という一つの気持ちだけ。なのに売る側は、EC担当と店舗担当がチームも実績も分かれていて、つい自分のチャネルを優先しがち。その結果、お客さんの体験の“糸”がブツッと切れてしまう。この「オンラインとオフラインの壁」を、どう取っ払えばいいのでしょうか? 今回のテーマは「オンラインとオフラインの体験をどう統合するか」。キーワードは「OMO(Online Merges with Offline)」。オンラインとオフラインを別々に持って繋ぐ“オムニチャネル”とは出発点が違い、最初から領域を分けず、顧客目線で一つの購入体験として設計する考え方です。北川が挙げるのは、埋めるべき3つの「溝」——①商品情報の溝(ネットと店で在庫や値段がズレる)、②顧客情報の溝(ネットのあなたと店のあなたが別人扱いされる)、③役割の溝(「ショールーミング」を悪者にしてしまう)。事例は、北川が愛用するスイス発のD2Cブランド「On」。オンラインでよく売れているのに、なぜ銀座に大型の体験型店舗を作るのか——「履き心地は画面じゃ伝わらない」から、店を“買う場所”ではなく“好きになってもらう入り口”にしている、という設計を読み解きます。 「うちにはアプリもデータもないよ」と思っても大丈夫。OMOは大きなシステムの話ではなく、やることは「お客さんが引っかかる溝を、一個ずつ埋める」だけ。在庫表示を合わせる、会員アプリの代わりにLINE公式アカウントを一つ持つ、店員さんが「試すだけでもどうぞ、買うのはネットでもいいですよ」と笑顔で言える——それだけで体験は一本に繋がります。そして統合は一度やって終わりではなく、新しいSNSも買い方も変わり続ける。溝を見つけては埋め、お客さんと一緒に継ぎ目のない体験を「育て続ける」。前回のCX(接点を“らしさ”で貫く)の、実践編にあたる回です。 【今回のトピック】  ・お客さんは「オンラインか店か」を気にしていない——分断は売る側の都合  ・OMOとオムニチャネルの違い——「繋ぐ」のではなく「最初から分けない」  ・埋めるべき3つの溝——商品情報・顧客情報・役割(ショールーミング)  ・中小企業の第一歩——在庫を合わせる/LINE公式ひとつ/「試すだけでもどうぞ」 この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)・谷 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website・https://include.bz/ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)・https://note.com/kitakawa ▶︎▶︎配信スケジュール・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム・https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

    15 min
  2. Jun 29

    #030 顧客体験CXの設計〜タッチポイントを繋げてブランドを育てる〜

    第30話:顧客体験CXの設計〜タッチポイントを繋げてブランドを育てる〜 Webで「おしゃれだな」と期待して店に行ったら、店員さんの対応がそっけなかった——その瞬間、ブランドの印象は一気に冷めてしまいます。人の記憶に残るのは、体験の平均点ではなく「一番ガッカリした接点」。広告、SNS、店頭、梱包の箱、問い合わせの返信メール……接点が増えるほど、どこか一つの綻びで世界観が崩れやすくなる。では、バラバラになりがちな接点を、どうやって一本の体験に繋げばいいのでしょうか? 今回のテーマは「顧客体験=CXの設計」。タッチポイント(接点)を“点”ではなく“線”として捉え、時間軸のある一連の体験にしていく考え方を解説します。肝になるのは、接点そのものより、接点と接点の「あいだ」。前半は、日経クロストレンドの「顧客幸福度ランキング2026」を補助線に、満足度(不満がないか)と幸福度(好き・情緒的なつながり)の違いにも触れます。後半は、繋ぎ方の異なる2社を読み解きます。ファンを「仲間」と呼び、40人の飲み会から5,000人規模の「超宴」へとコミュニティで繋いだヤッホーブルーイング(よなよなエール)。そして、ほぼ広告を打たず、読みもの・ポッドキャスト・オリジナルドラマまで自社で作り、コンテンツと世界観で繋ぐクラシコム(北欧、暮らしの道具店)です。 2社の繋ぎ方は対照的でも、やっていることはたった一つ——「接点を“らしさ”で貫く」こと。入り口は増やしても、芯はブラさない。中小企業がこれを始めるなら、まずカスタマージャーニーを書き出して接点を棚卸しし、一番“落差”の大きい接点を一個だけ「らしさ」のトーンに揃える。それだけで体験はグッと上がります。そしてCXも、作って終わりではなく、接点を繋ぎながらお客さんと一緒に「育てる」もの。R-PDCAで回し続ける——いつもの番組らしい着地に向かう回です。 【今回のトピック】・記憶に残るのは平均点ではなく「落差」——一番ガッカリした接点が世界観を崩す・タッチポイントを“点”から“線”へ——接点と接点の「あいだ」を設計する・繋ぎ方の2類型——ヤッホーは「コミュニティ」、クラシコムは「コンテンツと世界観」・中小企業の第一歩——接点の棚卸しと、“落差”の大きい一点を「らしさ」で揃える この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)・谷 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website・https://include.bz/ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)・https://note.com/kitakawa ▶︎▶︎配信スケジュール・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム・https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

    19 min
  3. Jun 22

    #029 空間ブランディング〜オフィス・店舗が「らしさ」を伝える方法〜

    第29話:空間ブランディング〜オフィス・店舗が「らしさ」を伝える方法〜 リモートワークが定着したはずなのに、なぜか大手企業の「出社義務化」のニュースが続く——。でも、ただ「来い」と号令をかけても人は動きません。鍵は「行かなければならない場所」から「集まりたくなる場所」へ、という発想の転換。そしてこれは、店舗もオフィスも、実はまったく同じテーマに向き合っているんです。 今回のテーマは「空間ブランディング」。空間は、ロゴやWebと違って“入って・歩いて・感じる”ぶん、五感に届く情報量が圧倒的で、ブランドの実力がシビアに試される場所です。前半は、McKinseyが2026年に出した「AI時代のショッピング」レポートを補助線に、AIが日常の買い物を代行する時代、人がわざわざ店に行く理由が「便利」から「体験・発見・つながり」へシフトしていく構造を解説。スタバのコミュニティコネクション(地域でのラジオ体操やDカフェ、コーヒーかすの循環)や川越鐘つき通り店、47 JIMOTOフラペチーノなど、“画一的なチェーン”を“行く理由のある店舗”に変える施策を紹介します。後半はオフィス側へ。「行かなければ、から、集まりたい、へ」というトレンド調査を起点に、ID自身が手がけた3つの本社オフィス事例——リィツメディカル(組織のあり方を空間化)、Solvvy/旧・日本リビング保証(事業の世界観=「おうち」と「公園」を空間化)、CTW(動く什器でカルチャーの可変性を空間化)——を読み解きます。 通底するのは、スタバCEOの言う「ロマンスと効率の両立」。効率だけを追うと、機能はするけれど誰も来たくない、画一的な空間になってしまう。だからこそ「行きたくなる理由=ロマンス」を空間のどこに込めるかが問われます。空間ブランディングは「カフェ風にしよう」「観葉植物を置こう」という表層の話ではなく、“何を空間化して人を集めたいのか”——組織か、事業か、カルチャーか——を決めるところから始まる。そして空間も「育てる」もの。集まる人が変われば、場所の意味も変わっていきます。建築出身の北川にとって“ホーム”ど真ん中の回です。 【今回のトピック】・店舗もオフィスも同じ問い——「行かなければ」から「集まりたい」へ ・AI時代に店舗が果たす役割——「便利」はAIに、人は「体験・発見・つながり」へ ・スタバに学ぶ“共創”——コミュニティコネクション、ランドマークストア ・ID事例3社で読み解く「何を空間化して人を集めるか」——組織/事業/カルチャー この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎今回紹介したオフィス事例 ・株式会社リィツメディカル本社 https://include.bz/projects/ritz-headoffice ・Solvvy株式会社 https://include.bz/projects/jlw-headoffice ・CTW株式会社 https://include.bz/projects/ctw ▶︎▶︎MC  ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)  ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website  ・⁠https://include.bz/⁠ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)  ・⁠https://note.com/kitakawa⁠ ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・⁠https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

    21 min
  4. Jun 15

    #028 採用ブランディング〜自社の魅力を候補者に伝える方法〜

    第28話:採用ブランディング〜自社の魅力を候補者に伝える方法〜 いいことばかり書いてある採用ページは、むしろ疑われる時代——。いまの学生は、口コミ・SNS・OB訪問・インターンで企業のリアルを事前に調べ尽くす「ネタバレ就活」が当たり前。求人媒体に出せば応募が来る時代は終わり、企業の側が「選ばれる理由」を作らなければならなくなりました。では、自社の魅力を、どう候補者に届ければいいのでしょうか? 今回のテーマは「採用ブランディング」。まず「採用広報(情報を届ける)」と「採用ブランディング(“らしさ”・世界観を届ける)」の違いを整理し、いま起きている「演出から透明性へ」「盛る採用から正直な採用へ」という大きな転換を読み解きます。さらに、AIが採用プロセスを激変させている現状も。ローソンはAI面接を“合否判定”ではなく学生の自己理解を助けるツールとして使い、キリンは面接官による評価のばらつきを補う共通軸として導入——同じAI面接官でも、使い方に各社のブランド方針が表れる、という話が面白いところ。後半は、白泉社・ZOZO・LINEヤフー・ソニーミュージック・森下仁丹など、“採用ページがそのままブランド表現になっている”事例を一気にご紹介します。 キーワードは、AIで合理的な部分が揃うほど、最後の決め手は「その会社らしさに惹かれるかどうか」になっていく、ということ(AIは効率、人間は本質)。採用ページや動画はもう、ただの求人情報ではなく、ブランドそのものの表現の場です。そして第26話の「額縁は守って、中身は委ねる」とも地続きで、一貫した“らしさ”を伝えつつ、候補者に「自分はここでどう活躍できるか」を想像させる“余白”を残すことが肝になります。採用は、企業ブランドが一番試される場所。採用に悩む経営者・人事担当の方に必聴の回です。 【今回のトピック】・「採用広報」と「採用ブランディング」の違い——情報を届けるか、“らしさ”を届けるか・「ネタバレ就活」時代の新常識——「盛る採用」から「正直な採用」へ・AI面接の最前線——ローソン・キリンの事例に見る「同じツールでも表れる各社の色」・採用ページは“最初の選考”——白泉社・ZOZO・森下仁丹などに学ぶブランド表現 この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎今回紹介した採用サイト・動画 ・ZOZO 新卒採用「Hello」https://corp.zozo.com/recruit/newgraduate/ ・ソニーミュージックグループ 新卒採用2027(特設サイト)https://graduate27.saiyo.sme.co.jp/ ・森下仁丹「第四新卒採用『オッサンたちへ』篇」(動画)https://www.youtube.com/watch?v=vtC11L1y3WE ▶︎▶︎MC  ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)  ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website  ・⁠https://include.bz/⁠ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)  ・⁠https://note.com/kitakawa⁠ ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・⁠https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

    20 min
  5. Jun 8

    #027 ブランドストーリーの作り方〜共感を生む物語の構造〜

    第27話:ブランドストーリーの作り方〜共感を生む物語の構造〜 今回のテーマは「ブランドストーリーの作り方」。「創業60年です」と言われても、ふーんで終わってしまう。でも「一度倒産しかけたけど、二代目が父の反対を押し切って家業を継いだ」と聞くと、つい続きが気になる——。機能や性能だけでは選ばれにくくなった時代、ブランドの最後の差別化要素になるのが「物語(ストーリー)」です。とはいえ、自社の物語をどう見つけ、どう組み立てればいいのか。意外と手がかりがつかめないものです。 人は情報ではなく物語に共感する——その理由を、アリストテレスやジョセフ・キャンベルの「ヒーローズ・ジャーニー」までさかのぼって解説します。物語の最小単位は「主人公・葛藤・変化」の三つ。これを軸に、構造のまったく違う2つの実例を読み解きます。日本上陸30周年を迎えたスターバックスの「THE STAR フラペチーノ」(テーマは「原点に立ち返り、原点を超えていく」)と、ランドセルで世界の高級ブランド市場に挑む土屋鞄。スタバは現場のパートナーが選んだ歴代5種類を巡る“参加型の物語”、土屋鞄は1965年の創業から倒産危機、二代目の決断を経て地続きに語られる“時間の物語”です。 2社に共通するのは、「過去を否定せず、過去から地続きの未来を語っていること」、そして「外側の物語と内側の物語が一致していること」。順調だった話ではなく、苦しかった・迷った・決断した“葛藤の歴史”こそが、共感を生む素材になります。そして物語は、語られるたびに育っていくもの。前回のSWAGの話ともつながる「現場の人が自分たちで語れる物語」をどう掘り起こすか。自社に眠る物語の素材を、思わず探したくなる回です。 【今回のトピック】  ・なぜ人は「情報」ではなく「物語」に共感するのか——主人公 ・葛藤・変化の三幕構造 ・スターバックス「THE STAR フラペチーノ」——ブランド ・現場・ユーザー、三重に重なる物語の作り方  ・土屋鞄の世界進出——1965年からの「葛藤の歴史」を次の章へつなげる物語の力  ・過去を否定しない/外側と内側の物語を一致させる——共感を生むブランドストーリーの条件 この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC  ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)  ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website  ・⁠https://include.bz/⁠ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)  ・⁠https://note.com/kitakawa⁠ ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・⁠https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

    23 min
  6. Jun 1

    #026 カルチャーをまとう〜SWAGに学ぶ、社員が“自走”するブランドの育て方〜

    第26話:カルチャーをまとう〜SWAGに学ぶ、社員が“自走”するブランドの育て方〜 ブランドは「作って終わり」ではなく、その後ずっと育て続けるもの。とはいえ、「うちのカルチャーを大事にしよう」と社内で号令をかけても、なかなか自分ごとにならない——。立派な理念やガイドラインを整えても、現場に愛着が根づかない。多くの企業がこの壁にぶつかります。では、社員が自然とブランドを誇りに思い、自ら体現していく組織は、どうすれば作れるのでしょうか? 今回は、岡山県津山市のコーポレートアパレル企業・Paintory(ペイントリー)の片山社長との出会いをきっかけに、「SWAG(スワッグ)」というカルチャーを切り口に展開します。SWAGとは、社員が企業ロゴ入りグッズを「着せられる」のではなく、自ら「まといたい」と選ぶ文化のこと。Evernoteの有名な逸話(社員が勝手に作ったTシャツを、会社が「やってることはいい、でもダサい」と公式化した話)から、Appleの招待状やカナダの芸術大学に見る「ダイナミックアイデンティティ」、そして「額縁=輪郭は守って、中身は現場に委ねる」という設計思想まで。第10・11話のインナーブランディング(心理的オーナーシップ・IKEA効果)とも接続しながら、ブランドを育て続ける組織のマインドセットを掘り下げます。 行き着いた結論は、「ブランドを育てるのは“教育”ではなく“環境設計”」。人は「意識を変えてください」と言われても、なかなか変わらない。けれど環境が変われば、行動は自然と変わる——建築出身の北川ならではの視点です。理念体系の整理と「行動の可視化」を通じて、社員が日常の中でブランドを思い出し、感じ取れる“場”をつくる。これは大企業だからできる話ではなく、規模に関係ない「マインドセット」の問題。組織への理念浸透に悩む経営者、人事・広報担当の方に必聴の回です。 【今回のトピック】  ・SWAG文化——「着せられるユニフォーム」と「自ら選んでまとうグッズ」の決定的な違い  ・Evernoteの逸話に学ぶ、自発性を止めず質を引き上げる「育てる」マインドセット  ・ダイナミックアイデンティティ——額縁(輪郭)は守り、中身は現場や個人に委ねる設計思想  ・ブランドを育てるのは「教育」ではなく「環境設計」——行動が自然と出る“場”のつくり方 この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC  ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)  ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website  ・⁠https://include.bz/⁠ ▶︎▶︎今回ご紹介した企業 ・株式会社paintory(ペイントリー) ・https://paintory.co.jp/ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)  ・⁠https://note.com/kitakawa⁠ ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・⁠https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

    13 min
  7. May 25

    #025 中小企業のためのAI×ブランディング実装ガイド〜限られたリソースで、最初の一歩をどう踏み出すか〜

    第21話から走ってきたAI×ブランディング実践シリーズ——リサーチ、ペルソナ、らしさ、VI、トンマナ。それぞれの工程でAIをどう活かすかをお話ししてきました。今回はその総まとめ回。スタートアップや中小企業に視点を絞り、「結局、何から手をつければいいのか?」「限られた人・時間・予算の中で、どう実装していくか?」を、北川自身が中小企業の経営者としての視点も交えながら語ります。 中小企業がブランディングでぶつかる壁は、3つに整理できます。①人——専任の担当者がいない(社長兼マーケ兼総務、というのが当たり前)。②時間——日々の事業を回すので精一杯で、中長期の仕事に手が回らない。③専門性と予算——コンサルや代理店を使うとそれなりの費用がかかり、投資判断のハードルが高い。これらの壁、AIの時代になって明らかに高さが変わりました。「消える」とまでは言わないけれど、登りやすく、超えやすくなった。専任がいなくても、AIを横に置けば確実に0.5人分の手が確保できる。リサーチや叩き台作りの工数は何分の1にも縮められる。専門知識も自社で扱える可能性が出てきました。 そのうえで北川がおすすめするのは、「内側を固める」よりも「外側に発信する」を優先する順番。教科書的にはMVVを固めて社内浸透を図ってから外、という流れですが、社員10〜30人規模の会社さんは、社長と社員の距離が近く日々の会話でだいたい意思統一できている。だからまずは外側——ロゴ、コーポレートカラー、ホームページや会社案内のメッセージを整える方が、商談化率や採用応募率に直結する伸びしろが大きい。理念体系も、パーパス・ミッション・ビジョン・バリュー・行動指針を全部揃えようとすると半年〜1年かかってしまうので、まずはスローガンとミッションだけ最低限整える。VIやトンマナは、前回話したGoogleのDESIGN.mdとClaude Design、Canvaを組み合わせれば自分たちで方針まで決められる時代。リソースの限られた中小企業ほど、使わない理由はありません。 【今回のトピック】  ・スタートアップ・中小企業がぶつかる「人・時間・専門性と予算」の3つの壁とAIで変わる風景  ・「内側より外側」——中小企業がまず手をつけるべき場所  ・理念体系を全部揃えなくていい——スローガンとミッションに集約する考え方  ・Whyを議論する場づくりと、AIの「広げる・絞り込む」両刀使い この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC  ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)  ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website  ・⁠https://include.bz/⁠ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)  ・⁠https://note.com/kitakawa⁠ ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・⁠https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

    15 min
  8. May 18

    #024 AIで「トンマナ」をどう統一するか〜DESIGN.mdとClaude Designが示す新基準〜

    第24話:AIで「トンマナ」をどう統一するか〜DESIGN.mdとClaude Designが示す新基準〜 「AIに同じ指示をしたつもりなのに、出てくるデザインが毎回違う」——これ、心当たりがある方は多いのではないでしょうか。ロゴが決まり、カラーが決まった後の「展開フェーズ」、つまりSNSやWeb、各種クリエイティブでトンマナをどう揃えるか。この実務上の頭痛の種に、ここ数週間、業界の大きな動きが2つ走りました。今回はそのニュースを絡めながら、AI時代の「ブランドの渡し方」を考えます。 ひとつ目はGoogleが公開した「DESIGN.md」。「.md」というのはマークダウン形式の拡張子で、人間が読みやすく、かつAIが効率的に解釈できる記述フォーマット——AIに指示するプロンプトの標準形のひとつです(Webコーディングで使う「マークアップ」とは似て非なるもの、というところからリスナーと一緒に整理しています)。DESIGN.mdの中身は、色・フォント・余白のルールに、「なぜこの色なのか」「この色は何を象徴するのか」という意味づけがセットで書かれている。第22話のブランドオントロジーの話と直結するアプローチです。ふたつ目がAnthropicの「Claude Design」。チャットの会話だけで、Webのワイヤーやスライド、バナーデザインまで出せるツールで、最初にブランドのデザインシステムを読み込ませれば、そこから作るもののトンマナが保たれる。出力はPDF・PowerPoint・Canvaへ持っていけるほか、コーディング側のClaude Codeへ橋渡しすることもできるという、Anthropicのしたたかなエコシステム戦略も垣間見えます。 ここで一点注意したいのは、DESIGN.mdは「ブランドそのものを定義するファイル」ではなく、あくまでデザインをするときのルール、つまりデザインシステムであるということ。トンマナを統一するには、その上位にあるブランド戦略との接続が必要です。とはいえ、GoogleもAnthropicもOpenAIも、「AIが生成するデザインの質と一貫性をどう保つか」という共通課題に本格的に取り組み始めた——切り込みのフェーズに確実に入っている。近い将来、ブランドガイドラインそのものをAIが整理してくれる時代が来る予感もあります。次回は、第21話から走ってきたAI×ブランディング実践シリーズのまとめ回。中小企業・スタートアップ向けに、限られたリソースで何から手をつけるかをお話しします。 【今回のトピック】  ・AIにデザインを任せた時の「毎回バラバラ問題」と、業界の最新動向  ・Google「DESIGN.md」——プロンプトの標準フォーマットが公開された意味  ・Anthropic「Claude Design」——デザインシステム読み込みと会話ベース修正、Claude Codeへの連携  ・マークダウンとマークアップの違い、デザインシステムとブランドガイドラインの関係 この番組は、企業ブランディングを手掛けるID株式会社が、ブランドの育て方について話すポッドキャストです。 ゼロから作るブランディングのノウハウや、クライアントと二人三脚で育てているブランドの裏側についてお話ししていきます。 #育てるブランディング ▶︎▶︎MC  ・北川 巧(ID inc. クリエイティブディレクター代表取締役)  ・関口 春香(フリーランス、グラフィックデザイナー&イラストレーター) ▶︎▶︎ID. inc Website  ・⁠https://include.bz/⁠ ▶︎▶︎note(ポッドキャスト連動記事)  ・⁠https://note.com/kitakawa⁠ ▶︎▶︎配信スケジュール ・毎週火曜日 朝7:00AM ▶︎▶︎お便りフォーム ・⁠https://forms.gle/eLWAVXnw7JNs3T6ZA

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