Bespokemaker presents 屋根裏談義に腕が鳴るっ!

S2 #78 副資材だョ!全員集合 【 スーツ編 】

Step 78針 - 前回ドレスシューズ編に続き、今週は洋裁士・テーラー中野より、スーツの副資材について深掘りお届けします。

既製品や誂え問わず、スーツの構造に重要な役割を担うのが副資材です。

肩パット | ミツ芯 | ゆき綿 | 毛芯 | バス芯 | フェルト芯 | スレキ | 腰芯 | 接着芯 | ファスナー | カラークロス | しつけ糸 | 穴糸 | ボタン付け糸 | 地縫い糸 | ミシン糸

など、サラッと挙げただけでも、スーツには様々な資材が使用されており、表地との相性など天文学的な組み合わせは、仕立ての面白さと奥深さだと感じます。

前半回では、糸とゆき綿に話題を絞り、製造業の実務者目線で資材の目的や拘りを解説します。

今週も職人の本音をどうぞお楽しみ下さい。

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🎙️この番組は、ビスポークメーカーの2人が、製造業の背景を紐解きながら、職人の葛藤や技術とファッション、時に笑いを追求するトークコンテンツです。

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【 番組パーソナリティ 】

🪡TAILOR SECOND HOUSE

中野 俊

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🔨Shoedesign & Shoemaking When

小林 晃太

https://www.s-when.com

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【 専門用語集 】


︎ ︎ ◾︎ ゆき綿

→ 主にテーラード製品の袖に縫い付ける馬蹄(蹄鉄)型の資材。

アームホールの鎌底を除く、袖山を中心に半周に渡って縫い付けることで、袖の立体感や保型性をもたらし、テーラード然とした仕立て映えを演出します。

素材は、毛芯・フェルト・コットンなどが代表的であり、素材の組み合わせや、ファッションとしての表現など、袖を見るだけでも作り手やプロダクトの拘りが感じ取れます。

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︎ ◾︎ BESPOKE:ビスポーク

→ 和製英語のフルオーダーと同義語。英語圏での標準語。

お客様の体型や足型、ご要望を踏まえた型紙や木型の設計からワンオフ(一点物)で製作する注文紳士服、または注文靴。

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◾︎ MTM(Made To Measure) 

→ イージーオーダー・パターンオーダーと同義語。英語圏での標準語。

既存の型紙をモデファイして製作する注文紳士服。縫製工場を活用し、あらかじめ決められたルールに乗っ取り生産するオーダー領域。

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◼︎ MTO(Meade To Order):エム・ティ・オー

→ 主に靴業界で使用する言葉で、和製英語のパターンオーダーと同義語。英語圏での標準語。

既存の木型を使用し、あらかじめ用意された選択肢を組み合わせて製作するプロダクト。

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