残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

社会にも貢献できて、自分がワクワクできるノベーション(1644回)

新炭素素材で寿命100年の電池を目指している、東北大学発ベンチャーの3DC・黒田拓馬CEOの言葉に震えました

ブレイクスルーとは何か?との質問に曰く

"自分が心からワクワクできること、 大変だけど、ワクワクできることですね。 

すごく信頼できるチームと一緒に作り上げていって 、世界がちょっとだけ幸福になると。

リスクを取ったからこそ、これだけのチャレンジができているとも思っておるので

社会にも貢献できて、自分がワクワクできることっていうのが 、ブレイクスルーの実は本質なんじゃないかなと、私と私は考えております。"

ここから私は思いました

1、パッションに火をつけるのはセレンディピティ

2、信頼できるチームとしての仲間

3、世界がちょっとだけ幸福になるという大義

1、パッションに火をつけるのはセレンディピティ

VCの時代に出逢われた東北大学の西原洋知教授の技術に感銘して、3DCを立ち上げられたという、黒田拓馬CEOは、元々は裏方が好きでベンチャーを自身でやるとは思ってなかったとの言葉に

パッションの源に、火がつくということは、誰にでもある意味、ラブストーリーが突然始まるように、突然起きることなのかもしれないなあと思いました

そして、結果論ですが、もともと機能性材料メーカーで、開発職をされていた黒田さんが、新たな挑戦としてVCに行かれたことが、セレンディピティを自らが掴みに行ったことになったのだろうなあと思いました

そこに、東北大学の西原洋知教授が、起業をするための経営者を探していたとは、その時には思いもよらないことだったと思うのですが、スピードスケートの高木美帆さんが言われていた通り

普段やらないこと、それは、たとえ、イカが苦手だけど今日は食べてみようなどという、ほんの小さな挑戦であっても、普段から何かにチャレンジすることをやっている人に、セレンディピティは訪れる、そんなことかと思いました

2、信頼できるチームとしての仲間

世界の科学者100にも選ばれている東北大学の西原洋知教授と、技術開発もわかり、かつVC経験を積まれた黒田拓馬CEOの、コンビは、最強の技術者と経営者の仲間ということが言えるかと思います

まるで、Appleのスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックのような、お互いの得意技が秀でている仲間が信頼関係を組んだ時に、爆発的イノベーションが起きる、そんなことを思い起こされました

そこには、東北大学の西原洋知教授が、自らの技術の社会実装をするためには、ベンチャー企業にする必要性を感じて、仲間としての経営者候補を探し続けたということが、運命の分かれ道だったような気がします

全てを自分でやる必要はなくて、得意なところは、得意な仲間を見つけることが大切だと、改めて教えて頂いた気がしました

3、世界がちょっとだけ幸福になるという大義

この技術を使ったら、どのように世の中の人たちや社会が、これまでより幸せな人が増えるのか?それは、自分たちの利益や継続する必要もあるけれども、社会への貢献、喜んでくれる人を増やす、そんな大義があるからこそ、たくさんの人たちの応援を頂けているし

さらには、それがまた自らのパッションの源にもフィードバックされて、よりビジネス化へのウィルが高まっていく、そんな、自らのパッションと、世界への大義、これがうまく結びつくことで生まれる、正のループなのだろうなあと思いました

こう考えると、まさに、イノベーターリップルモデル、または、3つのフレームである、ワクワクするパッションに火がつくことから始まり、自分だけではできないことを仲間と共に、たくさんの人たちが喜んでもらえることを目指す大義

つまり、パッション、仲間、大義、を意識されていた、イノベーターの動き方そのものだなあと、共感させていただきました

ということで一言で言うと

社会にも貢献できて、自分がワクワクできるノベーション

そんな話をしています

参考: ブレイクスルー “寿命100年”の充電池を実現へ 新・炭素素材で目指す“驚異の性能”2025/10/18(土)AM10:30~AM11:00 テレビ東京https://apps.apple.com/JP/app/id973776639?mt=8