Bespokemaker presents 屋根裏談義に腕が鳴るっ!

S2 #77 後半 | 副資材だョ!全員集合 【 ドレスシューズ編 】

Step 77針 - ドレスシューズを製作する上で必須となる副資材。後半回では、釘と糸について深掘りをお届けします。

釘の種類は、① アッパーの革を吊り込む釘、② ヒールを止める釘(タックス)、③ かかとを吊り込む釘に種別することか出来ます。

これらの釘が必要な理由・素材や特徴・作業方法など、When代表小林氏の実体験を基にしたエピソードは、手製靴ならではの本音が色濃く交じる屋根談らしい回になったと感じます。

今週も職人2人の笑いを交えた掛け合いをお楽しみ下さい。

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🎙️この番組は、ビスポークメーカーの2人が、製造業の背景を紐解きながら、職人の葛藤や技術とファッション、時に笑いを追求するトークコンテンツです。

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【 番組パーソナリティ 】

🪡TAILOR SECOND HOUSE

中野 俊

https://second-house.tokyo

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🔨Shoedesign & Shoemaking When

小林 晃太

https://www.s-when.com

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【 専門用語集 】


︎ ◾︎ BESPOKE:ビスポーク

→ 和製英語のフルオーダーと同義語。英語圏での標準語。

お客様の体型や足型、ご要望を踏まえた型紙や木型の設計からワンオフ(一点物)で製作する注文紳士服、または注文靴。

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◾︎ MTM(Made To Measure) 

→ イージーオーダー・パターンオーダーと同義語。英語圏での標準語。

既存の型紙をモデファイして製作する注文紳士服。縫製工場を活用し、あらかじめ決められたルールに乗っ取り生産するオーダー領域。

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◼︎ MTO(Meade To Order):エム・ティ・オー

→ 主に靴業界で使用する言葉で、和製英語のパターンオーダーと同義語。英語圏での標準語。

既存の木型を使用し、あらかじめ用意された選択肢を組み合わせて製作するプロダクト。

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◼︎ 釘

→ 靴製作で用いる釘は大きく分けて3つに分かれる。

①つりこみ釘②タックス③ヒールを留める釘

①は呼んで字の如く、つりこみに用いる釘で、木工用で使われる釘と見た目はあまり変わらない。違う点は柔らかさにあり、つりこみ後に釘を倒して、使用する。

②タックスは、かかとをまとめる際に使用する。短く、つりこみ釘よりも更に柔らかい。

③のヒールを留める釘は様々あるが、Whenではスクリュー釘を錆びさせて使用している。

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◼︎ すくい縫い用の糸

→ すくい縫いでは古くから麻糸にチャンを染み込ませて使用するが、Whenではナイロン糸を使用する。

0.8ミリの太さの糸を2本取りで使用し、作業性と耐久性の両立を図っている。