「飲んだ後のアイス、最高ですよね」──でも実はそれ、肝臓にとって一番キツい組み合わせかもしれません。今回は「お酒と甘いもの」の危険な関係を、冨士川が"高速道路の合流事故"にたとえて解説します。 <番組概要> 酒とカラダRADIO(飲み続けるためのカラダケア入門)は、「仲間と、ずっと楽しく飲み続けたい」という思いを原点にしたポッドキャストです。腸内細菌の研究や商品開発に約10年携わってきた冨士川が、最新の科学情報を日常で無理なく試せる形に噛み砕き、飲み友達の体験談も交えながら、「お酒とカラダのちょうどいい付き合い方」を探っていきます。飲み仲間代表の川島さんとともに、正しさを押し付けることなく、美味しいお酒や食を諦めることもなく。"酒寿命"を少しでものばすための知恵を、きちんと調べて、ゆるくお話しする番組です。 <本エピソードの概要> 第15回のテーマは「お酒と甘いものの危ない関係」。お酒だけ・甘いものだけより、組み合わせたときに肝臓で"化学的渋滞"が起きる、という話です。このエピソードでは、・肝臓は二車線の高速道路。アルコールで片側が封鎖されたところに果糖が合流するとどうなるか・「糖から脂肪を作る」経路(DNL)と、非アルコール性脂肪肝の新名称MASLD・MetALDの話・アセトアルデヒド+活性酸素の「酸化ストレスのダブルパンチ」・ビール+甘い割り材が痛風リスクに二重アクセルをかける理由・腸肝軸の視点:酒も糖も腸バリアを緩める。同時摂取はリーキーガットを加速・避けるべきワースト3(液状の糖/精製糖×飽和脂肪酸/締めスイーツ)・我慢ではなく「合流のタイミングをずらす」戦略的摂取という着地川島さんの「飲んだ後のアイスが最高なんだけど……」という切実な告白から始まり、"甘いものを諦めずに肝臓を守る"現実的な設計まで、ゆるく整理していきます。 <出演者> 冨士川凛太郎(株式会社simpleA代表取締役、腸内細菌検査協会理事) 川島房恵(画家/飲み仲間代表) ゆるーいコミュニティを始めてみることにしました。LINEのオープンチャットですので、お気軽にご参加ください。・冨士川のダイエットリアルタイム報告・飲み会のご連絡・おすすめのお酒や健康食品の情報交換・その他なんでも情報交換などで利用しようかと思っています。参加はこちらから(もちろん無料です)↓ オープンチャット「酒とカラダCLUB」 https://line.me/ti/g2/8YsuihI0EgznAtrXuu70cW97PsJQmwdjbUq6Ew?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default <ご意見・問い合わせフォーム> 感想・質問・取り上げてほしいテーマは、下記のフォームからどうぞ。 https://cool-dill-928.notion.site/2f103949bb7b801f8a20dd0dd933938c?pvs=105この番組では今後も、"お酒をやめる"ではなく"どう付き合うか"をテーマに話していきます! <本エピソードの参考文献> 参考文献(1)Siler SQ, Neese RA, Hellerstein MK. De novo lipogenesis, lipid kinetics, and whole-body lipid balances in humans after acute alcohol consumption. Am J Clin Nutr. 1999;70(5):928-936.URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10479227/*アルコール摂取時に脂肪酸酸化が抑制され、同時摂取した糖が脂肪合成へ回りやすくなることを示した古典的ヒト研究参考文献(2)Softic S, Cohen DE, Kahn CR. Role of Dietary Fructose and Hepatic De Novo Lipogenesis in Fatty Liver Disease. Dig Dis Sci. 2016;61(5):1282-1293.doi:10.1007/s10620-016-4054-0URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4864984/*果糖が肝臓のDNL(de novo lipogenesis)を強く促し、脂肪肝形成の鍵となることを整理したレビュー参考文献(3)Rinella ME, Lazarus JV, Ratziu V, et al. A multisociety Delphi consensus statement on new fatty liver disease nomenclature. Hepatology. 2023;78(6):1966-1986.doi:10.1097/HEP.0000000000000520URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37363821/*NAFLDがMASLDへ改称され、アルコール+代謝要因の合併型としてMetALDが新設されたことを宣言する国際合議文書参考文献(4)Choi HK, Curhan G. Soft drinks, fructose consumption, and the risk of gout in men: prospective cohort study. BMJ. 2008;336(7639):309-312.doi:10.1136/bmj.39449.819271.BEURL: https://www.bmj.com/content/336/7639/309*糖加工飲料と果糖の摂取が痛風リスクを有意に上げることを示したコホート研究参考文献(5)Bishehsari F, Magno E, Swanson G, et al. Alcohol and Gut-Derived Inflammation. Alcohol Res. 2017;38(2):163-171.URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5513683/*アルコールが腸バリアを緩めLPS由来の全身炎症・肝障害を増幅する「腸肝軸」のレビュー参考文献(6)Bergheim I, Weber S, Vos M, et al. Antibiotics protect against fructose-induced hepatic lipid accumulation in mice: role of endotoxin. J Hepatol. 2008;48(6):983-992.doi:10.1016/j.jhep.2008.01.035URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18524415/*高果糖食が腸管バリアを弱めエンドトキシン経由で脂肪肝を誘発することを示した研究参考文献(7)Malik VS, Hu FB. The role of sugar-sweetened beverages in the global epidemics of obesity and chronic diseases. Nat Rev Endocrinol. 2022;18(4):205-218.doi:10.1038/s41574-021-00627-6URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35064240/*液状の糖(加糖飲料)が固形糖より代謝疾患リスクを高める理由を整理した総説参考文献(8)Shimba S, Ogawa T, Hitosugi S, et al. Deficient of a clock gene, BMAL1, induces dyslipidemia and ectopic fat formation. PLoS ONE. 2011;6(9):e25231.doi:10.1371/journal.pone.0025231URL: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3027687/*時計遺伝子BMAL1の発現リズムが脂質代謝と深夜の脂肪蓄積に関与することを示す参考文献(9)Field M, Wiers RW, Christiansen P, Fillmore MT, Verster JC. Acute alcohol effects on inhibitory control and implicit cognition. Alcohol Clin Exp Res. 2010;34(8):1346-1352.doi:10.1111/j.1530-0277.2010.01218.xURL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20477771/*飲酒が前頭前野の衝動制御機能を低下させ、衝動的な食選択につながることを示す