残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

kotaro zamma

イノベーションで世界をよりよく変えていこう、という闘う人々を応援するチャネルです。スタートアップや大企業、音楽家やアーティストなど、様々なイノベーターのビジョン、考え方、パッションを是非是非、全身で感じてください!

  1. "すき間"の入り口を探すノベーション(1600回)

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    "すき間"の入り口を探すノベーション(1600回)

    ゲージュツ家の神山恭昭 さんの言葉に、心が救われた気がしました "無理して戦う必要がない それは私の生き方で 自分を殺してまで、学校行ったり、会社行かなくていいと思うんよ やって行けそうな入り口を探さんといかんね 秘密基地みたいな、自分だけのね "すき間"の入り口"笑 ここから私は思いました 1、あたりまえバイアス 2、子供の心 3、パッションの源 1、あたりまえバイアス 神山さんは、自尻像など、とてもユニークでかつユーモラスな作品を多数出されている、自称、ゲージュツ家ですが、この言葉が暖かくて、とても感動しました 小さい頃は、ノロマなどと揶揄されていたとのお話もありましたが、学校の事務員をずっと勤めながら、作品を作り続けてこられたその姿勢は まさにご自身にとっての、"すき間"を見つけられたのだなあと、羨ましくもなりました。 会社に行かなきゃ行けない、学校に行かなきゃ行けない、というのは、もしかしてそれが自分を殺してることに繋がるのなら、行かなくていいというその言葉は 1番大切なものはなんなのか?そして、それを守れるのは自分しかいないということを、教えてくれてる気がしました それを守るためには、きっと周りの様々なバイアスよりも、まずは自分のことを1番に考える、その大切さを教えてくれてる気がしました 2、子供の心 秘密基地という言葉からもそうですし、作品からも感じるのは、いかに子供の心を持ち続けるか、ということにも、とても大切にしてるのかなという気がしました それは子供の頃は、周りを忖度することなしに、やりたいことをやる、楽しいことはお家に帰ることも忘れるし、つまらないことはすぐにやめちゃう 以前、光る団子のお話もしましたが、一心に、何に役立つなんて考えずに、ただひたすらに団子を磨き続ける そんな子供の時のことを、思い出してご覧、と言ってくれているような、そんな気がしました 3、パッションの源 やらされ感満載なことばかりやってると、忙しさに負けて、自分が果たして何をやりたかったのか?何をやってるのが楽しくて、ワクワクするのかさえも忘れてしまう気がします しかも会社や学校という組織の中に入ってしまうと、分担も増えて、迷惑をかけては行けないという気持ちも強くなり、それだけを考えるようになっちゃう 自分自身も、そんな会社生活の時もたくさんあったなあと思います そんな時に、自分の、誰でも知られてない、秘密基地、これを持つこと、その隙間を、自分自身で大切にしておくことが、本当に大切だし それを周りもわかってあげられる、懐の深さも、大事だなあとも思いました 実はその隙間こそ、新しい、誰もが気づいてない、価値になる、そんなことも、実はたくさんある、そんなふうにも思いました 一言でいえば "すき間"の入り口を探すノベーション そんなことを教えて頂きました^ ^ 参考:NHK ドキュメント20min. 日曜の夜、何かが起こる。新しいドキュメンタリーへの挑戦。神山恭昭 わし“すき間”で生きとります初回放送日:2025年9月7日https://www.nhk.jp/p/ts/YN5YRJ9KP6/episode/te/QGNKXQL7LZ/

    19 Min.
  2. オリジナリティとは新しい共感であるノベーション(1599回)

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    オリジナリティとは新しい共感であるノベーション(1599回)

    オリジナリティに関する養老さんのお話に目から鱗が落ちる思いでした 曰く "だいたいもっとも個性的なものは誰も理解しない。一般性がありませんから。共感性を求めながら、そこにいってみれば刺身のワサビみたいに入ってくるのがいいわけです。" "どこかには個性が出る必要はあるんですけど、根本には共感性がないと意味がない。まったく独自なものというのは定義によりけりですが、他人には関係がないんです(笑)。" "よく、「やっぱり古典がいい」とか言いますね、あれはどうしてかというと、それだけ共感性が強いからです。そこには何かしらの普遍性がある。 それを絶えず追求しているのがアートです。" "オリジナリティとは、新しい共感を発見すること。" ここから私は思いました 1、独自性の再定義 2、普遍性 3、パッション、仲間、大義 1、独自性の再定義 オリジナリティがないんだよー、ということをビジネスの世界でもよく言われることがあるなあと思います そんな時は、ポジショニングマップを作って、いかに独創的なのか、競合優位性があるのか?などと、四苦八苦するわけですが、実はオリジナリティとは、単に独創性があればいいということではない、と、一等両断されな気がしました つまり、本来の独自性、独創性とは、個性的なものであり、かつ、共感を呼ぶものでなければならないという、新たな独自性の再定義をいただいた気がしました 例えば縦軸が個性で、横軸が共感性という、合わさった部分にいるかどうかをみる必要があると、いうことと解釈しました これは、自分における、オリジナリティの定義が全く違うものになったなあと感動いたしました 2、普遍性 古典と言われているものは、今聴いても、いろいろな気づきを与えてくれる、という意味で、普遍性があると言われますが これも実は、いつの時代にも色褪せない、独自性と共感性が混じっているからこそ、長年語り継がれていくものという意味で、普遍性と言えるのかと思いました つまり、普遍性というものは、実はさまざまな人々に対して、独自性と共感性を与えることができるものである、ということなのかとも思いました 3、パッション、仲間、大義 村上春樹さんが、『職業としての小説家』(2015)の中で仰っていた、「小説家の仕事は、個人的な物語を通じて普遍的な真実に届くことだ。」ということにもとても響き合うと思いました そしてそれは、私がいつもお話ししている、イノベーター3つのフレーム、または、リップルモデルとして、イノベーターには、パッション、仲間、大義があるということにも、とても響き合う気がしました すなわち、最初は、極めて個人的なパッションから始まりますが、それがやがて自分だけでは足りなくなり仲間を連れ添うようになり、そして、最終的には自分たちだけではなく、世の中のたくさんの人たちが幸せになる、そんなスキームに育てていくことこそが、イノベーターである そしてそのソリューションは、同様に、自分勝手から始まるかもしれないが、やがては誰かのため、つまり、たくさんの人々に共感をされるものになって、初めてソリューションとして認めてもらえる そんなステップにもつながるお話しだなあと思いました 音楽でもビジネスでも、オリジナリティは求められますが、それは、共感性も深くもっている必要がある、そんな新しいオリジナリティの定義を頂きました 一言で言うと オリジナリティとは新しい共感であるノベーション そんな話をしています^ ^ 参考:本: 脳は耳で感動する 電子書籍版 2025年1月30日発行 著者 養老孟司 久石譲    発行所 株式会社実業之日本社 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/I5l3KpiuyQY

    14 Min.
  3. 社会実装の戦略を!やればできるノベーション(1598回)

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    社会実装の戦略を!やればできるノベーション(1598回)

    赤ちゃんの泣き声を理解して、産後うつを解消することを目指す「あわベビ」を展開する、Cross Medicineの中井代表の、イノベーターぷりを、パッション、仲間、大義の、イノベーターリップルモデルで整理してみました。 1、パッション 成長・脱出パッション 2、仲間 一人オープンイノベーション 3、大義 ヘルスケアは愛 1、パッション 私が感じたのは、中井さんが、高校時代に最後の年に、打ち込んでいたサッカーで怪我をして、出場できなかったことから、医学の道を志したということから 情熱のポートフォリオでいうところの、第四象限の、脱出・成長パッションの火がついたのかなと感じました。 脱出・成長パッションは、別名負けるもんかパッションと呼んでいて、逆境やコンプレックスを跳ね返す、パッションの中でもとても力のあるパッションなので、そこから、3度もピボットしても諦めない気持ちなども出てきてるのかもしれないなあと思いました。 2、仲間 お話を聞いて頂いても分かる通り、中井さんは何かとても人間味溢れていて面白いので、きっといろんな仲間が自然と集まってくるんだろうなあとも思いました 一人オープンイノベーションと自らが言われていましたが、徳島大学の先生、赤ちゃん学会、小児科の先生、AIの専門家など、とても人に恵まれているように思えますが、それは全て中井さんの人間味と一生懸命さがきっと伝わってるからなんじゃないかと きっと一人オープンイノベーションの気持ちは、上段めいて行っていましたが、みんなに助けられてきました、とおっしゃっていた通り、ずっともち続けてるからこその、仲間なんだろうなあと思いました 3、大義 ビジョンは、『医療をもっと身近に、自然に』と明確におっしゃってましたが、僕には、大阪万博で感じたという"ヘルスケアは愛'という言葉が、中井さんの心から出てきている大義かもなあと勝手に思いました 3度のピボットをしてまで、医学や研究ではなく、社会実装にこだわっているところは、もしかするとお母様が産後苦しんだことや、保育園に自らが勤めに行ったことなど、を伺うと、そこにこそ、中井さんの考える価値があるんだなあとつくづく思いました だからこそ、イノベーターを目指す方へのメッセージは、やればできる!ということが、精神論ではなく、戦略なんだということからも、1番と出てきたのかなと思いました。 ということから、中井さんより、真のイノベーターのあり方というのを、とても勉強させて頂いた気がします 一言で言うと 社会実装の戦略を!やればできるノベーション これからも応援させて頂きたいと心底思わせて頂きました^ ^ 参考:あわベビ ホームページ ⁦https://awababy.tech⁩ 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/xOJqEslmFjU

    13 Min.
  4. 現場の課題に徹底的に寄り添うノベーション(1597回)

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    現場の課題に徹底的に寄り添うノベーション(1597回)

    第四弾!ついに最後です。あわベビを展開するCross Medicineの中井代表の、あわベビにたどり着くまでの現場100回の寄り添いと、イノベーターへの熱い思いに感動しました! イノベーターを目指す方、是非是非、聞いてみてくださいませ。 1、糖尿病の栄養管理支援からのスタート - 最初は栄養支援をしていました。 - その後はVRをやって、次に転倒予防アプリを担当しました。 2、保育園での経験と着想 - 子育てをやるなら現場を見ないといけないと思い、保育園で勤務しました。 - そこで「経験豊富な人とそうでない人で子育てのやり方が違う」と気づきました。 - 経験のある人の知恵をAIにできれば、経験の少ない人をサポートできると考えました。 - 産後うつは経験の少ない人の方がリスクが2.5倍高いと分かっていて、予防につながると考えました。 3、赤ちゃんの声の解析挑戦 - 最初に泣き声を解析してみたら、精度は67%程度でした。 - 無理かなと思ったけれど、研究開発を続けるうちに精度を高める方法が分かってきました。 - 研究者の方々とディスカッションを重ねることで、「これは行ける」と手応えを得ました。 4、仲間との出会いとオープンイノベーション - アメリカ留学時の友人や「赤ちゃん学会」で出会った先生方とつながりました。 - 学会の先生方が共感してくれて共同研究を進め、学会賞をいただくこともありました。 - 小児科の先生方のサポートもあり、どんどん人脈が広がりました。 - まさに「個人オープンイノベーション」をしている感覚です。 5、シリコンバレー留学とマインド形成 - 海外に行ったきっかけは「シリコンバレーに行きたい」という思いでした。 - 夏休みの期間、スタンフォード大学に留学しました。 - スタンフォードは広大で、研究者・起業家・投資家が混ざり合ってオープンに活動する環境でした。 - 「スタンフォードだからすごいのではなく、どこにいても日々どう生きるかが大事」と学びました。 - グローバルな課題意識を持ち、地方でも挑戦できると確信しました。 6、あわベビ立ち上げと課題意識 - 3度目のピボットで「あわベビ」にたどり着きました。 - アプリを熱心に使ってくれた人が、結局うつになってしまったことがあり、救い切れなかった悔しさがありました。 - 「わかる機能」だけでなく、お母さん同士のつながりや専門家相談、家庭訪問との連携など、より広い支援が必要だと痛感しました。 - 子育てを支えるプラットフォームをオープンイノベーションで作っていきたいと思っています。 7、イノベーターへのメッセージ - 一番大事なのは「やればできる」という心。やらないとできない。 - 起業したいならやるしかない。ただし熱量・努力・戦略は必要。 - 社会実装の戦略を考えることが重要で、失敗も含めて学んでほしい。 - 仲間の存在が何より大事で、自分も多くの方々に支えられてきました。 8、拠点と今後の展望 - 本社は徳島大学の中にあり、東京にはCIC TOKYOに拠点を置いています。 - 毎月徳島にも戻っており、地域の自治体や企業の方ともつながっています。 - 地域から世界に羽ばたくベンチャーとして挑戦を続けていきます。 ということでした。保育園で働きながら現場の課題を理解して、そしてそこで何ができるかを、徹底的に考え抜いた結果としての、あわベビ誕生物語に、心底感動しました やればできる!その気持ちを、ずっと持ち続けて、三度目のピボットをしながらも、ヘルスケアへの愛を貫こうとする、真のイノベータースピリッツを頂きました 気になった方は、是非是非、ご連絡くださいませ。引き続き、精一杯応援させていただきます! そんな話をしています^ ^ 参考:あわベビ ホームページ ⁦https://awababy.tech⁩

    18 Min.
  5. ヘルスケアは愛だノベーション(1596回)

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    ヘルスケアは愛だノベーション(1596回)

    第三弾!あわベビを展開する、Cross Medicineの中井代表の、小さい頃からのイノベーション人生を紐解きました。どんな育ち方、育て方をしたら、中井代表のような人が育つのか?とても勉強になるお話でした。イノベーターを目指す方、育てたい方、発見です。 1、幼少期 ― 「可愛い赤ちゃん」から「元気いっぱいの少年」へ ―― まずは小さい頃、どんなお子さんだったんですか? 中井:そうですね。赤ちゃんの時は、とにかく可愛かったらしいです。記憶はないんですけど、自分の写真を見ても「めっちゃ可愛いな」と思うくらい(笑)。 ―― 自画自賛ですね。 中井:はい(笑)。でも、とにかく元気いっぱいでした。今もそうですけど。 2、小学校時代 ― サッカーと空手に打ち込む日々 中井:小1からサッカーを始めました。駅伝選手もやってましたし、スポーツ少年でしたね。 空手もやっていて、県3位、全国ベスト16くらいにはなれました。道場を開く資格も持っています。 ―― すごいですね。もう小さい頃から活発だったんですね。 3、中学校時代 ― 生徒会と“やんちゃ”な素顔 中井:中学では生徒会もやってました。新しいルールを作ったりするのが好きだったんです。 ただ一方で、かなりうるさくて。席替えでは必ず教卓の前にされるくらいの“やばめな”生徒でもありました(笑)。 ―― なるほど。でも、そういう子が後で大きなことを成し遂げたりするんですよね。 4、高校時代 ― サッカー第一、そして怪我との出会い 中井:高校でもサッカーを12月まで続けました。普通は受験勉強でやめるんですけど、進路も考えずにサッカー一筋。 ただ最後の方で腰を怪我してしまって。思うようにプレーできず、最後の試合はベンチ。苦い思い出でした。 ―― そこが転機になったんですね? 中井:はい。「どうすれば人はハイパフォーマンスを出せるのか」に強く関心を持つようになって。そこから医学部を目指しました。 5、徳島大学での学び ― サイエンスと社会のギャップ 中井:腰痛治療で有名な徳島の先生の研究室に入りました。プロスポーツ選手の治療や手術見学など、最先端の医学に触れました。 でも一方で「社会には困っている人がたくさんいるのに、最先端の研究が届いていない」と痛感したんです。そこから「社会実装」への関心が強くなりました。 6、メンタルヘルスへの着目 ― 「守るべきは家族」 中井:日本で一番死亡数が多いのはメンタルヘルスなんです。だからこそ取り組むべきだと考えました。 その中でも大事なのは「居場所」。まず守るべきは家族だと思い、産後うつの問題に取り組み始めました。 7、医師か、起業家か ― 大きな分かれ道 ―― 医師としての道もあったと思いますが、なぜ起業を選んだんですか? 中井:両立は中途半端になるので。やるべきことには全力で取り組まないといけない。だから僕は、医学生のうちに起業を選びました。 8、プロダクト開発の軌跡 ― 挑戦と学び 中井:これまで3つのプロダクトを作ってきました。 1つ目は栄養アプリ。大企業に「一緒にやりませんか」と持ち込んで、カスタマーサポートから企業担当者に繋いでもらいました。アイデアは評価されましたが、「特許や実績が必要」と言われ、起業の必要性を知りました。 2つ目は転倒予防。社会実装には5年10年単位で時間がかかることを学びました。 9、第3の挑戦 ― 「ヘルスケアは愛」から生まれた起業 中井:そして3つ目が「子育て・産後うつ」への挑戦。ここで自分のパッションが一番燃えると感じました。 僕にとって「ヘルスケアは愛」なんです。誰かを救いたい。そのためには起業しなければならないと気づきました。 3度目のピボットで、ようやく自分のやるべき場所にたどり着いたと思っています。 ということで、第三弾、中井代表のイノベーション人生は、幼少期から大学まで、「スポーツから医学へ」「研究から社会実装へ」「医学生から起業へ」と、常に挑戦の連続と感じました。そして、そこに一貫して流れているのは「人を救いたい」という強い思いに感動でした。 さらに、明日は、あわベビへの進展への道筋を、どんな風にたどっていったのかなど、学ぶ点がたくさんあるお話が聞けると思います。是非是非、お楽しみに! 参考:あわベビ ホームページ https://awababy.tech 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/BdRPCK8Bvqs

    15 Min.
  6. 赤ちゃんの泣き声から未来の教育を変えるノベーション(1595回)

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    赤ちゃんの泣き声から未来の教育を変えるノベーション(1595回)

    昨日に引き続き、第二弾として、 Cross Medicineの中井代表が語る「AI×ヘルスケア×ウェルビーイング」の挑戦について、大いなるビジョンまで対談で語っていただきました 1、「ヘルスケアは愛」──大阪万博での気づき ―― 大阪万博に行かれたそうですね。 中井:はい。テーマはウェルビーイング、命でした。会場は愛の展示ばかりで、「ヘルスケアは愛」だと強く感じました。 2、Startup Emergence Ecosystem(SEE)で心を動かしたソリューション ―― 第7回Startup Emergence Ecosystem(SEE)で賞を受賞されました。 中井:大企業の方々が集まる中で、私たちのソリューションが評価され、とても光栄でした。 3、泣き声を「理解する」AIの誕生 ―― 赤ちゃんの泣き声を理解できるとは驚きです。 中井:感情ごとに違いがあることは知られていましたが、明確には分かっていませんでした。私たちはAIを一から開発し、その違いを解析できるようにしました。 4、世界でトップクラスの精度を実現 ―― 技術の特異性については? 中井:同様の研究は世界で5社ほどですが、研究論文上では私たちが圧倒的に高い精度を出しています。 5、医学とAIが生む新たな発見 ―― チーム体制を教えてください。 中井:深層学習はマシンが特徴を自動定義します。その仕組みを医学的に説明する必要があるため、医学とAIの専門家がタッグを組んで取り組んでいます。両分野が往復することで新しい発見が生まれるのです。 6、周回遅れの日本ヘルスケアはAIで変わる ―― 日本のヘルスケアにどんな可能性を見ますか? 中井:ウェルビーイングは主観的ですが、AIで客観的に数値化できます。それにより「どうすれば人や地域が幸せになれるか」を示すことが可能です。病気を治すだけでなく、健康を維持する段階でのヘルスケアにAIは大きな力を発揮します。 7、特許取得と事業拡大の展望 ―― 特許についての取り組みは? 中井:すでに2件出願済みで、3件目も準備中です。資金があれば10件ほど出したい。口コミで広がり、企業の福利厚生にも導入されています。これからはマーケティングにも力を入れていきます。 8、大企業との協業で広がる可能性 ―― どのような企業と連携したいですか? 中井:まずは福利厚生で導入していただきたいです。その上で、AIや医学の知見を持つ企業と新規事業を開発し、社会課題解決に繋げたいと考えています。 9、「アワベイビー」から「アワチャイルド」へ ―― 今後の展開を教えてください。 中井:「アワベイビー」から「アワチャイルド」へと広げたいと考えています。子育ては悩みが尽きませんが、ビッグデータを活用すれば最適な方法を提案できます。泣き声解析にとどまらず、教育や個性に合わせた育て方を支援したいと思います。 10、AIが描く“未来の教育” ―― 教育分野への広がりについては? 中井:AIが子供の特徴を分析し、親や先生の意思決定をアシストします。親は自分の経験に基づいて判断しますが、AIが膨大なデータを基に補助すれば、教育や子育ての質が大きく変わるでしょう。 11、最後にメッセージ 中井:大企業の皆様には福利厚生として導入していただきたいです。また、お母様方にはぜひアプリをダウンロードして試していただきたいと思います。 ということで、第二弾、あわベビの技術の秘密から、将来への展望まで、惜しみなくお話し頂きました。是非とも、気になった方は、ご連絡いただけたらと思います。 そして、明日第三弾は、中井代表のイノベーター人生について、語っていただいています。イノベーターを目指す方、そのようなお子様への教育、会社でのイノベーター育成に興味のある方には、必聴の内容になってます。お楽しみに!! 参考:あわベビ ホームページ https://awababy.tech

    17 Min.
  7. 赤ちゃんの泣き声を理解するノベーション(1595回)

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    赤ちゃんの泣き声を理解するノベーション(1595回)

    今年徳島大学医学部を卒業されて、株式会社Cross Medicineを立ち上げられた、代表取締役社長の中井 洸我さんの、赤ちゃんの鳴き声を理解する「あわベビ」に衝撃を頂きました 1、創業の背景とミッション 『医療をもっと身近に、自然に』というこのミッションを掲げて創業しております。 私は医学部出身で、卒業後に予防医療に取り組んだ会社を創業しました。 私たちが取り組むのは、親子のウェルビーングが損なわれるグローバルヘルスの課題です。 2、産後うつの現状 毎年約2300万人のお母さんが産後うつで苦しんでいると言われています。 例えばインドでは26.3%、中国では30%の女性が産後うつを経験すると言われています。 これだけ多くの方がいらっしゃるんですけど、実はその半分が未診断なんです。つまり医療にかかることなく苦しんでいる状況なんですね。 これは非常に潜在的ニーズが大きい領域でして、アメリカでも2030年までに取り組まないといけないヘルスケアの課題トップ10に産後うつが挙げられているほど重要な社会問題です。 3、泣き声に注目した理由 この産後うつの原因として4つほど言われているんですが、その中でも私たちは泣き声に注目しました。 なぜかというと、赤ちゃんの泣き声はその場で泣いているので緊急性が高い。ストレスも一気に高まる。 さらに男性や子育て経験が少ない人ほど泣き声の理解が難しい傾向にあります。でも、父親や周囲の人が泣き声に対応できればお母さんの孤立が減りますし、泣き声に適切に対応できると無力感が解消される。 実際に父親が育児に関わると産後うつが減るというデータもいくつも出ているんです。 4、サービス名の由来 そういう意味で『誰もが子育てに関わる』ということのキーになるのが泣き声だと考えました。 そしてサービス名の『あわベビ』ですが、これは『OUR=誰もが』と、私が徳島大学の医学部出身で阿波踊りの『Awa』、さらに赤ちゃんが泣き声に反応してバブルの泡が出る『Awa』を掛け合わせて付けました。」 5、アプリの仕組みと特徴 アプリ自体は赤ちゃんの泣き声が分かるようになるアプリです。赤ちゃんが何で泣いているのか、どうしたらいいのかを教えてくれる。 今は11種類の感情に59種類の対処法を提案できるようになっています。 これまでは子育ての対処法って親から聞いたり、地域の中で伝統的に受け継がれてきたんですけど、学校では教わらないですよね。 私たちは14万件のデータをAIに学習させて、感情ごとにこうした方がいいと提案できるようにしました。精度も87%を達成しましたし、昨年の学会で優秀賞をいただき、さらにトラベルアワードをいただいて、今度は海外の学会でも発表する予定です。 6、ビジネスモデル 仕組みとしてはポイント制と課金と広告の3本立てです。 有料の人はプレミアムAIを制限なく使えて、広告もなく利用できます。 無料の人はデータを入力することでポイントが貯まり、プレミアムAIを使えるようになる。 さらに子育て関連企業向けに広告枠を作って、例えばミルクやおむつといった具体的な対処法に合わせた広告が出せる仕組みです。」 7、ユーザーの声 リリースしてから日も浅いんですが、すでに多くの声をいただいています。 『半信半疑で使ったけど、その通りにしたら泣き止みました』 『泣き声が分かるとストレスが減りました』 『リアルタイムで分析してくれるので助かります』 あるお母さんは『あわベビがなかったら子育てできていなかったと思います』『1家に1人助産師がいるような衝撃的な技術だ』とも言ってくださいました。 8、実績 実績としては、累計で2万人がダウンロードしています。 福利厚生としても4社に導入いただいています。 マーケティングはほとんどしていないんですが、8割の人が自らAppStoreで検索して見つけてダウンロードしてくださっている状況です。 9、個人的背景と理念 最後に挨拶になりますが、実は自分の母親が育児ストレスから難聴になっておりまして、それを医学部に入ってから知りました。 ヘルスケアというのは誰かを思う愛の心から課題解決が起こってくるのだと感じています。 臨床の先生方もそうですが、患者さんを救いたいという思いから課題解決が起こる。まさに『ヘルスケアは愛である』と感じています。 産後うつは虐待や自殺に繋がり、親子の愛を阻害します。その愛の問題を解決することを通して、社会により多くの愛の輪を、ヘルスケアサービスを通じて届けていきたいと思っています。 と言うことで、赤ちゃんの声を理解するという衝撃の技術を引っ提げてベンチャーを立ち上げられた中井社長のソリューション紹介第一弾でした。 明日からは、さらなるソリューションの深掘り、そして、中井社長のイノベーション人生についても、これから掘り下げていきますので、ご期待くださいませ! そして気になる方は、ぜひぜひご連絡くださいませ 参考:あわベビ ホームページ https://awababy.tech

    10 Min.
  8. 音楽は情動と論理の往復運動(1594回)

    1. SEPT.

    音楽は情動と論理の往復運動(1594回)

    久石譲さんと養老孟司さんの素敵な対談から、音楽の正体が少し垣間見えたような気がしました 曰く "松果体もヤコプソンの器官も、退化傾向にある。だけど、耳だけは、半規管は退化できません。いわば古い感覚器が耳だけは非常に強く残っているんですよ。身体の運動に直接つながっていますから。  脳の中では当然、近い関係にある。つまり脳からいうと、聴覚は古いところに直接届いている。それがいわゆる情動に強く影響するということなんです。" "情動というのは、実は脳でいうと古い部分、「爬虫類の脳」といわれている「大脳辺縁系」というんですけど、そこにかなり大きな影響を与える。 実は、それが一番遠いのは目なんですよ。目は非常に客観的。だから、見て感動するより、聴いて感動する方がよっぽど多いんです。" ここから私は思いました 1、聴覚が情動を掻き立てる 2、視覚が論理を組み立てる 3、音楽は情動と論理の往復運動 1、聴覚が情動を掻き立てる 以前、このチャンネルで、確かNHKの番組から、原始の世界における音楽の誕生の理由を、お話ししたような気がしますが その際に、音楽は原始の世界では、狩りをする際に重要なコミュニケーション手段であり、かつ、狩に行く際には勇気を奮い立たせるし、そして無事生還した際には、みんなで喜び合う それが音楽の重要な役割として育ってきたと言うようなことだったように記憶しています 今回のお話は、まさに、そのような原始の時代から、音楽は非常に人類にとって大切なものであり、特に、情動という言葉では説明しきれないものを表現することに、とても役に立っていたということは、大いに共感できる内容だなあと思いました 2、視覚が論理を組み立てる 逆に、視覚がそこから非常に遠いところにあるというお話も、とても興味深く思いました 情動に対して、客観性を持つ、視覚というのは、もしかすると、論理を組み立てるのに一役買っていたということなのかもしれないなとも思いました 考えてみると、数学や物理学は、資格により数字による計算を論理的に解いていくことで、学者同士が会話ができるというものでもあるし もっと言えば、科学技術の発展は、その視覚を通した膨大や演算の先にあるとすると、視覚は技術革新の根本をなすものであり、大きな鍵を握ったものだったのかもしれないとも思いました 3、音楽は情動と論理の往復運動 そう考えると、聴覚は原始の情動、視覚は論理の先端科学ということで、実は、音楽には、両方の要素が混ざり合って入っていることに、とても面白さがあるなあと思いました 音を紡ぐことによる情動、そしてそれを楽譜という極めて論理的な構造物で表現をしようとする試み、これは、情動と論理を往復運動させることによって、より音楽というものを理解しながら、発展させていこうという、意識がそうさせているのかもしれないなあとも思えてきました 太刀川さんの進化思考における、適応が情動であり、変異が技術であり、それらをクルクル回すことで、進化のサイクルがぐるぐる回る その先に、新しい音楽の姿が生まれてくるような、太古の時代には単なるコミュニケーションと共鳴の手段だった音楽は 論理を掛け合わせることによって、太古には味わえなかった情動や感動を生み出していくものとして、どこへ向かっていくのだろうと、思いを巡らせてしまいました 音楽には、情動と論理が混ざっているので、音楽をやるということは、少なくともその両方を鍛えられる、人間としての成長にも欠かせないものだし、これからの進化にも実は欠かせないもの、なのかもしれない そんなことを思いました。 一言で言うと 音楽は情動と論理の往復運動 そんな話をしています 参考:本: 脳は耳で感動する 電子書籍版 2025年1月30日発行 著者 養老孟司 久石譲    発行所 株式会社実業之日本社 音声で聴きたい方はこちら https://open.spotify.com/episode/6h3ANI30iiunEaGRnacaXX?si=hork2_FvQFOTQpCqbK5wXQ 動画で観たい方はこちら https://youtu.be/M8DaXXi8jvk

    15 Min.

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