残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

どの食べ物が好きな私を私は好きかノベーション(1610回)

古賀及子さんの、好きな食べ物を聞かれた時にどう答えるか?の分析に目から鱗が落ちるようでした

曰く

"好きな食べ物はたくさんある、でも、聞かれて答えるベストな「好きな食べ物」がみつからないまま、私の人生の河は長らく流れてきた。"

"今、考えるべきは、どの食べ物が好きな私を私は好きか、だ。"

"だからあとは、「その食べ物を好きだと言う自分」に着目して選べばいいんだ。,

"「好きな食べ物」は、自分に言い聞かせることで自分の人生を豊かにもするものであり、大勢の人の前で発表したり、ごく個人的なコミュニケーションをするためにも機能する「ことば」だ。"

"自分にかける、これは魔法だ。"

"自分がどうありたいか、それが問いの本質なんだ。"

ここから私は思いました

1、パーソナル・プランディング

2、自分はどうありたいか

3、自分はどうありたいと思ってもらいたいか

1、パーソナル・プランディング

とにかく最初から最後まで、古賀さんのこだわりと深い考察と、突っ込みの嵐に、笑いっぱなしながらも、その分析内容に感動すら覚えました

好きな食べ物を聞かれる、という極めて日常的なやり取りの中には、とてつもなく深遠な考察の果てに導き出される答えを、出さなければならない、という問いとその向き合い方を勉強させて頂きました

これはもはや、好きなものを見つける、ということではなく、自分自身をどう見て欲しいのかという、パーソナルブランディングの話だったのかと、膝を打ちまくってしまいました

キティちゃんの好きな食べ物が、"ママが作ったアップルパイ"ということからも、その答えには、生き方や生き様が反映されてしまうとすると、まずはそこを固めてからではないと、揚々応えられないものである、そういう認識を持つことができました

2、自分はどうありたいか

パーソナルブランディングだとすると、まずは自らのパッションの源が、どこにあるかを十分に検討する人用があると思いました

まずは、自分自身を知ることから始める必要があると思いました。自分は何が好きなのか、どんな利他をしたいのか、どんな個性を出したいのか、そしてどんな成長を遂げたいのか

これはまさに、情熱のポートフォリオを活用して、まずは自分自身のワクワクするようなあり方、や絵姿を思い描く必要があると思いました

コーポレートブランディングで言えば、その会社はどんな歴史を持っていて、どんな遺伝子があり、他の会社とは何を持って一線を画し、今後はどうありたいのか?

まずはそれを自らに問いかけながら整理をして、自らを知る作業ということが大切だなあと思いました

3、自分はどうありたいと思ってもらいたいか

さらには、自分から見て伝えたい人、すなわち他人が、自分をどう捉えていて、どうあって欲しいと思ってるのか、ということについても知る必要があるなあと思いました

これは企業でいえば、お客様は自分たちをどのように見ていて、どのような期待感を持ってみてくれているのか?それに対して、今の自分自身のありたい姿というのは、どれほどのギャップがあるのか?

そのギャップがある中で、自分が思っている方向に近づけるためには、どのような伝え方が求められるのか?その先に、やっと、好きなものの答えが出現してくる、そんなことなのかなあと思いました

好きなものを気軽に聞くということは。そんなにもハードルの高いハードな考え方を相手に与えてしまっているのか、と思うと心苦しいですし

自分自身が答える立場になったら、パッションの源と思われていることのギャップの埋め方を、あらかじめ準備しておく必要があるかもなあと思いました

ということで、パーソナルブランディングやコーポレートブランディングなどの要素が詰まりまくって、自らのパッションの源と、相手からのギャップを埋めること、これを是非ともやってみたいと思わせて頂きました

ひとこことでいうと

どの食べ物が好きな私を私は好きかノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:本: 好きな食べ物がみつからない 発行日 2024年12月1日  著者 古賀及子 発行所 株式会社ポプラ社