残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

鳥の種の豊かさが幸福度を高めるノベーション(1633回)

慶應義塾大学環境情報学部教授の安宅和人さんからの言葉に目から鱗が落ちる思いでした

曰く

"森や自然空間は、人間の幸福に驚くべき影響を与えることが明らかになっている。それを端的に示すのが、家計収入をも上回る重要な要素の存在だ。それは、その土地で鳴く鳥の種の多様性と自然へのアクセスである。

研究によれば、その土地にいる鳥の種の豊かさは、収入の増加よりもはるかに大きな幸福度の向上をもたらすことが示されている"

"多様な鳥が生息できる環境とは、すなわち多様な植生があり、健全な生態系が保たれている証でもある。人々は、そうした豊かな自然との日々の関わりの中で、深い安らぎと充実感を得ているのだ。"

ここから私は思いました

1、人の幸福感

2、人類を超える仲間

3、人類を超える大義

1、人の幸福感

精神科医の樺沢紫苑さんから、人の幸福の3要素というのは、健康(セレトニン)、仲間(オキシトシン)、成功・富(ドーパミン)というお話を頂き感動したのですが

健康は体質などで害する可能性もある、成功や富もも必ずしも勝ち取れるとは限らない、と考えると、仲間が、もっとも誰もが能動的に受け取ることができる、要素なのかなと思っています

今回のお話は、実は、収入(富)よりも、鳥の種の多様性が、実は幸福感には大切なことと伺って目から鱗が落ちる思いでした

私は札幌の手稲という山と海に挟まれた土地で、冬は学ランでナイタースキー、夏は原生林で牛や馬、そして虫をとっては図鑑で調べるみたいな事をしていたので

周りは自然そのものでしたし、それが当たり前の生活をしていました。大人になってから、都会に憧れて東京にきてしまいましたが、刺激とストレスがたくさんあるけど、幸福感はどうなんだろうなあと考えてしまいました

2、人類を超える仲間

鳥の種の多様性というのは、考えてみると、先ほどの人の幸福感の3要素の仲間を、人類から地球レベルに拡大解釈すると当てはまるのかもなあと思いました

特に私は犬好きなのですが、犬と接している時は、心が間違いなく癒されているし、幸せな気持ちが充満するような気がするので、オキシトシンが出まくっている気がします

その延長線上で、動物は猫も鳥も大好きですし、馬や牛も小さい頃は身近にいて、たくさんの動物たちに囲まれているということが自分にとっては幸せな環境だなあと思います

手塚治虫さんのブッダという漫画が大好きで、全巻今でも持っているのですが、小さいことのブッダは、森の動物たちと話ができて、とても仲良しだったところが本当に好きで、いつか動物たちとお話ができるようになりたいとも思ってました

3、人類を超える大義

仲間という事を考えると、もう一つ、私がいつもお話ししている、イノベーターリップルモデルがあります

情熱の源から抑えられないパッションが生まれ、自分だけでできない事を、仲間と共に分担、共同して行い、そしてみんなが喜んでもらえる大義へ向かう、というのが基本構造ですが

その中の仲間というのも、人類だけとは限らなくていいと、言われている気がしました。仲間の役割としては、分業もありますが、自分自身を支えてくれる役割も時には必要になります

その意味では、例えば犬や猫、さらには癒してくれる空間としての自然、それ自体が仲間と捉えてもいいし、これからは、そのように捉えて

そしてその人類を超えた仲間で、人類を超えた大義を創っていく。これからのイノベーターリップルモデルには、そんな考えも必要だなと思いました

実は我々の仲間は人類を超えて存在しており、彼らを巻き込んだ、仲間との対話や、そして、人類を超えた大いなる大義が必要となる

一言で言えば

鳥の種の豊かさが幸福度を高めるノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:本: 「風の谷」という希望 残すに値する未来をつくる 電子版 発行日 2025年7月30日   著者 安宅和人  発行所 英治出版株式会社

動画で観たい方はこちら

https://youtu.be/77oyvVuH4ws