馬から学ぶリーダーシップ

#118 私は本気で野生動物と向き合っているか (2/3)

自然界と人間界の境界(ゾーン)にあるこの牧場で、私たちCOASは野生の動物とどう付き合っていくのか?

今、このことが本当に問われていると自覚しながら、先週に引き続き、野生動物と人間について考えます。

今週は、3冊の本をご紹介。

怪物のような熊を作ったのは一体誰かを問う、『異形のヒグマ』(山森英輔)。1978年の作品でありながら現代に通ずる『ぼくはくまのままでいたかったのに』 (イエルク・シュタイナー)。そして、今現在の熊と人間の関係の縮図ともとれる『なめとこ山の熊』(宮沢賢治)。

人間の方が自然よりも上であるという思想。人間が自然をコントロールできるという思い込み。そして、自然の犠牲の上に成り立つ経済や暮らし。

このような人間のありようが今の熊の問題を招いてはいないでしょうか?

小日向は、この状態を打破するには、人間側の感覚が変わるしかないと言います。

小日向自身、都会で暮らしていた頃は、「熊がかわいそう」「でも私はなにもできないから見ない」と目を逸らし続けていたと言います。しかし、人と自然の境にあるこの牧場で暮らし、感覚が変わってきた今、熊の問題について、本気で、感覚的に向き合う自分がいると言います。

一人でも多くの人が、自然とのつながりを取り戻し、感覚が変わり、そのことで感じ方が変わり、行動が変われば・・・。

ぜひお聞きください。

出演

小日向素子

株式会社COAS

https://naturedialogue.com/