明治発明会ラジオ

明治発明会

消えゆく技術を残すために活動する明治発明会がお届けするラジオ。産業が盛り上がった理由から衰退までを知り、その先の現場に眠る知恵、語られずに消えていく工夫、受け継ぐべき技術の手触りを拾い集め、未来へつないでいきます。 感想やお便りはこちらに: contact@meijihatsumeikai.com

Episodes

  1. 2d ago

    【3-3】世界は鋳物でできている -ギガキャストは何を変えたのか

    ギガキャストとは、巨大なアルミ鋳造部品を一体成形する製造技術です。金属を溶かし、型に流し、固めるという鋳物の基本原理を使いながら、自動車の車体構造を大きな単位で作ろうとする、現代の鋳造技術です。 このギガキャストを広く知られるきっかけにしたのが、テスラでした。EV、自動運転、AI、ソフトウェアで更新される車。そうした最先端のイメージが強いテスラが、近年の製造技術として力を入れてきたものの一つが、実は鋳造だったのです。 従来の自動車づくりでは、多数のプレス部品を溶接し、組み立てることで車体構造を作ってきました。ギガキャストは、その一部を大型鋳造部品に置き換えることで、部品点数、溶接工程、工場の構成そのものを変えようとする技術です。つまり、単に「巨大な鋳物が作れるようになった」という話ではなく、車の作り方、工場の作り方を変える技術なのです。 この回では、テスラが導入したギガキャストを入り口に、鋳造が現代の自動車づくりをどう変えたのかを見ていきます。シミュレーション、金型、センサー、材料技術、自動化によって、6000年前から続く鋳造の原理が、現代の量産技術としてどこまで磨き込まれているのかを考えます。 ギガキャストは万能ではありません。けれども、鋳造が過去の技術ではなく、いまも工業の要求に応えながら進化し続けていることを示す象徴的な事例です。古代から続く「溶かして、流して、固める」という技術が、なぜいま最先端のEV工場で使われているのか。その意味をたどっていきます。 キャスト: エル:明治発明会代表 たけし:明治発明会副代表 リーダー:巻き込まれた人 感想やお便りはこちらに: contact@meijihatsumeikai.com

    26 min
  2. Apr 18

    【1-4】米国造船業の衰退と復権 -失われた造船は戻るのか

    前回までは、ジョーンズ法のもとでアメリカの造船業がどのように縮小していったのかを見てきました。今回は、その間に大きく力を伸ばした中国の造船業、そして再びアメリカが造船業の復権を目指しながらも、なぜそれが簡単ではないのかを見ていきます。造船は、工場さえ建てればすぐ戻る産業ではありません。設備、サプライチェーン、熟練労働、設計、生産管理、そして現場に蓄積された感覚まで、長い時間をかけて築かれた力が必要です。いったん失われた技術や生産体制は、一朝一夕には取り戻せません。そしてそれは、造船に限らず、社会の中で静かに失われていく多くの技術にも共通する問題です。 明治発明会は、そうした消えゆく技術を記録し、残し、未来へつないでいくことを目指しています。ここでは、中国の台頭とアメリカ再建の難しさを手がかりに、失われた造船技術を復活させるとはどういうことなのか、そして技術を残すとは何かを考えます。米国造船業編の最終回です。 キャスト: エル:明治発明会代表 たけし:明治発明会副代表 リーダー:巻き込まれた人 感想やお便りはこちらに: contact@meijihatsumeikai.com

    28 min

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消えゆく技術を残すために活動する明治発明会がお届けするラジオ。産業が盛り上がった理由から衰退までを知り、その先の現場に眠る知恵、語られずに消えていく工夫、受け継ぐべき技術の手触りを拾い集め、未来へつないでいきます。 感想やお便りはこちらに: contact@meijihatsumeikai.com