#ワンますラジオ

松田祐典|麻酔科医

ワンランク上の麻酔科医になれる「#ワンますラジオ」 毎回10分で、臨床の現場で役立つエビデンスをコンパクトに解説。通勤時間や仕事の合間など、忙しい臨床の「すきま時間」にお聴きいただけるとうれしいです。 毎週月・水・金配信。 ▼パーソナリティー 松田祐典|産科麻酔科医 https://x.com/yusuke_mazda

  1. 2d ago

    【麻酔全般#53】スガマデックスで抜管失敗は減る。それでもTOF 0.4〜0.9ならネオスチグミン

    上部消化管内視鏡の処置で全身麻酔・気管挿管を受け、ロクロニウムを使った成人15,730人(傾向スコアで1群7,865人ずつ)を比べた米国の大規模データ研究。抜管失敗(30日以内の人工呼吸または再挿管)はスガマデックス3.88%、ネオスチグミン5.79%(リスク比1.49)で、無気肺と予定外のICU入室もスガマデックスで少なく、30日死亡は差がありませんでした。後半は同号のエディトリアルを紹介。定量的な筋弛緩モニタリングでTOFカウント4・TOF比0.4〜0.9ならネオスチグミンは今も適切な選択肢——薬の値段と医療の財源、TOFウォッチで知った自分の抜管のいい加減さ、ネオスチグミンを使ったことのない若手が増える心配まで、筋弛緩への偏愛を語ります。 【このポッドキャストについて】 ワンランク上の麻酔科医になれる「#ワンますラジオ」 週3回、10分間で、臨床の現場で役立つエビデンスをコンパクトに解説。通勤時間や仕事の合間など、忙しい臨床の「すきま時間」にお聴きいただけるとうれしいです。 ▼出演 松田祐典|麻酔科医 ▼情報発信 ワンますニュース noteで論文について学ぶ Substackでワンますの裏側を見る ▼参考文献 Sugammadex vs. neostigmine and the risk of postoperative pulmonary complications after upper gastrointestinal endoscopic procedures: a propensity score matched analysis of 15,730 patients Sugammadex vs. neostigmine: the train-of-four counts too(Editorial) ▼Episode ID 2026_Tsai_Anaesthesia

  2. 4d ago

    【産科麻酔論文100選】硬膜外カテーテルはなぜ5 cm?多孔式カテーテル3・5・7 cmを比べた1995年のRCT

    硬膜外カテーテルを硬膜外腔に5 cm入れる——多くの論文やマニュアルで目安になっているこの数字の根拠になるのが、1995年のこのRCTです。分娩中の女性100人で多孔式カテーテルの留置長を3・5・7 cmに割り付けると、不完全鎮痛は5 cmで6.3%と最も少なく(3 cmは31.4%、7 cmは33.3%)、7 cmでは静脈内迷入が17.5%に増えました。単孔式から多孔式、オープンエンドからクローズドエンドへというカテーテルの変遷や、「4 cmか5 cmか」を比べる研究はなぜ難しいのかという研究デザインの話もあわせてお届けします。 【このポッドキャストについて】 ワンランク上の麻酔科医になれる「#ワンますラジオ」 週3回、10分間で、臨床の現場で役立つエビデンスをコンパクトに解説。通勤時間や仕事の合間など、忙しい臨床の「すきま時間」にお聴きいただけるとうれしいです。 ▼出演 松田祐典|産科麻酔科医 ▼情報発信 ワンますニュース noteで論文について学ぶ Substackでワンますの裏側を見る ▼参考文献 The Optimal Distance That a Multiorifice Epidural Catheter Should Be Threaded into the Epidural Space ▼Episode ID 1995_Beilin_AA

  3. 6d ago

    【産科麻酔#53】カテーテル3 cmは効きが速いが掻痒が多い——DPE+PIEBの留置長RCT

    DPE(硬膜穿刺硬膜外鎮痛)とPIEBで無痛分娩を行うとき、硬膜外カテーテルを硬膜外腔に何cm残すのがよいのか。102例を3・5・7 cmに割り付けたRCTでは、3 cm群で鎮痛到達までが5.2分と最も速い一方、掻痒は32.4%と多く、著者は5 cmが適切かもしれないと結論づけています。「硬膜に開けた穴に近いほど速く効く」という読み解き、抵抗消失が4.5 cmのときに何cmで固定するか、BMIが高い妊婦さんでは深めに入れる理由、局所麻酔薬だけのローディングなら3 cmもありかもしれない、という考えまで臨床目線で語ります。次回は、この研究の元になった古典を紹介します。 【このポッドキャストについて】 ワンランク上の麻酔科医になれる「#ワンますラジオ」 週3回、10分間で、臨床の現場で役立つエビデンスをコンパクトに解説。通勤時間や仕事の合間など、忙しい臨床の「すきま時間」にお聴きいただけるとうれしいです。 ▼出演 松田祐典|産科麻酔科医 ▼情報発信 ワンますニュース noteで論文について学ぶ Substackでワンますの裏側を見る ▼参考文献 Appropriate length of epidural catheter in epidural space for labour analgesia with dural puncture epidural combined with programmed intermittent epidural bolus ▼Episode ID 2026_Liu_BMCAnesthesiology

  4. Oct 1

    【麻酔全般#52】血圧を上げてもAKI・心筋傷害は減らなかった——せん妄は?試験逐次解析つきメタ解析

    術中の血圧を高めに保てば、術後の急性腎障害や心筋傷害、せん妄は減らせるのか。予定非心臓手術のRCT 15試験・15,603人を統合したメタ解析では、通常の目標より高い血圧目標でも、全死亡(RR 1.00)・急性腎障害(RR 0.95)・急性心筋傷害(RR 1.02)は減らず、減ったのは術後せん妄(RR 0.73)だけでした。ただしせん妄は試験逐次解析では確定に届いておらず、対象も高齢者に限っていません。収縮期血圧80から平均動脈圧65へと上がってきた昇圧の基準、ICUと産科麻酔をつないだ学位論文の思い出、複数の因子が絡む合併症を単一の介入で減らす難しさまで語ります。 【このポッドキャストについて】 ワンランク上の麻酔科医になれる「#ワンますラジオ」 週3回、10分間で、臨床の現場で役立つエビデンスをコンパクトに解説。通勤時間や仕事の合間など、忙しい臨床の「すきま時間」にお聴きいただけるとうれしいです。 ▼出演 松田祐典|産科麻酔科医 ▼情報発信 ワンますニュース noteで論文について学ぶ Substackでワンますの裏側を見る ▼参考文献 Higher versus Routine Intraoperative Blood Pressure Targets in Noncardiac Surgery: A Systematic Review and Meta-analysis with Trial Sequential Analysis of Randomized Trials ▼Episode ID 2026_Chiou_Anesthesiology

  5. Sep 29

    【産科麻酔論文100選】ブラッドパッチ「20 mL」の根拠はここから——5年がかりの無作為化試験121例

    前回のBerger回で予告した、ブラッドパッチの「20 mL」の根拠になった古典的RCTです。6か国10施設で5年をかけ、偶発的硬膜穿刺後に頭痛が出た産科の患者さん121例を自己血15・20・30 mLに無作為に割り付けたところ、持続的完全消失は10%・32%・26%で、20 mLの15 mLに対するオッズ比は4.49でした。後半は、PDPHと産後うつ・PTSDの関係や、入院期間の長い日本だからこそのブラッドパッチのやりやすさにもふれながら、「偶発的硬膜穿刺をしたら、ブラッドパッチをやるものと思って準備する」という産科麻酔科医としてのスタンスを話します。 【このポッドキャストについて】 ワンランク上の麻酔科医になれる「#ワンますラジオ」 週3回、10分間で、臨床の現場で役立つエビデンスをコンパクトに解説。通勤時間や仕事の合間など、忙しい臨床の「すきま時間」にお聴きいただけるとうれしいです。 ▼出演 松田祐典|産科麻酔科医 ▼情報発信 ワンますニュース noteで論文について学ぶ Substackでワンますの裏側を見る ▼参考文献 The Volume of Blood for Epidural Blood Patch in Obstetrics: A Randomized, Blinded Clinical Trial ▼Episode ID 2011_Paech_AA

    【産科麻酔論文100選】ブラッドパッチ「20 mL」の根拠はここから——5年がかりの無作為化試験121例
  6. Sep 27

    【産科麻酔#52】ブラッドパッチは30 mL以上?注入量が多いほど再パッチが少なかった——産科285例

    産科の硬膜穿刺後頭痛に対するブラッドパッチで、背中の圧迫感や痛みが出るまでゆっくり注入した285例を振り返ると、注入量の中央値は28.0 mL。注入量が多いほど2回目のブラッドパッチが少なく(1 mLあたり OR 0.96)、30 mL以上では頭痛の完全消失とも関連していました。後ろ向き研究で因果は言えず、同じ号のエディトリアルと2024年の国際コンセンサス(推奨は15〜20 mL)もあわせて紹介しつつ、NRFitのシリンジ事情も含めて「現場では何mL入れるか」を考えます。 【このポッドキャストについて】 ワンランク上の麻酔科医になれる「#ワンますラジオ」 週3回、10分間で、臨床の現場で役立つエビデンスをコンパクトに解説。通勤時間や仕事の合間など、忙しい臨床の「すきま時間」にお聴きいただけるとうれしいです。 ▼出演 松田祐典|産科麻酔科医 ▼情報発信 ワンますニュース noteで論文について学ぶ Substackでワンますの裏側を見る ▼参考文献 Association Between Injected Volume and Epidural Blood Patch Success on Obstetric Post-Dural-Puncture Headache: A Retrospective Cohort Study Epidural Blood Patch Volume: Is More Better? ▼Episode ID 2026_Berger_AA

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