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【商標判例解説#001】EC出店者の商標侵害の責任は楽天に?チュッパチャプス事件【声で聞く知財:コエチザラジオ】

・『商標判例百選』掲載判例(事件番号:040)・インターネットショッピングモール運営者の責任

知財高裁平成24年2月14日判決、通称「チュッパチャプス事件」(事件番号:平成22年(ネ)10076号)は、日本の知的財産法において画期的な事案として位置づけられています。

本件は、インターネットショッピングモール運営者である楽天株式会社の商標権侵害責任の有無が問われたものであり、最終的な結論としては第一審と同様に控訴棄却(侵害不成立)であったものの、その判断理由において、オンラインプラットフォーム運営者の責任に関する新たな判断基準を示した点で、実務に大きな影響を与えました 。