耳で味う、英語の世界

Simmer ー風味を大切に調理するときの言葉。

沸騰する手前の状態で煮る 弱火またはとろ火でコトコト加熱する ぽこぽこコトコト。 空気の細かな泡が鍋の中に若干。静かに沸きながらも沸騰しないよう、火加減に気をつけてお湯の状態を見張る。お鍋の中のにんじんはコトコト静かに踊っている。 時にくるりと回ったり。 そんな情景を思い出す単語。 ミルクを沸かすとき、日本人ならお味噌汁を温めるとき、根菜を柔らかく茹でるとき。 風味を損なわないように simmer 。 風味を大切に調理するときの言葉。 simmer、simmer… こっそり唱えると、音の響きが鍋の中のお湯や、立ち上がる湯気の情景にピタリと嵌り始める。 擬音ベースの単語な気がしてならない。