オリオン図書館|心理学とスピリチュアルのあいだ

高崎まき

ここは、心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 人生を豊かにするための知恵に出会える、宇宙のどこかの図書館です。 司書のフクロウ サトシ と、コーチの まき が、 毎回一冊の本を開きながら、「人生が少しラクになる視点」を一緒に探していきます。 「潜在意識」「引き寄せ」「幸せ」「成功」── よく耳にするテーマを、心理学の視点からも、スピリチュアルの視点からも、 どちらか一方に偏ることなく、やさしく紐解いていきます。 紹介した研究は、出典を各回の説明でご案内しています。 確かめられていることと、まだ確かめられていないことは、正直に分けてお話しします。 「これが正解です」は、残念ながら見つかりません。 「そんな考え方もあるんだ」 「だから私はこう感じていたのか」 そんな小さな気づきを持ち帰っていただけたら嬉しいです。 毎回の最後には「今日の問い」をお届けします。 正解はありません。あなたなら、どう考えますか? ▼公式LINE https://lin.ee/Y1nN6jf 答えは、本の中ではなく、あなたの中に。

Episodes

  1. Oct 5

    向いてないと辞める負のループ|好きなことを仕事に

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い いま、手放しかけているものが、ありますか。 それは、難しいからでしょうか。 それとも、誰の役にも立てていないからでしょうか。 いそぐ必要はありません。どちらであっても、辞めてよいことは、ありますから。 正解はありません。皆さんの「辞めようか悩んだ話」も、ぜひコメント欄で聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:20 一年たたずに、辞めた 01:35 なぜやりたいことは見つからないのか 01:52 見つけるものか、育てるものか 04:53 ブラックホールの実験 08:55 言ってることと、やってることが違う 12:04 今日の問い 12:39 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 この回で使った研究は1本です。原文を読んで、そこに書いてあることだけをお話ししています。 ▼ 興味は「見つける」ものか、「育てる」ものか O'Keefe, P. A., Dweck, C. S., & Walton, G. M. (2018). Implicit Theories of Interest: Finding Your Passion or Developing It? Psychological Science, 29(10), 1653-1664. https://doi.org/10.1177/0956797618780643 ・5つの実験からなる研究です。人が「興味」をどういうものだと思っているか——もともと自分の中にあって見つけるもの(固定)か、やっているうちに育つもの(成長)か——を、いくつかの文への当てはまりで測ります。 ・番組で読み上げた2つは、原文にある項目です。「正直なところ、あなたの核となる興味は、核となる興味のままです。本当は変わりません」「とても強い興味を持っていても、劇的に変わることがある」。 ・実験1:大学生126人に、自分の興味に合う分野の記事と、合わない分野の記事を読んでもらいました。合う側の記事への興味は、どちらの考えの人も同じでした。ですが、合わない側の記事では、「見つけるもの」寄りの人のほうが興味が低くなっていました。その人がどれくらい新しいもの好きか(開放性)を統計的に引いても、この差は残っています。 ・実験3:89人の学生をくじで二つに分け、「人の興味は生涯で大きく変わる」または「生涯あまり変わらない」という、雑誌記事のような2ページの読み物を読ませました。アインシュタインなどの有名人が例に使われています。読ませただけで、実験1と同じパターンが出ました。ここで「思い込みのせいだ」と言えるようになります。 ・実験5:70人。同じやり方で考えを作ったあと、全員にブラックホールの動画(ホーキング博士の考えを一般向けに2分40秒でまとめたもの)を見せます。この時点では、二つのグループに差はありませんでした。そのあと、同じ話題の、専門家向けの難しい論文を読ませます。すると「興味は変わらない」と読まされた側のほうが、興味の落ち方が大きくなりました。 ・ただし「難しかったですか」と聞くと、二つのグループの答えに差はありませんでした。難しさは同じで、違ったのは、その難しさの受け取り方だった、と研究者たちは見ています。 ・原文の一文:「情熱を見つけろと急かすことは、ひとつの籠に卵を全部入れさせ、その籠が、運ぶのに難しくなったときに、手放させることになりかねない」 ▼ 番組で言わなかったこと(正直に書きます) ・この研究が測ったのは、動画を見て難しい論文を読んだ「直後」の気持ちまでです。その人が半年後に続けていたかどうかは、調べていません。「育つものだと思っていれば、本当に続くのか」は、まだ分かっていません。 ・対象は大学生です。著者は「興味を探している時期で、情熱を見つけろと言われる立場だから」選んだと書いています。ほかの年代・立場で同じかは分かっていません。 ・著者はもうひとつ、こう書いています。「情熱を見つけろ」という言い方は、大事なものは自分の内側から生まれるという人間の見方に乗っている。人と人との関わりを重んじる文化では、興味は、務めや、家族や、まわりの人たちとの調和を保ちたい気持ちから生まれていると理解されるかもしれない、と。そこはまだ調べていない、とも断っています。 ・この研究は「続けなさい」とは言っていません。辞めるのが正しいこともあります。番組でも、まきさん自身が、難しかったからではなく「誰の役にも立てていない」と判断して辞めた話をしています。 ・「天職」「適職」の研究ではありません。測られているのは「興味」です。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #好きなことを仕事に #天職 #やりたいことが見つからない #向いてない仕事 #潜在意識 #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  2. Sep 28

    子どもの失敗は親の失敗なのか|潜在意識と子育て

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い あなたが、お子さんに願っていること。心配していること。 あるいは、大切な誰かに、願っていること。 それは、あなたが、叶えられなかったことと、どれくらい重なっていますか。 いそぐ必要はありません。重なっていること自体は、良いとも悪いとも、まだ言えないのですから。 正解はありません。皆さんの「願い」も、ぜひコメント欄で聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:29 親も大変だね 01:31 なぜ子どもの心配がやめられないのか 01:47 二つの丸 03:36 叶わなかった夢を、二つ 07:03 子どもの失敗は、私の失敗 09:29 外から見えるもの、見えないもの 12:30 くっついているけれど、重なってはいない 15:26 今日の問い 16:04 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 この回で使った研究は2本です。どちらも原文を読んで、そこに書いてあることだけをお話ししています。 ▼ 二つの丸(親は、叶わなかった自分の夢を、子に託す) Brummelman, E., Thomaes, S., Slagt, M., Overbeek, G., Orobio de Castro, B., & Bushman, B. J. (2013). My Child Redeems My Broken Dreams: On Parents Transferring Their Unfulfilled Ambitions onto Their Child. PLOS ONE, 8(6), e65360. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0065360 ・オランダの親73人(うち89%が母親、平均43歳)。子どもは8歳から15歳。 ・まず全員に、二つの丸が並んだ絵(7通り)を見せて、「あなたとお子さんの関係にいちばん近いものを選んでください」と聞きます。平均は7段階の3つめと4つめのあいだでした。 ・次に、くじで二つに分けます。片方には「あなたが人生で叶えられなかった夢を二つ書いてください」、もう片方には「あなたの知り合いが叶えられなかった夢を二つ書いてください」。 ・そのあと全員に「私は、子どもに、自分が叶えられなかった夢を叶えてほしい」にどれくらい当てはまるかを7段階で聞きました。 ・結果:自分の夢を書いた人たちの中では、子どもとの重なりが大きい人ほど、子に託す気持ちが強くなっていました。知り合いの夢を書いた人たちでは、重なりと託す気持ちのあいだに関わりは見られませんでした。 ・著者の一文:「親はたしかに子に自分の志を叶えてほしいと望むが、それは子を自分の一部だと見ている場合に限られる」 ・著者自身が「子どもを自分の一部と見ていることが良いことなのか悪いことなのか、この研究は何も言えない」と書いています。むしろ、重なりが大きいことは、ふつうは関係の近さや満足の高さと結びついている、とも。 ・測ったのは「親が何を望んだか」であって、「実際にどう関わったか」ではありません。 ▼ 子どもの失敗は、私の失敗(自分の値打ちが、子の成果に乗っているとき) Soenens, B., Wuyts, D., Vansteenkiste, M., Mageau, G. A., & Brenning, K. (2015). Raising trophy kids: The role of mothers' contingent self-esteem in maternal promotion of extrinsic goals. Journal of Adolescence, 42, 40-49. https://doi.org/10.1016/j.adolescence.2015.03.001 ・ベルギーの母親と子ども184組。子どもは14歳から20歳。 ・母親に聞いた文の例:「子どもの失敗は、私の失敗でもある」「自分をどう感じるかは、子どもの成果と関わっていることが多い」。 ・子どもに聞いた文の例:「母は、私が経済的に成功することを、大事だと思っている」。ほかに、名前が知られること、見た目がよいこと。 ・結果:自分の価値が子どもの成果に乗っている母親ほど、子どもは「お金・名前・見た目といった、外から見える目標を勧められている」と感じていました。いっぽう、内面が成長すること・人の役に立つこと・人とつながることを勧めているかどうかとは、関わりが見られませんでした。 ・さらに:自分の価値が子どもの成果と関係ないと思っている母親では、その人が大事にしている「自己成長」や「人の役に立つこと」が子どもにも伝わっていました。ですが、自分の価値が子どもの成果に乗っている母親では、それが伝わっていませんでした。 ・この調査は、親にも子にも同じ日に一度だけ聞いたものです。ですから、どちらが先かは分かりません。子どものほうが先にお金や見た目を追いかけはじめて、それを見た親の心があとから揺れた、という順番もありえます。この組み合わせが見つかったのはこの研究が初めてで、確かめ直しが要る、とも書かれています。 ▼ 番組で言わなかったこと(正直に書きます) ・どちらの研究も「重なりを小さくしなさい」「子離れしなさい」とは、ひとことも言っていません。言っているのは「重なっている人は、自分の夢を思い出したときに、それが子どもに向くことがある」ということだけです。 ・2本とも、答えているのはお母さんです。お父さんでも同じかどうかは分かっていません。 ・日本で同じことを確かめた研究は、見つかりませんでした。 ・「子どもの心配」そのものを測った研究ではありません。測られているのは「望み」と「勧めているもの」です。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #子育て #親の期待 #受験 #潜在意識 #親子関係 #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  3. Sep 19

    周波数があなたの世界を創るのか|脳は受信機という仮説

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い 理屈ではなく、分かってしまったこと。あなたには、ありますか。 電話が鳴る前に、誰からか分かった。 部屋に入った瞬間に、何かあったと分かった。 その正体を、科学はまだ知りません。ですから、 急いで説明をつけなくても、よいのだと思います。 正解はありません。ぜひ公式LINEで聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:27 父が亡くなった日のこと 02:43 では、質問です 03:04 意識がどこにあるのかは、分かっていない 06:21 受け取る先には、何がある 09:37 色見本から、絵を描く 12:04 私たちは、思っているより自由 14:04 今日の問い 14:55 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 この回は「まだ誰も答えを出していない」ところまでしかお話ししていません。 どこまでが確かめられていて、どこからが仮説なのかを、以下に分けて書きます。 ▼ 確かめられていること ・「何もない空間」に、エネルギーの揺らぎがあること  番組では「真空の揺らぎ」と呼びましたが、  正式には「零点場(ゼロポイントフィールド/Zero-Point Field)」といいます。  量子力学の不確定性原理から、完全な静止が作れないために残るものです。  1948年にオランダのカシミールが「何もない空間に置いた二枚の板は  引き合うはずだ」と予言し、のちに実験室で測られました。  Lamoreaux, S. K. (1997). Demonstration of the Casimir Force  in the 0.6 to 6 μm Range. Physical Review Letters, 78(1), 5-8.  https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.78.5   ねじれ振り子による測定。理論と約5%で一致。  Mohideen, U., & Roy, A. (1998). Precision Measurement of the Casimir  Force from 0.1 to 0.9 μm. Physical Review Letters, 81(21), 4549-4552.  https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.81.4549   原子間力顕微鏡による測定。理論と約1%で一致。 ・意識の「ハードプロブレム」が、まだ解かれていないこと  光の波長を測ることと、「赤く見えている」ことのあいだに、  まだ橋が架かっていません。百年以上、誰も解いていません。  Chalmers, D. J. (1995). Facing Up to the Problem of Consciousness.  Journal of Consciousness Studies, 2(3), 200-219. ▼ 昔からある「考え方」(証明も反証もされていません) ・脳は意識を作る工場ではなく、受け取る受信機かもしれない、という説  James, W. (1898). Human Immortality:  Two Supposed Objections to the Doctrine.  (ハーバード大学インガソル講演)  https://www.gutenberg.org/ebooks/16437  番組でもお伝えしたとおり、これは中立な科学の講演ではありません。  「死んだあとも心は続くのか」を扱った講演で、  ある信念を否定から守るための議論です。  ジェームズ本人が講演の中で「断片的で、否定的な議論だ」と書き、  「それでも、信じることに、もう少し自由な翼を与える」と続けています。  証明したとは、一度も言っていません。  同じ考え方は、この前後にも出ています。   ベルクソン『物質と記憶』(1896年)… 脳は絞り込むフィルターである   ハクスリー『知覚の扉』(1954年) … 「減圧弁」  ウィリアム・ジェームズは『心理学原理』(1890年)でアメリカ心理学の父と  呼ばれ、『宗教的経験の諸相』(1902年)で信仰の体験を学問として初めて  正面から扱った人です。心理学とスピリチュアルのあいだに、  百二十七年前に一人で立っていました。 ▼ まだ確かめられていないこと(2025年12月の仮説)  Keppler, J. (2025). Macroscopic quantum effects in the brain:  new insights into the fundamental principle underlying conscious processes.  Frontiers in Human Neuroscience.  https://doi.org/10.3389/fnhum.2025.1676585  零点場に含まれる一つ一つの周波数が「赤い感じ」「痛い感じ」に対応しているのではないか、という説です。  ★これは理論・仮説の論文で、新しい実験データは一つもありません。★  著者本人が「もしこのモデルが正しければ」と書き、  「今後、実験で確かめる道が開けた」と結んでいます。 ▼ 番組で言わなかったこと(正直に書きます) ・零点場は「どれだけあるか」がまったく合っていません。  理論が言う量と、宇宙で実際に観測される量が約120桁ちがい、  物理学の世界で「史上最悪の理論予測」と呼ばれています。  「無限のエネルギーの場」という言い方を見かけますが、  その「無限」のところが、物理学がいちばん困っている場所です。 ・「脳は受信機」と聞くと「ラジオが壊れても放送は続く」と聞こえますが、ケプラーのモデルは、共鳴が続いているあいだだけ意識が浮かび上がる、と言っています。共鳴が切れれば消えます。  受信機のたとえから「だから死んでも続く」を引き出すのは、たとえの延長であって、理論の結論ではありません。 ・「第三の目は松果体で、そこが意識の受信機」という話は取り上げていません。  この三つを結んだのは19世紀末の思想であって、科学ではないためです。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #意識 #意識とは #ハードプロブレム #ウィリアムジェームズ #量子力学 #脳科学 #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  4. Sep 19

    人が羨ましくて苦しい理由|劣等感と潜在意識

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い あなたが、いま「いいな」と思っている人。 その人の何が、いいのですか。 暮らしですか。仕事ですか。時間ですか。 それとも、その人が持っていて、あなたが手放したものでしょうか。 いそぐ必要はありません。比べてしまうのは、あなたのせいではありませんから。 正解はありません。皆さんの「いいな」と思っていること、ぜひコメント欄で聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:28 カフェの、ママたち 01:35 なぜ比べるのをやめられないのか 01:52 比べるのは、装備 03:15 比べたあとで、取り消している 07:31 うらやましい、と、ねたましい 09:54 比べる相手を、自分で選ぶ 12:20 今日の問い 13:00 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 この回で使った研究は3本です。どれも原文を読んで、そこに書いてあることだけをお話ししています。 ▼ 土台(比べるのは、装備) Festinger, L. (1954). A Theory of Social Comparison Processes. Human Relations, 7(2), 117-140. https://doi.org/10.1177/001872675400700202 ・「人間には、自分の意見と能力を評価しようとする衝動がある」(仮説I)。理由は、自分の力を見誤ると命取りになりうるから。 ・物差しが無いとき、人は他人と比べて自分を測る(仮説II)。 ・比べる相手は、自分に似た人。差が大きすぎる相手とは比べようとしなくなる(仮説III)。 ・1954年の理論論文で、実験ではなく仮説です。番組でも「仮説」と言っています。 ▼ やめられないのは、なぜか(比べたあとで、取り消している) Gilbert, D. T., Giesler, R. B., & Morris, K. L. (1995). When Comparisons Arise. Journal of Personality and Social Psychology, 69(2), 227-236. https://doi.org/10.1037/0022-3514.69.2.227 ・実験1:アメリカの大学の女子学生68人。顔写真から「ある病気のリスクがある人」を当てる架空の課題(全員、18問中10問正解と告げられる)。先にビデオで別の女性が同じ課題をやるのを見るが、その女性は「見分け方を教えられていた」または「わざと間違った見分け方を教えられていた」と説明される。つまり、比べても意味がない相手。 ・そのまま答えた人は、その女性の成績に影響されなかった。ですが、8桁の数字を頭に置いたまま答えた人は、影響された(相手の成績が悪いと、自分の力を高く採点した)。 ・実験2:48人。相手が「別の課題」をやったと知っている人は、自分の力の採点は動かなかったが、気分は動いていた(相手の成績が悪いと、気分が上がる)。研究者はこれを「感情の化石」と呼んでいます。ただし、実験の終わりにはその跡も消えていました。 ・原文の一文:「時に、私たちは比べる相手を選ぶ。だが時に、比較は押しつけられる」 ・著者自身が、「頭を忙しくする」手法の解釈はやっかいだと書いており、だから実験2で別の方法を使った、と明記しています。番組でもそのまま伝えました。 ▼ ねたみは、二つある van de Ven, N., Zeelenberg, M., & Pieters, R. (2009). Leveling Up and Down: The Experiences of Benign and Malicious Envy. Emotion, 9(3), 419-429. https://doi.org/10.1037/a0015669 ・オランダ語には「ねたみ」を表す言葉が二つあります(benijden=相手に追いつきたい/afgunst=相手を引きずり下ろしたい)。 ・研究1:オランダの学生160人に自分の経験を思い出してもらった。「追いつきたい」ねたみの人は、相手を好きになり、近くにいたいと思い、褒め、自分の位置を上げようとした。 ・ただし、フラストレーションと劣等感は、どちらのねたみでも高かった(オランダの研究)。「ただ憧れる」条件では、フラストレーションはほとんど無く、自分の位置を上げたい気持ちも弱かった。 ・研究2・3:アメリカ(70人)とスペイン(39人)では「ねたみ」を表す言葉は一語しかないが、答えはやはり二つの型に分かれた。スペインでは「追いつきたい」型の人が「もっと頑張った」と答えています。 ・著者の一文:「まさにそのフラストレーションが、前向きな動機の引き金になるのだろう。それは、欲しいものが努力に値すると本人に告げている」 ・限界:思い出してもらう方法なので、良性のねたみのほうが答えやすい(社会的に望ましい)可能性を著者が書いています。 ▼ 番組で言わなかったこと(正直に書きます) ・論文は「比べるな」とは言っていません。比べるかどうかは「いつも選べるわけではない」。番組では「止められない」とは言わず、そのままの言い方にしました。 ・「モデリング(憧れの人の暮らし方や在り方を真似る)」は、まきさんがスピリチュアルのワークショップで体験した方法で、論文の言葉ではありません。番組では、論文の「誰と比べるかは選べることがある」と並べましたが、同じものだとは言っていません。 ・良性のねたみも、苦しさは本物です。「いいねたみ」と軽く言わないようにしました。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #人と比べる #嫉妬 #自分軸 #他人軸 #うらやましい #潜在意識 #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  5. Sep 13

    予定を入れすぎる人と空けておく人|潜在意識と損失回避

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い あなたが、いま空けておいている場所は、何のためですか。 まだ決めていない予定。連絡していない相手。 やめると言っていない、続けていること。 それは、何かが来るために空けてありますか。 それとも、閉じるのが痛いだけでしょうか。 正解はありません。ぜひコメント欄で聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:26 一か月前に決めたはずの予定 01:19 なぜ来月の予定は入れられるのか 01:42 受け入れたあとに、後悔 05:21 閉じるのが、痛い 09:48 決めているのは、いまの気分 10:52 未来の絵は、いまの中にある 13:28 今日の問い 14:23 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 この回で使った研究は3本です。どれも原文を読んで、そこに書いてあることだけをお話ししています。 ▼ 入れすぎる人(「はい」のあとに「しまった」が続く) Zauberman, G., & Lynch, J. G., Jr. (2005). Resource Slack and Propensity to Discount Delayed Investments of Time Versus Money. Journal of Experimental Psychology: General, 134(1), 23-37. https://doi.org/10.1037/0096-3445.134.1.23 ・「今日と来月、どちらのほうが時間に余裕がありますか」を1〜10で聞くと、平均は8.2(時間)と7.0(お金)。どちらも「来月のほう」に寄っていて、時間のほうが強い。 ・著者の言葉:「平均すれば、その人は2週間後も1か月後も、今日と同じくらい忙しい。だが、日常ではそうは見えないのだ」 ・「行きます」と意思表示した人のうち、半分以上が一週間後に来なかった。 ・論文の書き出しは、研究者自身の後悔から始まっています。番組で読み上げた「受け入れたあとには、たいてい、後悔が続いた」は、その部分の意訳です。 ▼ 空けておく人(ドアのゲーム) Shin, J., & Ariely, D. (2004). Keeping Doors Open: The Effect of Unavailability on Incentives to Keep Options Viable. Management Science, 50(5), 575-586. https://doi.org/10.1287/mnsc.1030.0148 ・画面に3つの部屋。部屋の中をクリックするとお金がもらえ、ドアをクリックすると別の部屋へ移れる(移動にはお金がつかない)。持ちクリックは100回。 ・3つの部屋は、もらえる額の平均が同じ(実験1ではどれも3セント)。違うのはばらつきだけ。参加者はそれを教えられず、やりながら学ぶ。 ・「消える」条件では、15クリック放っておいたドアが消える。部屋を移った回数は、消える条件で16.70回、消えない条件で7.47回(2.2倍)。 ・居座った場合と比べて、稼ぎの11%を失った。損をはっきり見せても、2倍にしても、止まらなかった(実験3)。 ・実験4の結論:ドアを開けておきたいのは「選べる喜び」ではなく「失うことの痛み」のほうが強い。 ・著者自身が「実験室の単純な設定」であり、実験4は「最初の手がかり」だと書いています。番組でも、そのまま伝えました。 ▼ 未来へ、舵を取る Seligman, M. E. P., Railton, P., Baumeister, R. F., & Sripada, C. (2013). Navigating Into the Future or Driven by the Past. Perspectives on Psychological Science, 8(2), 119-141. https://doi.org/10.1177/1745691612474317 ・心は「過去に押される」のではなく「未来へ舵を取る」ようにできている、という考え方。 ・ただし著者は線を引いています。原文:「プロスペクションに逆向きの因果はない。導いているのは未来そのものではなく、いま頭の中にある、評価つきの表象である」 ・「過去に押されている」と考えると、人は舵を取る人ではなく、ただ反応する人になる。過去は変えられないので、自分を決めている力がいつも自分の手の外にあることになる、と。 ・舵取りには、意図的な計算だけでなく「直観、とりとめのない回想、心のさまよい、不意によぎる考え、ひらめき、落ち着かなさ、驚き、満足」も含まれる、と原文にあります。 ・意識・自由意志・精神疾患への含意は、著者自身が「推測」と明記しています。番組ではそこに踏み込んでいません。 ▼ 番組で言わなかったこと(正直に書きます) ・「時間は未来から流れてくる」は、スピリチュアルの世界では広く共有されている考え方です。番組では、これと科学の側の「未来へ舵を取る」を並べましたが、同じものだとは言っていません。科学の側は「未来そのものが引っぱるのではない」と線を引いています。 ・「忙しい人ほど予定がすぐ決まる」という実感は、この回では扱いませんでした。裏づけが取れていないためです。 ・「決める」については、時間から見た一面だけをお話ししました。別の角度からは、また別の回で。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #決められない #損失回避 #断れない #予定 #時間 #潜在意識 #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  6. Aug 30

    「今さら」と思う40代50代へ|ミッドライフクライシス

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い あなたが「今さら」と言ってあきらめたことは、なんでしたか。 そして、その「今さら」を決めたのは、誰でしたか。 正解はありません。ぜひ下記の公式LINEに登録して聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:26 言えなかった一言 01:29 では、質問です 01:57 その揺れには、名前がついている 04:44 六十年前の言葉が、なぜ今 06:00 統計が見つけた谷 08:26 「今さら」は、年齢のことではない 11:10 今日の問い 12:04 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 ・40代・50代の「ミッドライフクライシス」を調べた日本の調査(2025年)  野村総合研究所の調査では、40代・50代の就労者の約4割が、  ミッドライフクライシスによって仕事のパフォーマンスが落ちたと実感しています。  https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/20251016_1.html  しゅふJOB総研の調査では、40代の61.3%、50代の59.0%が自覚可能性ありと回答。  ただしこれは仕事と家庭を両立している方が対象で、日本全体の数ではありません。  番組でもそうお伝えしています。  https://forbesjapan.com/articles/detail/93005  注目したいのは、多くが「明確にある」ではなく「あるかもしれない」と  答えている点です。記事はこれを  「輪郭のぼやけた不確かさとして忍び込んでくる」と書いています。 ・「ミッドライフクライシス」という言葉の生まれ(1965年)  Jaques, E. (1965). Death and the Mid-Life Crisis.  International Journal of Psycho-Analysis, 46, 502-514.  カナダの精神分析家が、画家や作曲家など創造的な人たちを調べる中で  使った言葉です。作品には日付があるので、前と後ろを並べると変化が見えます。 ・なぜ今、これほど言われるのか  Jackson, M. (2019). Life begins at 40:  the demographic and cultural roots of the midlife crisis.  Notes and Records, The Royal Society, 74(3), 345.  https://royalsocietypublishing.org/rsnr/article/74/3/345/54970/  人生が標準化されたこと(決まった順番ができたこと)が背景にある、という研究です。 ・幸福度と年齢のU字(145か国)  Blanchflower, D. G. (2021). Is happiness U-shaped everywhere?  Age and subjective well-being in 145 countries.  Journal of Population Economics, 34, 575-624.  https://link.springer.com/article/10.1007/s00148-020-00797-z  谷は先進国で平均47.2歳。  学歴も、結婚しているかどうかも、仕事があるかどうかも  計算から取り除いた上で残ります。 ・そのU字が消えたという研究(2025年)  Blanchflower, D. G., Bryson, A., & Xu, X. (2025).  The declining mental health of the young and  the global disappearance of the unhappiness hump shape in age. PLOS One.  https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371%2Fjournal.pone.0327858  西ヨーロッパ21か国の1973年からのデータで、長く続いた形がなくなっていました。  中年が楽になったのではなく、若い方たちのほうがつらくなったためです。  ただし世界一律ではありません。東欧・中央アジアでは若者の相対的な悪化は  見られず、南欧では若者の幸福度がむしろ上がっています。  ですのでこの番組では「48歳を過ぎれば上がります」とは申しません。  そして「なぜ谷があるのか」は、まだ誰も説明していません。 ・「残り時間の見え方」で行動が変わる  社会情動的選択性理論(Socioemotional Selectivity Theory)  スタンフォード大学のローラ・カーステンセンによる理論です。  残り時間が長く開かれて見えるときは、新しい知識や経験、人脈を広げる方へ。  短く限られて見えるときは、確かなものを選び、すでにある関係を深める方へ動きます。  これを決めているのは年齢ではなく「残り時間がどう見えているか」で、  若い方でも時間が限られて見える状況をつくると同じ変化が起きます。逆も起きます。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #ミッドライフクライシス #中年の危機 #40代 #50代 #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  7. Aug 21

    生きがいに条件はいらない | Ikigaiという誤解

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い あなたは今、「生きがいがありますか」と聞かれたら、なんと答えますか。 条件はついていません。 好きで、得意で、世の中が求めていて、ちゃんと稼げること――じゃなくて、いいんです。 正解はありません。概要欄のリンクから聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:26 天井を見つめていた頃 01:33 では、質問です 01:54 四万人に、ひとつだけ聞いた 03:58 言葉が、世界に出ていった 05:17 図になって、帰ってきた 07:16 曖昧さと、ふくらみ 09:35 今日の問い 10:19 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 ・「あなたには、生きがいがありますか」と聞いた追跡調査(日本・宮城県大崎市)  成人およそ4万3000人を対象に、7年間追いかけた研究です。  質問はたったひとつ。何が生きがいかは聞かず、定義も示していません。  「生きがいがある」と答えた人のほうが、亡くなる割合が低いという結果でした。  ただし、この調査が言えるのは「関係があった」までです。  生きがいがあるから長く生きられたのか、元気だから生きがいを感じられたのか、  そこは分けられていません。番組でもそうお話ししています。 ・「イキガイ」が世界に紹介された講演(2009年)  沖縄を長寿地域のひとつとして取り上げ、「イキガイ=朝、目が覚める理由」と紹介されました。「沖縄の言葉には、引退にあたる語がない」とも語られています。 ・「生きがいの4つの円」の図の出どころ  もとは2011年にスペインの方が作った図で、真ん中の言葉は「目的(Purpose)」でした。  2014年、イギリスのブロガーがその図の真ん中を「Ikigai」に書き換えて公開し、世界中に広まりました。  そして書き換えたご本人が、あとでこう書いています。  「あの図は、日本語のイキガイの本来の意味を捉えていない」。  番組では、この図を否定していません。いい言葉だと思ったから使ったのでしょう。  形のないものは、旅の途中で形を与えられる、というお話です。 ・神谷美恵子『生きがいについて』(1966年)  精神科医の神谷美恵子さんは、「生きがい」という言葉について  「いかにも日本語らしい曖昧さと、それゆえの余韻とふくらみがある」と書いています。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #生きがい #イキガイ #ikigai #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  8. Aug 17

    シンクロニシティはただの偶然か|ユングと統計学

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い 最近あなたが「偶然だ」と思ったことは、なんでしたか。 そしてそのとき、あなたは何を探していましたか。 正解はありません。ぜひ概要欄のリンクから聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── ⏱️ 目次 00:00 オープニング 00:29 その本が、そこにあった 01:16 では、質問です 01:46 偶然は、思っているより多い 05:17 百万分の一は、必ず起きる 07:38 説明されていないこと 09:20 ご縁 10:59 今日の問い 11:28 エンディング ──────────────────── 📖 この回の出典 ・偶然の一致を数学で調べた論文(1989年・ハーバードとスタンフォードの統計学者)  Diaconis, P., & Mosteller, F. (1989).  Methods for Studying Coincidences.  Journal of the American Statistical Association, 84(408), 853-861.  https://www.stat.berkeley.edu/~aldous/157/Papers/diaconis_mosteller.pdf  この論文は、キーワードに「ユング」と「シンクロニシティ」を並べています。  著者たち自身が「私たちの定義は、ユングが与えたものに近い」と書いていて、  ユングを否定するために書かれたものではありません。  番組で扱った数字は、すべてこの論文にあります。  ・同じ誕生日の2人がいる確率が五分五分になるのは、23人  ・「1日違いでもいい」なら14人、「1週間以内でいい」なら7人  ・100万人に1人の出来事は、2億5000万人の国では1日に250人、1年で約10万人  そして著者たちは、これらの原理がシンクロニシティの力の  「多く(much)」を説明する、と書いています。「すべて」とは書いていません。 ・ユングの側  Jung, C. G. Synchronicity: An Acausal Connecting Principle  (『シンクロニシティ ── 非因果的連関の原理』)  ユングは「意味のある偶然は、偶然が許すよりずっと多く起きる」と考えました。  数学者は「いえ、それくらいは起こります」と示しました。  ただ、数学が数えたのは回数で、ユングが問うたのは意味です。  番組では、ユングが正しかったとも間違っていたとも言っていません。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #シンクロニシティ #ユング #偶然 #心理学 #スピリチュアル #ポッドキャスト

  9. Aug 7

    アファメーションが続かない理由|潜在意識と予祝

    🦉 オリオン図書館とは心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。「これが正解です」と答えを出すのではなく、異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。────────────────────💬 今日の問いあなたが最近、心の隅で「でも」と言ったのは、どんな言葉に対してでしたか。正解はありません。ぜひ説明欄のリンクから聞かせてください。いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。────────────────────📩 公式LINE「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。https://lin.ee/Y1nN6jf────────────────────📖 この回の出典・「私は愛される人間だ」と繰り返した実験(2009年・カナダ・ウォータールー大学) Wood, J. V., Perunovic, W. Q. E., & Lee, J. W. (2009). Positive Self-Statements: Power for Some, Peril for Others. Psychological Science, 20(7), 860-864. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19493324/ 参加者68人。15秒おきに合図が鳴り、4分間で16回繰り返しました。 自己肯定感の低い群は、何も言わなかった人より気分が悪くなっています。 この論文は3つの実験すべてで、東アジア系の参加者を除外したと明記しています。・同じことをやり直したら、同じ結果にならなかった研究(2020年) Flynn, M. K., & Bordieri, M. J. (2020). On the failure to replicate past findings regarding positive affirmations and self-esteem. Journal of Contextual Behavioral Science, 16, 49-53. https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/2020JCBS...16...49F/abstract 225人と237人で追試したところ、自己肯定感による効き方の差は確認できませんでした。 ですから「アファメーションは逆効果」とは言えません。番組でもそうお話ししています。・「自分を良く思いたい欲求は、人類に共通ではないかもしれない」(1999年) Heine, S. J., Lehman, D. R., Markus, H. R., & Kitayama, S. (1999). Is there a universal need for positive self-regard? Psychological Review, 106(4), 766-794. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10560328/ 2009年の論文が、東アジア系を除外した根拠にしている論文です。 書き手のひとりは日本の研究者(北山忍)です。この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。────────────────────🎙️ 出演まき27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。サトシオリオン図書館の司書────────────────────🔗 リンク📝 notehttps://note.com/maqui_716🌿 SC®コーチングhttps://sc-coaching.vercel.app/────────────────────#オリオン図書館 #潜在意識 #アファメーション #予祝 #心理学 #スピリチュアル

  10. Aug 7

    叶わないのは努力不足じゃない|潜在意識と探し物の話

    🦉 オリオン図書館とは 心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 さまざまな視点から、一つのテーマを一緒に考えるポッドキャストです。 「これが正解です」と答えを出すのではなく、 異なる知恵を並べながら、新しい見方や気づきを探していきます。 ──────────────────── 💬 今日の問い あなたが今、いちばん必死に探しているものは、なんですか。 正解はありません。ぜひ概要欄のリンクから聞かせてください。 いただいたコメントは、番組内でご紹介させていただくことがあります。 ──────────────────── 📩 公式LINE 「予祝ジャーナル(7日間)」を無料でお受け取りいただけます。 https://lin.ee/Y1nN6jf ──────────────────── 📖 この回の出典 ・ゴリラの実験(1999年・ハーバード大学)  Simons, D. J., & Chabris, C. F. (1999).  Gorillas in our midst: sustained inattentional blindness for dynamic events.  Perception, 28(9), 1059-1074.  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10694957/  番組で紹介したのは、ゴリラが選手たちの真ん中で立ち止まり、カメラを向いて胸を叩く、9秒間のバージョンです。  この映像を見た人のうち、気づいたのは50%でした。  実験全体では、46%が「思いがけない出来事」を見落としています。 ・番組で開いた本  Chabris, C. F., & Simons, D. J. (2010). The Invisible Gorilla.  邦訳『錯覚の科学』(文藝春秋)  ※日本語版のタイトルは『錯覚の科学』です。「見えないゴリラ」で探すと見つかりません。 この番組では、確かめられたことと、まだ確かめられていないことを、分けてお話ししています。 ──────────────────── 🎙️ 出演 まき 27年間のニューヨーク生活を経て、日本に移住。 カウンセラーとコーチを養成するSC協会の代表理事。 サトシ オリオン図書館の司書 ──────────────────── 🔗 リンク 📝 note https://note.com/maqui_716 🌿 SC®コーチング https://sc-coaching.vercel.app/ ──────────────────── #オリオン図書館 #潜在意識 #心理学 #スピリチュアル #引き寄せ

About

ここは、心理学、脳科学、哲学、歴史、そしてスピリチュアル。 人生を豊かにするための知恵に出会える、宇宙のどこかの図書館です。 司書のフクロウ サトシ と、コーチの まき が、 毎回一冊の本を開きながら、「人生が少しラクになる視点」を一緒に探していきます。 「潜在意識」「引き寄せ」「幸せ」「成功」── よく耳にするテーマを、心理学の視点からも、スピリチュアルの視点からも、 どちらか一方に偏ることなく、やさしく紐解いていきます。 紹介した研究は、出典を各回の説明でご案内しています。 確かめられていることと、まだ確かめられていないことは、正直に分けてお話しします。 「これが正解です」は、残念ながら見つかりません。 「そんな考え方もあるんだ」 「だから私はこう感じていたのか」 そんな小さな気づきを持ち帰っていただけたら嬉しいです。 毎回の最後には「今日の問い」をお届けします。 正解はありません。あなたなら、どう考えますか? ▼公式LINE https://lin.ee/Y1nN6jf 答えは、本の中ではなく、あなたの中に。

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