50代父と20代息子のシネマ・ジェネレーション・ギャップ

あわわっち & あっつ

同じ映画を世代が違う2人が観たら、こんなにも違って見えるの? 実の親子(外資系企業勤務30年弱の父あわわっちと、大学の映画学科の監督養成コースに通う息子のあっつ)が、新作、旧作から気になる映画を毎週1本取り上げ、語り合うプライベート空間。ジェネレーション・ギャップは当然。でもこの世代差こそが、映画が描く恋愛、友情、家族、人生のコアな部分を浮き彫りにするから不思議。毎週火曜17時配信。

  1. 4d ago

    第35回『オークストリートの異変』:恐竜に込めた監督の社会風刺とは?

    恐竜という"不可抗力"に、監督は一体何を託したのでしょうか? 第35回は、2026年8月公開の新作『オークストリートの異変』(原題:The End of Oak Street)を取り上げます。 1982年、アメリカ・ミシガン州デトロイト郊外。平和で治安の良い住宅街オークストリートに暮らすプラット一家を、ある晩を境に降って湧いた"異変"が襲います。気づけば街は太古の時空に取り残され、恐竜たちが跋扈する危機的状況に――。 今回は、単なるパニック・ムービーとしての楽しみ方に加えて、「なぜ舞台が1982年のデトロイト郊外なのか?」という一点にこだわって深掘りしました。 一見強固に見えるコミュニティも、実は隣人トラブルや夫婦間の秘密を抱えていて……。恐竜という"不可抗力"を前にしたとき、住人たちが必死に守ろうとしたのは何だったのか。その構図の奥に、現代社会への静かな風刺を読み取ってみました。 さらに、アン・ハサウェイ&ユアン・マクレガーの怪演や、スティーヴン・スピルバーグが築き上げてきた"理想の郊外"像を、デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督がどう再定義しようとしたのかについても、映画監督の卵であるあっつの視点からじっくり語っています。 これから観る方には、少しだけ見方のヒントを。すでに観た方には、別の角度からの解釈を。今この親子には、この映画がどう見えているのか。ネタバレに配慮しながら、じっくり語ります。 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) お問い合わせフォームのページ (00:00) 街全体が太古へ時空転送!郊外の平和な一家を襲う恐竜パニック(03:46) 街ごと太古へ転送された郊外のパニック映画『オークストリートの異変』徹底解説(04:23) 『オークストリートの異変』なぜ80年代デトロイト郊外?スピルバーグとの関係性を探る(13:39) スピルバーグの呪縛を断ち切った演出—80年代郊外の理想像を解体する(35:34) 現代社会の風刺:グローバル化から自国第一主義へ、映画に映る21世紀の分断

    第35回『オークストリートの異変』:恐竜に込めた監督の社会風刺とは?
  2. Aug 13

    第34回『バック・トゥー・ザ・フューチャー』:シリーズをもう一度観たくなる復習ガイド

    タイムマシンで若き日の両親に会ったら、友達になれるか? 今回は特別回。 1作ずつ深掘りするいつものルールを外れ、ゼメキス監督×ボブ・ゲイル脚本のBTTF三部作(1985〜1990年)を通しで俯瞰します。 1885〜2015年、4つの時代を行き来する大ヒットシリーズ。各作のオチに触れるネタバレ回です。 ・4つの時代に仕込まれた産業革命の"教科書"的描写と、実在・架空の固有名詞を織り交ぜるゼメキス印のリアリティ演出・実は解決していない「祖父殺しのパラドックス」。1作目と2作目でこっそり変わる時空解釈を「TENET」の運命決定論と比較・原案者ボブ・ゲイルの原点の問い「若い頃の両親と友達になれるか?」を親子で検証 リアルタイム世代の思い出話も収録。ネタバレ回のため、本編視聴後の一聴きがおすすめです。 次回は1978年公開『ディア・ハンター』 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) お問い合わせフォームのページ (00:00) オープニング(00:00) バックトゥーザフューチャー全3作を時系列で解説:1985年から1885年への冒険(02:14) バックトゥーザフューチャー シリーズ全3作のあらすじと時代を超えた物語の魅力(12:40) BTTFシリーズ3作を徹底解析:時代描写とテクノロジーの進化(19:16) 産業革命を映像で学ぶ。BTTFシリーズが描く3世紀の時代変化(20:20) バック・トゥ・ザ・フューチャーが描く3世紀のテクノロジーと都市の変容(27:14) BTTFシリーズが教える産業革命とアメリカ社会の発展史(41:47) BTTFは矛盾だらけ?時間軸の解釈が変わった理由と映画の嘘(56:17) バック・トゥ・ザ・フューチャーで学ぶ運命決定論と時間旅行

    第34回『バック・トゥー・ザ・フューチャー』:シリーズをもう一度観たくなる復習ガイド
  3. Aug 6

    第33回『her/世界でひとつの彼女』:理想の恋人は、自分で作れるものなのか?

    理想の恋人は、自分で作れるものなのか? 2013年公開、スパイク・ジョーンズ監督『her/世界でひとつの彼女』を取り上げます。 近未来のロサンゼルスで、離婚を控えたセオドア(ホアキン・フェニックス)が、声だけの存在であるAI・サマンサ(声:スカーレット・ヨハンソン)と本気で恋に落ちていく物語。今回は2つの軸で深掘りします。 ひとつは「13年前のAI予測、答え合わせ」。2013年当時のテクノロジーの延長線上で描かれた"未来"は、2026年の今からどこまで当たっていて、どこが外れていたのか。イヤホン、音声入力、コミュニケーション手段まで、通信簿をつけてみました。 もうひとつは「理想の恋人は、自分で作れるのか」。マイ・フェア・レディ、プリティ・ウーマン、そしてherへと受け継がれるピグマリオニズム(理想の相手を育てる物語)の系譜と、人と人の絆を強くする4つの条件(対等性・成長曲線の共有・空間と時間の共有・排他性)を、父と息子、それぞれの視点から語り合います。 ネタバレなしでお届けするので、まだ観ていない方の予習ガイドとしても、観た方の答え合わせとしても楽しんでいただけるはずです。 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) お問い合わせフォームのページ (00:00) 2013年の未来予想は当たったのか?『Her』のテクノロジー検証(08:43) 2013年『HER』徹底ガイド:AIとの恋愛を真正面から描いた近未来ロマンスドラマ(09:36) AIと恋愛する孤独な男性、スパイク・ジョーンズが描く現代のラブストーリー(21:15) ピグマリオニズムで読み解く『her/世界でひとつの彼女』(22:45) 音声入力の矛盾から見る『Her』とピグマリオニズムの進化(33:14) 映画『her』から学ぶ、人間関係を深める4つの要素(50:26) AIと人間の成長速度の違いが絆を壊す―映画『Her』から学ぶ関係構築の本質

    第33回『her/世界でひとつの彼女』:理想の恋人は、自分で作れるものなのか?
  4. Jul 30

    第32回「マリッジ・ストーリー」:なぜ離婚劇が"結婚物語"なのか?

    なぜ離婚劇を描いた映画のタイトルが "結婚物語" なのか? 離婚に向かう夫婦の映画なのに、原題は『Marriage Story(結婚物語)』。このタイトルの矛盾を、今回は考えてみます。 取り上げるのは2019年公開・ノア・バームバック監督『マリッジ・ストーリー』。円満離婚を目指していた夫婦チャーリー(アダム・ドライバー)とニコール(スカーレット・ヨハンソン)が、敏腕弁護士ノラ(ローラ・ダーン/アカデミー助演女優賞)の介入で法廷闘争に発展していく物語です。 ・オープニングは統計から。1979年と2019年、日米の婚姻率・離婚率の変化を数字で追うと、『クレイマー、クレイマー』(1979)との見え方が変わってきます。・あつのセミプロ目線:35mmフィルム撮影と編集の妙技を解説。・あわわっち:弁護士ノラへの強烈な嫌悪感を自己分析すると、自分の中のパターニズムに突き当たります。・『クレイマー、クレイマー』との40年越し比較で見える、変わらない"アンコンシャス・バイアス"。 深く語る回のため、本編視聴後の一聴きがおすすめです。 次回は『her/世界でひとつの彼女』(2013)。感想・フィードバックはフォームまで、番組のフォローもお願いします。 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) お問い合わせフォームのページ (00:00) 40年で逆転する離婚率:『クレーマー、クレーマー』と『マリッジ・ストーリー』を繋ぐ統計データ(09:19) 『マリッジ・ストーリー』離婚への道のり、映像技術の贅沢さに迫る(09:59) 映画技法の神髄:フィルム撮影と編集が創る夫婦の生々しい瞬間(33:50) 40年で進んだ?女性がキャリアを諦めるのは依然デフォルト(46:49) 『マリッジ・ストーリー』が映す夫婦のズレ:見えていないはずの暗黙的な隔たり

    第32回「マリッジ・ストーリー」:なぜ離婚劇が"結婚物語"なのか?
  5. Jul 23

    第31回『フィラデルフィア』:知ってました?あのオスカー主要部門独占作と全く同じスタッフなんです!

    知ってましたか?この映画、あのオスカー主要5部門を独占した作品と全く同じスタッフなんです! 1993年公開『フィラデルフィア』。エイズを理由に解雇された弁護士アンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)と、偏見を抱えたまま彼の代理人になるジョー・ミラー(デンゼル・ワシントン)の物語です。 実はこの映画、監督・撮影・音楽・編集・プロデューサー陣が、あのアカデミー賞主要5部門独占の伝説的名作とほぼ同じって知っていましたか?今回はその知られざる繋がりから、「ハリウッド文法でいう主人公は本当は誰なのか」「マジョリティ視点で描くことの功と罪」、そして「2026年にリメイクするなら何を変えるか」まで、親子で妄想を膨らませながら掘り下げます。 見どころ:・伝説の名作チームが遺した"宿題"とその回答・「主人公はジョー・ミラー説」をめぐる白熱の議論・23年かけて業界が辿ったジグザグな表象の進化・妄想リメイクキャスティング会議 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) お問い合わせフォームのページ (00:00) オープニング(02:11) 『フィラデルフィア』概要解説:マジョリティ目線で描かれた性的マイノリティのドラマ(03:09) 『フィラデルフィア』はなぜマイノリティ視点ではなくマジョリティ視点なのか(09:18) ジョー・ミラーの変化:偏見を持つ弁護士が法廷で何を学ぶのか(24:45) 『羊たちの沈黙』からの宿題?『フィラデルフィア』が描いた同性愛者の尊厳(47:56) 『フィラデルフィア』を現在地から読み直す:キャスティング妄想と視点の選択

    第31回『フィラデルフィア』:知ってました?あのオスカー主要部門独占作と全く同じスタッフなんです!
  6. Jul 16

    第30回『トゥルーマン・ショー』:24時間ヤラセ番組でトゥルーマンだけが本物に見えたワケは?

    24時間ヤラセ番組でトゥルーマンだけが本物に見えたワケは? 生まれた瞬間から30年間、本人だけが知らずにノンストップ生放送され続けた男、トゥルーマン。嘘だらけの番組なのに、なぜ彼だけが"本物"に見えたのか。 ・「トゥルーマン・ショー妄想」という実在の精神医学用語の話・制作費1,200万ドルの脚本が6,000万ドル大作に化けた舞台裏・ジム・キャリーを活かす画作りをセミプロ目線(あつ)で分析・テレビ→SNS→生成AIと移り変わる力関係と、AI時代に人間だけが語れる"本物"の作り方 父と息子でじっくり語り合いました。 次回は1993年公開『フィラデルフィア』です。 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) お問い合わせフォームのページ (00:00) 『ザ・トゥルーマン・ショー』病名になった映画、先行作品との関係性を探る(05:04) 『トゥルーマン・ショー』徹底解説:1998年の傑作が予言した現代のリアリティショー時代(05:50) 虚構と真実の境界線―AIの時代に『トゥルーマン・ショー』が問いかけるもの(14:32) ジム・キャリーの演技とハリウッド映画の世界観の相性を読み解く(17:35) ジム・キャリーの演技を完璧に生かした『トゥルーマン・ショー』の秀逸な世界観(29:05) AI時代に人間が生き残るために必要な「真実」とは(48:21) メディアを通じた真実の伝え方~ストーリーテリングが持つ身体性

    第30回『トゥルーマン・ショー』:24時間ヤラセ番組でトゥルーマンだけが本物に見えたワケは?
  7. Jul 9

    第29回『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』:主人公とスネ夫がソックリなのは何故?

    主人公フランクとスネ夫が、ソックリなのは何故? 第29回は、2002年公開の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を取り上げます。監督はスティーヴン・スピルバーグ、主演はレオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン。製作費の約7倍を稼いだスピルバーグの快作です。 実在の天才詐欺師が、パイロット・医者・弁護士に次々となりすまし、FBI捜査官と繰り広げる長い鬼ごっこ——というのが表看板。 しかし一枚剥いてみると、崩壊した家庭を取り戻そうとする少年の、歪んだ家族愛の物語が見えてきます。 なぜフランクは、盗んだお金で父親のプライドを買い戻そうとするのか?その心理は、スネ夫や風間くんが「うちの父さんはすごいんだぞ!」と自慢するのと、同じ構造をしています。 今回は、①犯罪者の自叙伝をエンタメ作に昇華したスピルバーグの技術(あつ)、②スピルバーグ自身の"父親を15年間誤解し続けた"体験、③「アイデアリゼーション(理想化)」という心理学から読む親子の虚像と実像、この3軸で深掘りします。 親御さんの虚像を作り上げて周囲に自慢していた"黒歴史"、ありませんか?コメントにお寄せください。 これから観る方には「観たくなる予習ガイド」を。すでに観た方には「納得のいく解釈の一つ」を。この親子には今この映画がどう見えているのかも、一緒に紐解いていきます。 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) お問い合わせフォームのページ (00:00) スピルバーグとハンクス、5度の共演 ~『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の魅力に迫る(03:57) 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』スピルバーグが込めた家族復興への想い(04:42) スピルバーグが込めた思い:離婚した両親への想いが映画に(14:24) 犯罪映画をエンタメにする秘密:二人の主人公による視点の設計(39:18) 親への理想化から実像へ:大人になって気づく両親の偉大さ

    第29回『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』:主人公とスネ夫がソックリなのは何故?
  8. Jul 2

    第28回『アマデウス』:サリエリが憎んだのは、本当にモーツァルトだったのか?

    サリエリが本当に憎んだのは、モーツァルトだったのでしょうか? 第28回は、1984年公開の『アマデウス』を取り上げます。監督はミロス・フォアマン。アカデミー賞11部門ノミネート、8部門受賞という、今振り返っても傑出した実績を残した作品です。 物語は、年老いた宮廷作曲家サリエリが「モーツァルトを殺したのは自分だ」と半狂乱で告白するところから始まります。神に忠誠を誓い、禁欲的に生きてきたサリエリと、下品で子供っぽいのに圧倒的な才能を持つモーツァルト。一般的には「天才に嫉妬した凡人の物語」として語られてきた一本です。 今回は、その解釈からもう一歩踏み込みます。原作者ピーター・シェーファーが仕込んだ「交差対比」の構図、そしてその先にある、サリエリが本当に憎んでいたものの正体を、段階を追って読み解いていきます。 これから観る方には「観たくなる予習ガイド」を。すでに観た方には「納得のいく解釈の一つ」を。そして、この親子には今この映画がどう見えているのかも、一緒に紐解いていきます。 感想・リクエスト等はこちらまでお寄せください。 Podcastでご紹介するペンネームも教えてください(このPodcast内では"芸名"と呼びます) (00:00) 同じ役でも演技の幅で変わる?『アマデウス』から見える人間研究(07:36) 『アマデウス』の真の主人公はサリエリ――神への誠実さが生んだ絶望(08:18) 天才への嫉妬か、神への怨みか『アマデウス』が問いかけるもの(16:39) 『アマデウス』が伝記映画の構造的な課題をどう解決したのか(44:36) サリエリが憎んだのはモーツァルトではなく、自分が生きられなかった人生の幻だった

    第28回『アマデウス』:サリエリが憎んだのは、本当にモーツァルトだったのか?

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