馬から学ぶリーダーシップ

COAS

札幌市内に牧場がある「COAS」(コース)では、全国から経営者をはじめとするエグゼクティブが訪れ、馬をコーチに究極の内省を行う「ホースローグ」(馬との対話プログラム)を受講し、自分や組織のありかたをアップデートしています。ホースローグのベースにあるのは、私らしく他者と調和することを目指す、新しいリーダーシップの型:ナチュラル・リーダーシップ。この番組では、ナチュラル・リーダーシップの哲学について、日常のエピソードや牧場での出来事などを交えながら、COAS代表の小日向素子がお届けします。豪華ゲストを招いての対談を行うことも♪ぜひフォローをお願いします。 【COAS website】https://naturedialogue.com

  1. SEP 15

    #118 私は本気で野生動物と向き合っているか (2/3)

    自然界と人間界の境界(ゾーン)にあるこの牧場で、私たちCOASは野生の動物とどう付き合っていくのか? 今、このことが本当に問われていると自覚しながら、先週に引き続き、野生動物と人間について考えます。 今週は、3冊の本をご紹介。 怪物のような熊を作ったのは一体誰かを問う、『異形のヒグマ』(山森英輔)。1978年の作品でありながら現代に通ずる『ぼくはくまのままでいたかったのに』 (イエルク・シュタイナー)。そして、今現在の熊と人間の関係の縮図ともとれる『なめとこ山の熊』(宮沢賢治)。 人間の方が自然よりも上であるという思想。人間が自然をコントロールできるという思い込み。そして、自然の犠牲の上に成り立つ経済や暮らし。 このような人間のありようが今の熊の問題を招いてはいないでしょうか? 小日向は、この状態を打破するには、人間側の感覚が変わるしかないと言います。 小日向自身、都会で暮らしていた頃は、「熊がかわいそう」「でも私はなにもできないから見ない」と目を逸らし続けていたと言います。しかし、人と自然の境にあるこの牧場で暮らし、感覚が変わってきた今、熊の問題について、本気で、感覚的に向き合う自分がいると言います。 一人でも多くの人が、自然とのつながりを取り戻し、感覚が変わり、そのことで感じ方が変わり、行動が変われば・・・。 ぜひお聞きください。 出演 小日向素子 株式会社COAS https://naturedialogue.com/

    17 min
  2. SEP 8

    #117 私は本気で野生動物と向き合っているか (1/3)

    今週からは、小日向とあるキツネとのエピソードをもとに、「私と野生動物」の関係性を扱います。 COASの牧場は、「人間の街」と「野生」の境界=里山に位置しています。この牧場で暮らす小日向は、春先から近くに住み始めたキツネ一家を、毎日見守っていました。しかしある日、そのうちの1匹と思われる子ギツネが、何かを訴えるようにしきりになき続けて・・・。 その時にとった自身の行動について、小日向は、「凡庸な悪(ハンナ・アーレントの言葉の引用)だったのではないか」と内省します。 野生動物には関わってはいけない。助けてはいけない。食べるものも絶対に与えてはいけない。 このような世間一般のルールは、はたして、里山に住む自分、さらにはキツネ親子のことを知っていた自分に、問答無用で当てはまるのか。時には、ルールを超えて自分の感覚に従い、真剣に目の前の命と向き合ってもいいのではないか。 この問いは、経営者が置かれる状況に近い。答えのない問いに向き合うとき、つい、誰かの判断基準をかりて「それらしい」判断をする。批判されない方を選ぶ。 そんな状態が、キツネと向き合っていた自分に起きていたのではないか。 この問いは、今起きている「熊と人間」さらには「自然界と人間」の関係性の問題にもつながってきます。 ぜひお聞きください。 出演 小日向素子 株式会社COAS https://naturedialogue.com/

    18 min
  3. SEP 1

    #116 プロフェッショナルのジレンマ -NRI松下東子さん対談-(4/4)

    野村総合研究所(NRI)のコンサルタント、松下東さんとの対談、いよいよ最終回です。   今回は、「夜の図書館」プログラムという室内セッションで得た、東子さんの深い内省と気づきに焦点を当てます。    松下さんが選んだのは、かつて「心がざわざわして、もう読みたくない」と感じた『ブレイブ』グレゴリー・マクドナルド著(新潮文庫 1998)という書籍。    当初は、この本とリーダーシップの学びがどう繋がるのか分からなかったそうですが、小日向との対話や再読を通じて、「自分が何に嫌悪感を抱いていたのか」という本質にたどり着いたと語ります。    さらに、小日向から紹介された『ケアの本質』ミルトン・メイヤロフ著(ゆみる出版 1987年)という本の一節から、「ケアとは、相手の自律的な成長を助けるものであり、単に相手の望みを叶えることとは異なる」という学びを得ます。この気づきは、以前の目隠しのプログラムで露呈した「過剰なケア」や「メンバーの成長を阻害するリーダーシップスタイル」というご本人の課題と繋がり、彼女のリーダーシップ観を大きく揺さぶりました。   ぜひお聞きください。 出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner) 【COAS website】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://naturedialogue.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 【COAS Facebook】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.facebook.com/coashp⁠⁠⁠⁠ 【COAS インスタグラム】 ⁠⁠⁠⁠https://www.instagram.com/coas_pilika/⁠⁠⁠⁠ 著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」 ⁠⁠⁠⁠https://amzn.asia/d/gpvVz9S⁠⁠

    13 min
  4. AUG 25

    #115 プロフェッショナルのジレンマ -NRI松下東子さん対談-(3/4)

    前回、前々回から続く、野村総合研究所(NRI)のコンサルタント、松下東子さんとの対談。3回目となる今回は、東子さんがホースローグで体験した、ある馬との対峙に焦点を当てます。   松下さんが「一番苦手だった」と語る馬、アンバー(ジョイ)。その馬を、丸馬場で自分の思うように走らせるプログラムで、東子さんは見えない壁にぶつかりました。   「絶対できない」と感じ、途方に暮れたまま、一度は丸馬場の外に出てきた東子さん。ファシリテーターと長い時間対話を重ねながら、徐々に、自分自身の主観・思い込み、向き合っている壁の意味について、感じ方が変わってきたといいます。   威嚇してくるように見えた馬の行動も、実は、「自分の主観」が作り出した「危機」だったのかもしれない――。   再び丸馬場へと戻っていった東子さんは、これまでと違う「働きかけ方」に挑戦し、新しい気づきを得るに至ります。   ぜひお聞きください。 出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner) 【COAS website】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://naturedialogue.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 【COAS Facebook】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.facebook.com/coashp⁠⁠⁠⁠ 【COAS インスタグラム】 ⁠⁠⁠⁠https://www.instagram.com/coas_pilika/⁠⁠⁠⁠ 著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」 ⁠⁠⁠⁠https://amzn.asia/d/gpvVz9S⁠⁠

    12 min
  5. AUG 18

    #114プロフェッショナルのジレンマ-NRI松下東子さん対談-(2/4)

    野村総合研究所(NRI)のコンサルタント 松下東子さんとの対談、第2回目。今週は、ホースローグの中で特に印象的だった、「上司役の自分が、目隠しをして馬のリードを持つパートナーをゴールまで導く」というプログラムについて、語っていただきます。   初回、パートナー役から受けたフィードバックが、自分自身の「クライアント優先で部下の成長を阻害しているのでは?」という長年の悩みに深く刺さるものだったいう東子さん。その後、「もう1回やってみていいですか?」と、何度もこのプログラムに挑戦され、その回数なんと・・・!?   「手を出した方が早い」というプロフェッショナルとしてのジレンマを抱えながらも、対話を通じてメンバーの自律を促すスタイルへと変化しようとする、東子さんのリアルな葛藤と気づき、学びのお話です。   ぜひお聞きください。  出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner) 【COAS website】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://naturedialogue.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 【COAS Facebook】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.facebook.com/coashp⁠⁠⁠⁠ 【COAS インスタグラム】 ⁠⁠⁠⁠https://www.instagram.com/coas_pilika/⁠⁠⁠⁠ 著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」 ⁠⁠⁠⁠https://amzn.asia/d/gpvVz9S⁠⁠

    15 min
  6. AUG 11

    #113 プロフェッショナルのジレンマ -NRI松下東子さん対談-(1/4)

    Podcast「馬から学ぶリーダーシップ」。今週からは4回に渡って、ホースローグ3DAYSを体験された野村総合研究所(NRI)コンサルタント、松下東子(もとこ)さんをお迎えしてお送りします。   東子さんとCOAS代表の小日向は、中学・高校時代の音楽部から続く長いご縁がおあり。NRIでは、マーケティング領域で「生活者分析」を専門とし、1997年から続く「NRI生活者1万人アンケート調査」などを担当されています。消費者の価値観を読み解くプロフェッショナルとして国内外での評価も高く、『クローズアップ現代』にも出演されたほど。   そんな東子さんにとって、日頃の仕事や悩みから離れ、馬や自然と向き合い過ごす内省の時間は、大きな学びの連続だったといいます。   特に、「向き合うのが怖かった課題」に素直に対峙でき、驚くほどの深い気づきを得たという東子さん。その気づきを忘れないように「備忘録」を作り、"何が起こったか" "気づいたこと" "振り返って気づいたこと"などを時系列で記録し、この作業自体がさらなる学びになったと語ってくださいます。   さらに、プログラム後に3頭の馬の絵を描いたエピソードも披露。「写実的な絵を描く」というこの行為が、プログラムで徹底される「主観と事実を分ける」作業に通じ、思い出や学びが深まったとか。   ぜひお聞きください。 出演:小日向素子(株式会社COAS Founder/Owner) 【COAS website】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://naturedialogue.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 【COAS Facebook】 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.facebook.com/coashp⁠⁠⁠⁠ 【COAS インスタグラム】 ⁠⁠⁠⁠https://www.instagram.com/coas_pilika/⁠⁠⁠⁠ 著書「ナチュラル・リーダーシップの教科書」 ⁠⁠⁠⁠https://amzn.asia/d/gpvVz9S⁠⁠

    12 min

Ratings & Reviews

5
out of 5
5 Ratings

About

札幌市内に牧場がある「COAS」(コース)では、全国から経営者をはじめとするエグゼクティブが訪れ、馬をコーチに究極の内省を行う「ホースローグ」(馬との対話プログラム)を受講し、自分や組織のありかたをアップデートしています。ホースローグのベースにあるのは、私らしく他者と調和することを目指す、新しいリーダーシップの型:ナチュラル・リーダーシップ。この番組では、ナチュラル・リーダーシップの哲学について、日常のエピソードや牧場での出来事などを交えながら、COAS代表の小日向素子がお届けします。豪華ゲストを招いての対談を行うことも♪ぜひフォローをお願いします。 【COAS website】https://naturedialogue.com

You Might Also Like