生命科学の冒険者

あき、とみー

生命科学に魅了され、最先端の知識を探求する研究者たちがどういった人生をたどり、どんな発見に辿り着いたのか不思議に思いませんか? 大発見をした科学者の人生と関わりながら細胞の不思議やバイオテクノロジーの未来まで、「生命とは何か」「人類の未来」「科学と社会の関わり」を解き明かす知的エンタメ満載のキュレーション番組です! https://listen.style/p/lifesciquest?NkKBn2oY

  1. 10月4日

    095.においで統治し、音でも喋る――アリたちのコミュニケーション【科学系ポッドキャストの日】

    今回は10月の「科学系ポッドキャストの日」参加回です!テーマは「におい」、ホストは「プラントライフ」さんです。 アリ一匹の脳は、神経細胞わずか25万個ほど。人間の脳(約860億個)と比べると30万分の1程度のサイズしかありません。それなのにコロニー全体になると、まるで一つの知性を持った生き物のように、驚くほど高度な社会を作り上げてしまいます。 その秘密は、フェロモンという”化学の言語”にありました!道案内、非常警報、女王による生殖の統制、そして仲間と敵の識別まで、アリはすべてを匂いでやってのけています。さらに近年の研究では、匂いだけでなく、音や振動によるもう一つの言語も持っている可能性が報告されています! 【今回のハイライト】 ・アリの脳は神経細胞25万個、それでも昆虫界トップクラス ・ハキリアリの菌類農業、ミツツボアリの”生きた貯蔵庫” ・アリ研究の巨人エドワード・O・ウィルソンとデュフォア腺の実験 ・道しるべフェロモン、警報フェロモン、女王フェロモンの働き ・体表の匂いによる仲間識別と、居候昆虫クロシジミの化学的ななりすまし ・岡山理科大学 ・村上貴弘先生によるアリの音声コミュニケーション研究 感想などはこちらから https://life-science-quest-landing.vercel.app/ — 読む「生命科学の冒険者」 — https://note.com/lifesciquest — 各種SNS —
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  2. 9月27日

    094.BCGワクチンも、ペスト菌発見も、北里柴三郎の生き方も——すべてはここから始まった【ルイ・パスツール10・最終回】

    1892年12月27日、パリのソルボンヌ大学で開かれた70歳を祝う式典で、パスツールはイギリスの外科医ジョゼフ・リスターと抱き合いました。リスターは、パスツールの理論に感銘を受けて消毒外科を確立し、数えきれない患者の命を救った人物です。すでに麻痺で自由に話すこともできなくなっていたパスツールは、その3年後、1895年9月28日に72歳でこの世を去ります。 10回にわたってお届けしてきたルイ・パスツール編も、いよいよ最終回。今回は、この偉大な科学者が迎えた晩年と死、そして彼の死後にも受け継がれていった挑戦についてお話しします。 決着のつかないまま終わったロベルト・コッホとの確執。 コッホの愛弟子でありながら、パスツールに温かく迎え入れられた日本人細菌学者・北里柴三郎とのエピソード(以前の北里柴三郎シリーズともつながる場面です)。そしてパスツールが遺した研究所から生まれた、ジフテリア血清療法、ペスト菌の発見、食作用の発見(ノーベル賞受賞)、BCGワクチンといった数々の功績。 栄光を追い求めることに人一倍貪欲でありながら、数えきれないほどの命を救う技術をこの世に遺した科学者、ルイ・パスツール。その生涯を締めくくる最終回です。 【今回のハイライト】 1892年12月27日、70歳祝典でのジョゼフ・リスターとの抱擁(パスツールの理論を消毒外科として実用化した人物) 決着のつかなかった、ロベルト・コッホとの確執 コッホの弟子・北里柴三郎を温かく迎えたパスツールと、「祖国を見捨てられない」という言葉 1895年9月28日、72歳での死去。ノートルダム大聖堂での国葬 パスツール研究所地下、ビザンチン様式の霊廟 ジフテリア血清療法(ルー)、ペスト菌発見(イェルサン)、食作用の発見(メチニコフ、1908年ノーベル賞)、BCGワクチン(カルメット&ゲラン)——弟子たちが受け継いだ挑戦 — 読む「生命科学の冒険者」 — https://note.com/lifesciquest — 各種SNS —
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  3. 9月20日

    093.【見えない敵】顕微鏡でも見えない病原体に、パスツールはどう挑んだのか『ルイ・パスツール09』

    炭疽病ワクチンの成功で名声を高めていたパスツールでしたが、その絶頂期に思わぬ挫折が訪れます。エジプトでのコレラ調査は失敗に終わり、若き弟子を病そのもので失うという悲劇にも見舞われました。 そんなパスツールが次に挑むのは、これまでとはまったく違う難敵でした。炭疽菌のように顕微鏡で観察することさえできない、正体不明の病——狂犬病です。菌の姿すら見えないまま、パスツールたちはどうやってこの病に立ち向かったのでしょうか。 そして1885年、ある少年の存在が、この研究を一気に人類の歴史を変える出来事へと導きます。医師免許を持たないパスツールが下した、重い決断とある疑惑とは。 【今回のハイライト】 ・顕微鏡でも見えない相手に、パスツールが編み出した意外な研究手法 ・9歳の少年を救うため、パスツールが下した重い決断 ・公表された成果の数字に隠された、意外な実態 ・ロシアから駆けつけた19人の農民の運命 ・栄光の陰で医学界を二分した、激しい論争 ・伝説と史実、ある門番の最期に隠された物語 — 読む「生命科学の冒険者」 — https://note.com/lifesciquest — 各種SNS —
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  4. 9月13日

    092.【炭疽病ワクチン】200人が見守った公開実験、その裏にあった不都合な真実『ルイ・パスツール07』

    前回までの蚕やワイン、そしてビールの研究を通じて、パスツールは「目に見えない微生物を見分け、コントロールする」という武器を磨き上げていました。今回、その武器を携えて挑むのは、家畜を襲う恐ろしい病、炭疽病です。 しかし、その正体を突き止めたのは、実はパスツールではありませんでした。しかも、ワクチンの開発でも、パスツールより先に成果を出していた人物がいたのです。 パスツールは、ワクチンに懐疑的な農家たちから、白黒がはっきりつく「勝負」を持ちかけられます。1881年6月2日、200人を超える見物人が見守るなか、フランスの片田舎で運命の実験が行われました。 その結果は劇的なものでした。けれど、この歴史的な成功の裏には、何十年もの間、隠され続けたある事実がありました——パスツールが公に発表していた方法は、実際に使われたものとは違っていたのです。 【今回のハイライト】 ・炭疽病の正体を突き止めた、無名の田舎医者との21歳差の対決 ・”呪われた牧草地”の謎を解いた、意外な犯人 ・パスツールに先んじて成果を上げていた、忘れられた研究者 ・ワクチン懐疑派が仕掛けた、白黒はっきりつく公開実験 ・200人が見守った1881年6月2日、劇的な結末 ・成功の裏で何十年も隠されていた、不都合な真実 — 読む「生命科学の冒険者」 — https://note.com/lifesciquest — 各種SNS —
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  5. 9月6日

    091.【普仏戦争】皇帝の失脚、息子の従軍、故郷の喪失――科学者が10か月で失ったすべて『ルイ・パスツール07』

    前回、5年越しでカイコの病気と格闘し、フランスの養蚕業を救ったパスツール。皇帝ナポレオン3世は終身上院議員の勅令に署名までしましたが、それが公表されることは二度とありませんでした。わずか数日後、フランスとプロイセンの間に「普仏戦争」の火蓋が切られたからです。 18歳の一人息子ジャン=バティストは、東部方面軍に志願入隊。47歳・半身不随の父パスツールにできることは、戦況をただ聞くことだけでした。戦況はやがてフランスにとって悲惨なものとなり、セダンの戦いで皇帝ナポレオン3世は捕虜に。パスツールを終身上院議員に任命したはずの帝国は、わずか数日で崩壊してしまいます。 戦火はパスツール個人にも牙を剥きます。名誉あるドイツ・ボン大学の博士号はみずから送り返し、化学者として、そして一人の夫として歩み始めた思い出の地ストラスブールは、講和条約により異国の領土となってしまいました。 そして極めつけは、行方の分からない息子を探して、雪の中を最後の一台の馬車で走らせた家族の物語。栄光の絶頂にいたはずのパスツールは、わずか10か月ですべてを失ってしまったかのようでした。 【今回のハイライト】 ・皇帝が用意した「終身上院議員」の勅令、ついに公表されなかった理由 ・18歳の息子は従軍、47歳・半身不随の父にできた”たったひとつのこと” ・セダンの戦いと帝国崩壊――一夜で消えた皇帝の地位 ・ドイツの名誉博士号を送り返した男 ・吹雪の中、最後の馬車で敗走する息子を探しに ・ドイツへ復讐したいパスツールが、次にとった意外な一手とは — 読む「生命科学の冒険者」 — https://note.com/lifesciquest — 各種SNS —
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  6. 8月30日

    090.【虫に触れたこともない】化学者が挑んだ、原因不明の”カイコの死”『ルイ・パスツール06』

    前回、白鳥の首フラスコの実験で自然発生説に決着をつけたパスツール。しかし同じ時期、彼は”カイコの病気の原因”というまったく畑違いの依頼に頭を悩ませていました。化学者がなぜ、虫の病気に挑むことになったのでしょうか。 パスツールを待っていたのは、一筋縄ではいかない病でした。原因を突き止めたはずなのに、なぜかカイコは死に続ける。さらに調べると、実は病気は一つではなかったことが見えてきます。 追い打ちをかけるように、研究の最中パスツールは相次いで家族を失い、自身も45歳で病に倒れ、半身不随に。それでも彼は歩みを止めませんでした。 フランスの絹産業の命運を握った5年間、パスツールは何を見つけ、そして何を失うことになるのか——。 【今回のハイライト】 ・化学者なのに「虫に触れたことがない」と語った男が引き受けた依頼 ・皇帝夫妻からの厚遇と、ある申し出をきっぱり断った理由 ・原因を突き止めたはずなのに、なぜかカイコが死に続けた謎 ・相次ぐ家族の悲劇、そして45歳で襲った突然の異変 ・5年間の努力の果てに待っていた、皮肉な結末 — 読む「生命科学の冒険者」 — https://note.com/lifesciquest — 各種SNS —
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