『ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ』
ジョアン・C・トロント、岡野八代|2020年10月21日|白澤社
朗読箇所:第1章「ケアするのは誰か?──いかに、⺠主主義を再編するか」(ジョアン・C・トロント/岡野八代・訳)より(P.42〜P.54)
ケアを受けない者はいない。にもかかわらず、ケア活動もケア活動を担う人々も、長い歴史の中で軽視あるいは無視されてきた。
本書は、〈ケアに満ちた民主主義〉を訴えてきた米国のフェミニスト政治学者トロントが、「ブラウン民主主義賞」を受賞した際の講演録を訳出。トロントは、民主主義の定義を「ケア責任の配分に関わるもの」だとし、新たな民主主義の再編が必要であると語る。あわせて日本のフェミニスト政治学者である訳者が、危機に瀕した日本の政治状況を分析するとともに、トロントが提示するケアに満ちた民主主義の実現がなぜ必要なのか、それがなぜより善く生きる社会への変革であるのかを解説する。
https://hakutakusha.hatenablog.com/entry/2020/10/21/164753
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
制作協力:宮野川真(Song X Jazz)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収録
情報
- 番組
- 頻度アップデート:毎週
- 配信日2021年1月17日 14:00 UTC
- 長さ34分
- シーズン3
- エピソード34
- 制限指定不適切な内容を含まない