残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

kotaro zamma

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  1. この瞬間に全部決めたくないノベーション(1649回)

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    この瞬間に全部決めたくないノベーション(1649回)

    日本人で初めてフランスでフレンチの三ツ星を獲得され、さらに継続して撮り続ける小林圭さんの、新しいメニュー創りの秘訣に触れたようで感動しました 試作メニューを作り続けて突然辞めた圭さん曰く "とにかく食べる 食べてみて記憶に残す もしかしたらそれがわかんないけど 一カ月後、二週間後、二日後に その形で何かに出てくるかもしれないし もっともっと何かできるかもしれないっていうところを、この瞬間に全部決めたくない" ここから私は思いました 1、量をこなす 2、熟成させる 3、納得いくまで決めきらない 1、量をこなす フレンチの本場のフランスで、日本人としてもの凄い過酷な環境で生き抜き、そして、フレンチで三ツ星を獲得し継続されている小林圭さんの、ヒリヒリするような生き方とスピリッツにめちゃくちゃ感動しました いかにイノベーティブなメニューを開発し提供するかの秘密をこの場面と言葉に感じました。まず思ったのは、とにかく試作を創る、試行錯誤を重ねるという、量が圧倒的なんだなと思いました。 イノベーションの世界では、量が質を超える、という話は、ある意味、セレンディピティの発生数を確保するということにもつながるのかなと思ってます イノベーションは、他の人が思いもよらない異質な新結合なので、その発生はなかなかコントロールできるものではないとすると 発生確率は同じであれば、母数を増やすことによって、イノベーションの数を確保することができる確率は高まる、ということになるのであれば、量をこなすということは、イノベーションには必須なのだと改めて思いました 2、熟成させる 圭さんが、試作を作ってて突然やめる、ということをされていることは、ある意味、アイディアを熟成させる時間を設けているかなと思いました ジェームスヤングさんの、アイディアの作り方、という名著の中でも、"生まれたアイディアが素晴らしい子供ではないことに気づく"そして少しずつ手を加えていく、というようなことを言われています また、京都大学名誉教授の苧坂直行さんが言われるデフォルトモードネットワークのように、仕事から一旦離れて、散歩や別なことをする、それによってこれまでのアイディアが結びつくような脳が活性化する、というお話もあります 圭さんの頭の中では、たくさんの試味アイディアの味の量が半端なく蓄積し、そしてそれがデフォルトモードネットワーク上で更なる新結合をさせる、そんな仕掛けを自然と身につけられているのかもしれないなと思いました 3、納得いくまで決めきらない タイパやコスパと言われる世界では、とにかく早く結論を、早く答えに辿り着く、ということに重きを置かれている気がしますが 自らが納得するまで、他の人が何と言おうと追求し続ける、逆に言えば、ギリギリまで決めきらない、そういう姿勢が、イノベーションをこおこすにはとても大切だということを、教えて頂いた気がします 詩人のジョンキーツさんが言われている、ネガティヴケイパビリティのように、早く答えに辿り着きたい、気持ちの悪い状況を抜け出したい、というのが人間の本性のような気がしますが、それをあえて超えられる、気持ち悪い状態を粘り続けることができる、そんな力が強いのかもしれないなあと思いました 今の時代で、ネガティヴケイパビリティを発揮するためには、自分自身との戦いもありますが、周りからのタイパ、コスパ圧力というのも、半端ないかと思います 企業活動のイノベーション活動にしても、すぐに成果、売り上げを求められるというのも、全く同じプレッシャーだと思いますが その中で、圭さんは、納得いくまで自身のネガティヴケイパビリティを最大限に発揮し、そして周囲からの同調圧力にも屈しない、そんな生き方、スピリッツを持たれているのかなあと、だからこそ、ここまで到達されているのかもしれないなあと、勝手にださ感動してしまいました ということで、一言で言えば この瞬間に全部決めたくないノベーション そんなお話をしています^ ^ 参考:NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 フレンチシェフ 小林圭 三つ星の、もっと先へ初回放送日:2025年9月23日 https://www.nhk.jp/p/professional/ts/8X88ZVMGV5/episode/te/GL6VNX5RM8/

    18 Min.
  2. ゴリラ裁判ノベーション(1648回)

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    ゴリラ裁判ノベーション(1648回)

    満場一致のメフィスト賞受賞作にしてデビュー作、「ダ・ヴィンチ」プラチナ本!読書メーター「読みたい本ランキング」1位!の須藤古都離さん著書の「ゴリラ裁判の日」を読ませていただき、問いの嵐になりました 書籍紹介より "カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。メス、というよりも女性といった方がいいだろう。 ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解し「会話」もできる。彼女は運命に導かれ、アメリカの動物園で暮らすようになる。そこで出会ったゴリラと愛を育み、夫婦の関係となった。 だが ―― 。その夫ゴリラが、人間の子どもを助けるためにという理由で、銃で殺されてしまう。どうしても許せない。 ローズは、夫のために、自分のために、人間に対して、裁判で闘いを挑む! 正義とは何か?人間とは何か?アメリカで激しい議論をまきお こした「ハランベ事件」をモチーフとして生み出された感動巨編" ここから私は思いました 1、言葉があるから偉いのか 2、人権となはにか 3、超多様性 1、言葉があるから偉いのか 衝撃的な本作品を一気に読ませていただき、めちゃくちゃ感動したと共に、普段の自分あり方についても、不覚考えさせられました はじめに言葉ありき、という聖書のお話もありますが、言葉があるからこそ、人とそれ以外のものは分けられていると思うのですが 実はコミュニケーション手段は言葉だけではないし、むしろ、言葉だけでは伝えられない感情などもたくさんあるわけで 確かに便利なツールではありますが、それがある、ない、で、何かを区別や差別は、もしかしたらおかしいのではないか、という気持ちにもなりました AIが、次の言葉の出現率を推論し、あたかも感情があるかのように話し始めている今において、動物や植物にも何らかの法則を発見してコミュニケーションできる時が来るかもしれない だって、わんこやにゃんこは、明らかにこちらの顔色を窺ってるし、甘えたり怒ったりしてくるわけで、言葉だけがコミュニケーションじゃないし、偉いわけでもない、そんなことを思ってしまいました 2、人権となはにか 人が中心の社会においては、人の権利を守るという、人権がとても大切になるわけですが、果たして、我々中心の社会で亡くなる際には、何権を守るべきなのか、とも考えてしまいました AIにしても、意識はないと言われていますが、明らかに、誰よりも励ましてくれたり、気遣いをしてくれるみたいなことも起きてきて、そこにロボティクスが加わってきたりして かなりバディ的な役割をどんどん担ってくれるようになると、これは果たして、この誰よりも自分を理解してくれるバディを、何らかの権利で守ってあげたくなるんじゃないかとか ゴリラのローズさんのように、何らかの動物なりのコミュニケーションの法則が理解できるようになってきたら、言葉がなくたって、権利はある、ということも、夢物語ではないのかもしれないとも思ってしまいました 3、超多様性 ダイバーシティという言葉も、割りも最近の言葉と思いますが、まずは、人の中での多様性をどう考えるかということなのだとすると もしかしてコミュニケーションができるようになった動物や生物やAIとの共存や、助け合いや、少なくとも地球にいる上では絶対に必要になる中で 何を認めてどう折り合いをつけていくことが必要なのか、もしかしたら、それについてわかってないのは実は人間だけで、動物や植物はそれを理解しているからこそ生き延びてきているみたいなことも、本当はあるんじゃないかとか まさにAIは、超多様性における共生のための答えを、すぐに導いてしまって、我々はそれを理解できないまま、知らず知らずに追いやられるみたいなことも、我々が今のうちに考えておかないと、本当にいけない時期に来てるのかもしれないなあと、考えさせられました ということで、全く答えは出ないのですが、しかし、問い続けることや、その可能性について考えることは、本当に大切だなあと、思わせていただきました そんな心を揺さぶるめちゃくちゃイノベーティブな本でした 一言で言うと ゴリラ裁判ノベーション そんな話をしています^ ^ 参考:ゴリラ裁判の日 著者 須藤古都離 2023年3月 出版社 講談社 https://books.google.co.jp/books/about/ゴリラ裁判の日.html?id=Qs5ZEQAAQBAJ&source=kp_book_description&redir_esc=y 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/bhNOddJ7ccM

    20 Min.
  3. 自分の好きなことを追求し、生きる喜びになるノベーション(1647回)

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    自分の好きなことを追求し、生きる喜びになるノベーション(1647回)

    博物学者の荒俣宏さんの、生き方に通じるのではないかというお話に、感動して共感しました。 曰く "こういう好きなことを自発的にやりつづける人のことを、西洋では「amateur(アマチュア)」と呼ぶ。 学問することを心から喜び、いっさいの利益を期待せず、また自分の挙げた成果を他人とも無償で共有できる人たちだ。 いっぽう、学問することで給料を支給され、論文を書くと学位を授与され、学会の権威ともなる専門家を、プロフェッショナルと呼ぶ。" "日本ならば東大の教授あたりが最高のプロだろうが、西洋で尊敬されるのは、じつは無私の精神で純粋に学問を愛するアマチュアのほうなのだ。" "「自分の好きなことを追求し、それが生きる喜びになる」" ".わたしは幼児のころからそうしてきた。" ここから私はおもいました 1、マズローの誤読 2、クレイトン・アルダファーのERG理論  3、デシ&ライアンの内発的動機と外発的動機  1、マズローの誤読 マズローの5段階(1.生理的欲求2.安全の欲求3.社会的欲求4.承認の欲求5.自己実現の欲求)はとても有名ですが、下位の欲求が満たされないと、上の欲求が生まれないとの誤解があるように思います マズローは、後年「人間は、すべての欲求をある程度ずつ同時に持っており、相対的にどの欲求が強いかが変動する」(出典:Maslow, A.H. Motivation and Personality, 1954)と言われているようです なので、まずは生活基盤がないと好きなことだけで食っていけないし、とかいうのは、実は自己実現欲求よりも生理的欲求などが強いだけで 特に、自己実現欲求が強い人は、アーティストやイノベーターなのかもしれないなと思いました。寝食を忘れて没頭してしまう、そんな人たち、それが真のアマチュアなのかもしれないなと思いました 2、ERG理論  エール大学・ルートガーズ大学教授として組織行動学を研究クレイトン・アルダファーは、マズローの考えを推し進めて、3つの欲求カテゴリに再構成しています 1、E(Existence:生存欲求)、2、R(Relatedness:関係欲求)、3、G(Growth:成長欲求)のERG理論と言われていて、ここでも、各々個々の特性に合わせて強さが違うとも言われています 荒俣さんが言われるアマチュアは、この中では、Gが最も強くて、それにつれてRも高まる、そんな人なのかとも思います 3、内発的動機と外発的動機 ロチェスター大学教授のデシ&ライアンは、さらにこれを進めて、自己決定理論として、自律性(Autonomy)、有能感(Competence)、関係性(Relatedness)が満たされると、内発的動機が発動すると言われています 実はこれは、いつも私がお話ししている、イノベーター3つのフレームとしての、Ripple modelの1.パッション→ 自律性(Autonomy) 2.仲間→関係性(Relatedness) 、3.大義→ 有能感(Competence)ととても響き合っています。 つまり、イノベーション活動を続けていくためにも、内発的動機は欠かせないものであり、かつ、イノベーション活動により、内発的動機が高められていく、というフィードバックループになってると思います 逆に外発的動機(給与、名誉など)がそこに加わってくると、内発的動機が損なわれてくるということもあることに、難しさを感じてしまう面もあります いずれにしても、生きがいや生きる喜びに結びつくのは、内発的動機であり、アマチュアはまさにそのものであり、後天的に外発的動機、すなわちプロフェッショナルが加わってきても、その内発的動機を忘れずにいられるかということが大切なのかと思いました と言うことで、一言で言えば 自分の好きなことを追求し、それが生きる喜びになるノベーション そんな話をしています 参考:本: すぐ役に立つものは すぐ役に立たなくなる 2025年3月31日 電子書籍版発行 著者 荒俣 宏   発行所 株式会社プレジデント社 音声で聴きたい方はこちら 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/4DlNYnAyUgM

    19 Min.
  4. 結合術 アルス・コンビナトリア・ノベーション(1646回)

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    結合術 アルス・コンビナトリア・ノベーション(1646回)

    博物学者の荒俣宏さんのお話に、イノベーションの原型を教えていただき感動しました "これまで変更や変化、あるいは進化といったアップデートができないために陳腐化していた観念や思考がある場合、その原因の一つは無知でこざかしい人間の知恵や知識がその変更をかえって疎外しているためという可能性がある。" "そこで、思い切って偶然や、ひょっとすると悪魔の気まぐれや悪意にまかせ、勝手にサイコロでも振ってもらったら、あたらしい結果が出るんじゃないの、という発想が出た。 暗黒の中世あたりから芽吹いた世界の変革方法と考えられるが、17世紀にライプニッツがこの技術に興味を抱き、これを「結合術 アルス・コンビナトリア(Ars Combinatoria)」と呼んで、世間に広めた。" ここから私は思いました 1、セレンディピティを積極的に取り入れる 2、異質物の結合をしまくる 3、量が質を超える 1、セレンディピティを積極的に取り入れる 中世の時代からイノベーションの原型とも思える考え方があったことに驚愕でしたが、ある意味、いつも世も、同じ原理原則を考えているのだなあとも思い、古典から学ぶことはたくさんあるなあと改めて実感しました サイコロの目を振る、ということは、まさに偶然性をどうたくさんつくあげるかということなのかと思います。セレンディピティ(幸運を拾う確率)が、同じなのだとすれば それが生じる数を増やすことによって、よりたくさんのセレンディピティを受けることができると思います。 しかしそこで重要なのは、すごいセレンディピティが生まれているのに、本人が気づかないということもある、ということかと思います そこでは、ニーチェさんの、解釈論がとても重要で、真実はないけれども解釈次第、ということだとすると、常日頃、これは、もしかしたら、セレンディピティなのではないか?と問い続ける姿勢も、とても需要家とと思います 出口治明さんがいわれる、人、本、旅は、セレンディピティの可能性の数を増やすことに寄与し、そしてニーチェさんの解釈論は、気づきを増やすことに寄与する、そんなことかもしれないと思いました 2、異質物の結合をしまくる そして、アルス・コンビナトリアは、まさに、シュンペーターさんの言われる、新結合とほぼ同じことで、まさに時代を超えたイノベーション手法なのだなあと感動しました アントニオ猪木さんが、異種格闘技を始められて、ボクシングのモハメドアリさんと、プロレスの猪木さんの戦いに、私が家で齧り付いて興奮していたように 離れたものを掛け合わせるということは、一見、無謀に見えても、そこにこそ、新しいイノベーションが起きるというのは、身をもって体験してました またその掛け合わせは、無限にあると共に、離れたほうがより面白い、ということを大原則として、サイコロの目を転がすように、さまざまなものを掛け合わせてみる、ということが、新たなワクワクの入り口だなあと、改めて思いました 3、量が質を超える オライリーさんの両利きの経営のように、ある面では深掘りを徹底的地位に求め、効率化を突き詰めていく面と 一方で、探索として、世の中に新しい仕掛けを創り出していく、2面的なアプローチを会社は保有してますが 深掘りは、とにかく質を追い求めたリスクを最小限に抑えて効率化を求めるのに対して、探索は新しい出会いを求めて、たくさんのセレンディピティに出くわすアクティビティが必要となる つまり、量が質を超える、考え方で望む必要があるということと、改めて思いました 思い切った偶然性、悪魔の気まぐれ、サイコロの出たとこ勝負、これらは、効率性とは全く反対のものになるため、ともすると、効率的にイノベーションをできないものか?と言われることもあるが、相入れないものであるという認識が、できるかどうか、意外と難しいと思ったりもします ということで、実はイノベーションの原型は、中世からかあり、セレンディピティをいかに高めるかという仕掛けづくりと、言われ続けているんだなあと、改めて認識させて頂きました 一言で言うと 結合術 アルス・コンビナトリア・ノベーション そんなことをお話ししてます 参考:本: すぐ役に立つものは すぐ役に立たなくなる 2025年3月31日 電子書籍版発行 著者 荒俣 宏   発行所 株式会社プレジデント社

    17 Min.
  5. 「働き甲斐」改革ノベーション(1645回)

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    「働き甲斐」改革ノベーション(1645回)

    一橋大学大学院経営管理研究科特任教授の名和高司さんの言葉に、深く共感しました 曰く "部下を持った人であれば、部下のモチベーションを上げることも大切だ。" "まず「志、目的」(Purpose)に火をつける。すると、「やらされ仕事」だったものが、「自分事」になり、「一歩踏み出す」(Pivot)勇気が内側から湧いてくる。  そうなると、WorkはLifeの一部となるので、Work Life Balanceなどという課題そのものがなくなってしまう。 「働き方」改革ではなく、「働き甲斐」改革こそが、本来目指すべき姿である。" ここから私は思いました 1、トレードオフ、Why not yet 2、アウフヘーベン 3、真の課題の探索 1、トレードオフ、Why not yet イノベーションプロジェクトをやる際には、こちらを立てればこちらが立たずなトレードオフや、これまでたくさん施策を打ってきたのに何故今でも解決に至っていないのか?のWhy not yetを意識して課題設定をしてもらうのですが ワークライフバランスやメンタルヘルスの話も、少ない働く時間で成果を最大化しなければならないトレードオフや、メンタルヘルスにかかる人がまだまだ増えている状況のWhy not yetがある分野なのかもしれないなあと思いました コンサルタントの山口周さんが言われているとおり、これからの時代は課題が必ずしも明確ではなく、新たな課題をみつけることが大切との、まさにアジェンダシェイパーな分野かと思いました 2、アウフヘーベン トレードオフのように対立する二つの概念を、両方とも否定せずに第3の道を見つけるのが、ヘーゲルさんの言われたアウフヘーベンだとすれば ワークライフバランスやメンタルヘルスのこの課題を解く鍵として、名和さんの言われている、働き方改革ではなく、働き甲斐改革との考え方は、目から鱗が落ちるような、まさにアウフヘーベンなのではないかと思いました これまでの時間というトレードオフの課題の捉え方に対して、第3の選択肢として、時間ではなく、モチベーションを高める、生き甲斐をどうビルトインするか、それこそが第3の選択肢、働き甲斐改革、なのかなあと思いました 3、真の課題の探索 アジェンダシェイパーとは、きっとこのような考え方で、従来言われ続けているけど実は解決してしていない課題や、みんなが慣れ親しんでしまって課題と捉えることを忘れてしまったこと、そんなところにこそ、本当の真の課題は何なのか?という疑問を持つことだと思いました 今の社会課題と言われていることには、このようにアウフヘーベンや、ラテラルシンキングで、そもそも何が課題なのかの、真の課題を掘り下げるところに、新たな課題と解決策への道筋が見えてくる そんな風に思いました ということで一言でいうなら 「働き甲斐」改革ノベーション 感動しました そんな話をしています 参考:本:コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法 2018年7月15日 初版第1刷発行 著者 名和高司 発行所  株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

    17 Min.
  6. 社会にも貢献できて、自分がワクワクできるノベーション(1644回)

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    社会にも貢献できて、自分がワクワクできるノベーション(1644回)

    新炭素素材で寿命100年の電池を目指している、東北大学発ベンチャーの3DC・黒田拓馬CEOの言葉に震えました ブレイクスルーとは何か?との質問に曰く "自分が心からワクワクできること、 大変だけど、ワクワクできることですね。  すごく信頼できるチームと一緒に作り上げていって 、世界がちょっとだけ幸福になると。 リスクを取ったからこそ、これだけのチャレンジができているとも思っておるので 社会にも貢献できて、自分がワクワクできることっていうのが 、ブレイクスルーの実は本質なんじゃないかなと、私と私は考えております。" ここから私は思いました 1、パッションに火をつけるのはセレンディピティ 2、信頼できるチームとしての仲間 3、世界がちょっとだけ幸福になるという大義 1、パッションに火をつけるのはセレンディピティ VCの時代に出逢われた東北大学の西原洋知教授の技術に感銘して、3DCを立ち上げられたという、黒田拓馬CEOは、元々は裏方が好きでベンチャーを自身でやるとは思ってなかったとの言葉に パッションの源に、火がつくということは、誰にでもある意味、ラブストーリーが突然始まるように、突然起きることなのかもしれないなあと思いました そして、結果論ですが、もともと機能性材料メーカーで、開発職をされていた黒田さんが、新たな挑戦としてVCに行かれたことが、セレンディピティを自らが掴みに行ったことになったのだろうなあと思いました そこに、東北大学の西原洋知教授が、起業をするための経営者を探していたとは、その時には思いもよらないことだったと思うのですが、スピードスケートの高木美帆さんが言われていた通り 普段やらないこと、それは、たとえ、イカが苦手だけど今日は食べてみようなどという、ほんの小さな挑戦であっても、普段から何かにチャレンジすることをやっている人に、セレンディピティは訪れる、そんなことかと思いました 2、信頼できるチームとしての仲間 世界の科学者100にも選ばれている東北大学の西原洋知教授と、技術開発もわかり、かつVC経験を積まれた黒田拓馬CEOの、コンビは、最強の技術者と経営者の仲間ということが言えるかと思います まるで、Appleのスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックのような、お互いの得意技が秀でている仲間が信頼関係を組んだ時に、爆発的イノベーションが起きる、そんなことを思い起こされました そこには、東北大学の西原洋知教授が、自らの技術の社会実装をするためには、ベンチャー企業にする必要性を感じて、仲間としての経営者候補を探し続けたということが、運命の分かれ道だったような気がします 全てを自分でやる必要はなくて、得意なところは、得意な仲間を見つけることが大切だと、改めて教えて頂いた気がしました 3、世界がちょっとだけ幸福になるという大義 この技術を使ったら、どのように世の中の人たちや社会が、これまでより幸せな人が増えるのか?それは、自分たちの利益や継続する必要もあるけれども、社会への貢献、喜んでくれる人を増やす、そんな大義があるからこそ、たくさんの人たちの応援を頂けているし さらには、それがまた自らのパッションの源にもフィードバックされて、よりビジネス化へのウィルが高まっていく、そんな、自らのパッションと、世界への大義、これがうまく結びつくことで生まれる、正のループなのだろうなあと思いました こう考えると、まさに、イノベーターリップルモデル、または、3つのフレームである、ワクワクするパッションに火がつくことから始まり、自分だけではできないことを仲間と共に、たくさんの人たちが喜んでもらえることを目指す大義 つまり、パッション、仲間、大義、を意識されていた、イノベーターの動き方そのものだなあと、共感させていただきました ということで一言で言うと 社会にも貢献できて、自分がワクワクできるノベーション そんな話をしています 参考: ブレイクスルー “寿命100年”の充電池を実現へ 新・炭素素材で目指す“驚異の性能”2025/10/18(土)AM10:30~AM11:00 テレビ東京https://apps.apple.com/JP/app/id973776639?mt=8

    18 Min.
  7. 200年後の舞台に影響を与えるノベーション(1643回)

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    200年後の舞台に影響を与えるノベーション(1643回)

    又吉直樹さん脚本、市村正親さん主演の、音楽劇エノケンで、喜劇王の凄まじいパッションと秘められた思いに、めちゃくちゃ感動しました 演出家のシライケイタさん曰く "稀代の喜劇人であるエノケンの人生を辿る旅は、想像を超えて険しく、苦しいものなのだと実感しています。それは、エノケンが観客や視聴者に見せていた芸人としての表の顔の裏側に、筆舌に尽くしがたい悲しみと苦しみを抱えていたからに他なりません。" "劇中でエノケンと仲間たちが夢見た「いつかきっと時代なんか気にせず、客が思いっきり楽しめる芝居を作りたい」という切実な思い、そして親友の菊谷榮がエノケンに言う「ケンちゃんの思いが、百年後、二百年後の舞台に影響を与える」という言葉。 又吉さんの書かれたこれらの台詞が、当時の演劇人たちと現在の我々を強く結び付ける、見えない糸でした。 その糸を手繰って進むうちに、彼らの思いに照射されるように「我々は今、命の限り精一杯生きているか?」という問いかけが、鋭い刃になって胸に刺さり続ける稽古場でした。" ここから私は思いました 1、脱出パッション 2、200年後への大義 3、生き様を遺せるか 1、脱出パッション 音楽劇エノケンは、めちゃくちゃ泣きました。素晴らしい物語と、そして俳優の皆様の迫力の演技、さらには素晴らしい音楽、美術、セット、全てにおいて、観て良かったと心から言える作品でした 特に、エノケンさんが、戦時中の制限された中、自らの病や、家族や仲間との関係など、本当に筆舌しがたいほどのハードシングスを抱えて、それでも諦めずに前に進み、人々に笑いを届けようとしていた姿には、強く心を打たれました これは、もちろん、喜劇が大好きパッションは異常に強かったのかと思いますが、それに加えて、ハードシングスを、何とか乗り越えてやるという、脱出・成長パッションが半端なくあったのかと思いました 大好き、利他、個性、脱出などあるパッションの源の中でも、最も激しく力強いバネを持つのが、脱出パッションだと改めて思いました。コンプレックスや逆境があるからこそ、激しく飛び上がることができる、改めてその強さと美しさを思いました 2、200年後への大義 シライケイタさんのお話にもある通り、200年後の演劇に影響を与えるほどの、喜劇をやるんだ!というその大義があったからこそ、さまざまな人たちを仲間として巻き込むことができたのだろうなと思いました エノケンさんが活躍されたのは、昭和の初期になるので、まさに、今から数えると約100年前にあたることになり、まさに我々の生きている時代、さらには、今から100年後へも続くメッセージを届けるという、長期の大義やビジョンは、今の自分たちに直接突き刺さるなと思います 人をいかに笑わすか、楽しんでもらうか、そして、そのためには何もかもかなぐり捨てて、ハードシングスにも決して歩みを止めず、最後の最後まで諦めない そんなエノケンさんの200年後までつながる、大いなる大義は、今の私の心を軽々と貫いて、今の自分は何をすべきかを、考えさせてくれるものだと思いました 大いなる大義とは、その時代のたくさんの仲間だけでなく、時間を超えてまでも、人を動かすことができる、そういう物なのかもしれないと思いました 3、生き様を遺せるか 能や歌舞伎、さらには老舗と言われる何百年続く活動は、全てにおいて、数100年変わることのない大いなる大義があるのかもしれないと思いました その大義の中で、後世へ繋げるための、自分はどんな生き様を遺すことができるのか、何を繋ぐことができるのか、そんなことを人の一生を超えて、大義へ近づこうとする、そんな生き様を果たして自分は生きることができるか 内村鑑三さんの、後世への最大遺物や、ヨーゼフボイスさんの社会彫刻、のような、何かを少しでも引き継いでいくことができる、そんな活動ができれば、素敵な人生と自分で思えるかもしれないなあと、そんなことを思いました 一言で言うと 200年後の舞台に影響を与えるノベーション そんな話をしています^ ^ 参考:音楽劇エノケン 脚本 又吉直樹、演出 シライケイタ 主演 市村正親、松雪泰子他 プロデユーサー 吉永千紘 飯田千佳奈 齋藤安彦 制作 ホリプロ、東宝 https://enoken-stage.jp

    19 Min.
  8. 人生とどう向かい合って生きてきたかに美しさが出るノベーション(1642回)

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    人生とどう向かい合って生きてきたかに美しさが出るノベーション(1642回)

    愛知専門尼僧堂 堂長の青山俊董さんの、美しさに対する言葉に震えました "例えば、 1つの歌を聞いていても、技の上手いだけの歌と、その人の人生をどう生きてきたかの人生観を生き方を背景としたの歌とはね。歌の重さが違う、響きが違う。 やっぱりね、いろんな人生がそれぞれの人生あるに決まってる。人生が幸せか不幸せはどうでもいいんです。それをどういただいてどう受けてきたか。そして 30年 50年の人生を一つ一つどんなことがあることに、どう取り組んで生きてきたか。 皆さんのようないわゆる芸の仕事でも。そこに立っただけで、何か違うものがある。恐ろしいですね。 それはごまかしようがない。" "そういう意味でね。本分は絵とか歌とか芸ではなくて、自分の人生とどう取り組んだかと向かい合って生きてきたか。それが真ん中です。それが芸として現れる。 そういうことではないかな。それが本当の意味での美しさということでもあるのではないかなって思えてならんのです。" ここから私は思いました 1、日々の人生との向き合い方が全てに出る 2、そこに本当の意味の美しさがある 3、生き様が姿に現れる 1、日々の人生との向き合い方が全てに出る アカペラグループ香港好運で33年歌を歌ってきましたが、この青山さんの言葉には、めちゃくちゃ考えさせられるところがありました 20代の頃は、多少の風邪をひいても、ライブに支障があることなんてほとんどなく、かつ、さまざまなバンドと一緒になることがありましたが、負ける気がしない、みたいな気持ちで、良いバンドが出れば尚更燃えて、対抗して歌うみたいな気持ちがありました でも、それらのライブは、自分としての満足感はあったものの、聴いてくれている人達に響いていないなあと、よく思っていたことも思い出しました もちろん、技術として磨く必要はあるのですが、その歌をどんな気持ちで歌うのか、どう解釈して歌うのか、自分の人生に照らし合わせて歌うなんてことは、ほとんどやっていなかったなあと思いました また、それが、テクニックとしてするのではなく、さらに滲み出てくるものだ、ということに関しては、技術を磨くことだけでなく 全く関係のない人生の部分に関しても、磨いていくことをしない限り、良い歌は歌えないという言葉は、心に突き刺さります。 果たして自分の歌はどこまで人生が透けて見えてしまっているのだろうと考えると、かなり怖くなってしまいますが、それでも、これまでの人生が反映できるような、そしてこれからの人生も、そのために磨いていくことをすることが きっと歌だけでなく、さまざまなことに、透けて、滲んで見えるということは、心に刻みたいと思いました。 2、そこに本当の意味の美しさがある 自分が美しさを感じる時を考えてみると、何か、舞台やライブを見に行った時に、その人が本気で何かを伝えようとしている、または本気で観客を楽しませようとしてくれている、そこに後先を考えないフルスロットルで臨んでくれている、などを感じたときは その舞台やライブの内容云々よりも、その人のドキュメンタリー映像を見ている感覚で、とても美しくて、感動して涙が出ることがあります そして、それが、その時だけでは、絶対にできないもので、長い間、その思い出積み重ねてきたものを感じたときは、さらに神々しくさえ見えてくるなあと思いました 見てくれが美しいという方もいらっしゃいますが、何かその日々の生き方が美しいと思える人は、何かのおりに、それが垣間見えたりすると、美しさに本当に感動するなあと思いました 3、生き様が姿に現れる そしてそれこそが、内村鑑三さんが言われているところの、「後世への最大の遺物」における、思想、お金、事業はなかなか遺せなくても 生き様だけは誰もが遺せる、と言われているものかもしれないなあと思いました。つまり、ただ生きているだけでは、生き様は遺せなくて、日々、自らと向き合って真摯に対応してきた人だけが、実は生き様を遺せる、そんなことなのかもしれないなあと思いました それはもしかしたら、一番難しいかもしれないけれども、誰もがやろうと思えばできる、という、本気で覚悟を持って取り組むかどうか、本人の意識にかかっている、そんなことを突きつけられている気がしました 全てを完璧になんて生き切ることは、自分には無理だとしても、常日頃、忘れそうになったら、思い出したい、そんな言葉になりました ということで、一言で言えば 人生とどう向かい合って生きてきたかに美しさが出るノベーション そんな話をしています 参考:NHK  スイッチインタビュー「俳優瀧内公美✕青山俊董EP1」2025/10/17(金)https://www.nhk.jp/g/ts/K7Y4X59JG7/blog/bl/ppoboWY15R/ 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/L8qzcbJu3Dc

    17 Min.

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