ドリアン助川 ECHO WORDS

ドリアン助川

詩や小説、エッセイなどの朗読も含め、言葉で表現される世界を楽しく探求していきます。

  1. Jun 3

    #36 ナイス実存(1)コアラの場合

    楽しみながら、学びながら、冒険しながら書いている『動物哲学物語』の第2弾、『ナイス実存』が刊行されます。(6月26日、集英社インターナショナルより) 個々の動物の生態と哲学者の思想から生まれたオーストラリアとアジアの動物たちの物語集です。 この物語集の主役は次の動物たちです。 コアラ、ウォンバット、マツカサトカゲ、ワラビー、タスマニアデビル、フクロモモンガ、ハリモグラ、クロコダイル、ハニーポッサム、クオッカ、ジャイアントパンダ、オランウータン、ジュゴン、オシドリ、インド水牛、キングコブラ、インドサイ、ヒマラヤタール、アムールトラ、ラクダ・・・ 動物たちとつながる哲学者や作家は、ユング、キルケゴール、デューイ、老子、ラカン、ニーチェ、フッサール、釈尊、サン=テグジュペリなど。 挿絵は全て、このシリーズでコンビを組んでいる溝上幾久子さんの銅版画作品です。 刊行後は、全国で歌や語りのイベントをしていきます。 2年前に行った「朗読の旅」の再来です。どこにでも行きますので、気軽に声をかけてください。 イベントの一発目は、6月28日、NHK文化センター梅田教室での講演と朗読です。 朗読の効能についてもお話ししますよ。 本の販売とサイン会も行います。も学生は参加費が無料になるようです。 以下の場所でのライブイベントも決定しています。 7月12 日 秋田 由利本荘市 8月2日 札幌 六花亭ホール(きたこぶしホール) 8月3日 白老町 ライブスペース蔵 今回は、第1話「森の夢のコアラ」の冒頭の部分を朗読しますね。

    17 min
  2. May 27

    #35 人生が少しだけ変わる日

    良い意味で人生が少しだけ変わる日。
 例えばそれは、朗読する作品を全て暗記し、なにも手に持たずの暗唱パフォーマンスをステージでやり遂げた日です。 そんなこと、なにか意味があるの? と言われてしまいそうですが、年齢にとらわれず、自分の新しい可能性に気づけたことは大きいです。 ただ、これまでを振り返りますと、まさに人生が少し変わった典型的な事例は、小説『あん』を書き上げたことでした。 物語がヒットしたこともさることながら、ハンセン病、およびその差別問題を通じて、「人間とはなにか」という問いと長く付き合う日々が始まったのです。

5月29日(金)22時30分より、NHK総合放送「時をかけるテレビ」に出演します。 「らい予防法」「優生保護法」下に於いて、いかに悲惨なことが起きたのか、そのドキュメンタリー番組を司会の池上彰さんと共に観て、対談をしました。 私はスタジオで、「絶望もあるが、希望もある」と語り、池上さんから「どうして?」と問われました。

小説『あん』を書いた根源の理由にも通じることです。 どれだけ厳しい状況に追い込まれたとしても、そこに人間がいる限り、「希望」はなんらかの形で顔を出します。決して摘まれない芽があるのです。

 今回は、ハンセン病療養所で綴られた短歌、俳句、川柳などの作品集である『訴歌』(晧星社)も紹介します。 東京新聞、中日新聞に私が書いた書評がありますので、それを朗読します。

    15 min

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