「DeepSeek」という名前、覚えてますか? 2025年1月、NVIDIAの株価を急落させ「DeepSeekショック」と呼ばれた、あの中国AIです。「一発屋だと思ってた…」そんなあなたにこそ聞いてほしい。AIエンジニアのしぶちょーは断言します。「彼らはAI界のゲームチェンジャーだ」と。 なぜ、高性能GPUが手に入らないはずの中国から、これほど強力なAIが生まれたのか? その秘密は、逆境をバネにした「エコな開発」と「オープンソース戦略」にありました。 しかし、手放しでは喜べません。中国特有のデータリスク、政府による検閲、そしてセキュリティの脆弱性…。本当にDeepSeekを信用して良いのでしょうか? 今回の「おちつきAIラジオ」では、DeepSeekの技術的な凄みと、私たちが知っておくべきリスクの両面を徹底解説。中国AIに対する見方が180度変わるかもしれない、衝撃の事実をお届けします。
【目次】
(00:00) オープニング
(00:39) 今回のテーマ「DeepSeekをディープに知ろう」
(01:50) DeepSeekは「AI界のゲームチェンジャー」
(02:41) NVIDIAを直撃した「DeepSeekショック」とは?
(04:31) AI開発の常識「スケール則」と札束での殴り合い
(07:16) スケール則を覆すDeepSeekの「効率化」アプローチ
(08:35) アメ車vsハイブリッド車?AI開発の燃費競争
(09:23) DeepSeekってどんな会社?親会社は投資ファンド
(12:39) 少ないリソースで高性能を出す「独自技術」とは?
(14:22) 脳内に小さな脳?「混合エキスパートアーキテクチャ」
(15:35) なぜ効率化が必須だった?アメリカのGPU輸出規制
(18:08) 中国特有のリスク。データは全て政府当局の手に?
(20:28) 危険な回答をしがち?DeepSeekの「脆弱性」
(24:19) 中国政府の意向を反映?リアルタイム「検閲」の実態
(25:38) なぜ儲けない?親会社の利益で運営するビジネスモデル
(29:04) DeepSeek最大の強み「オープンソース戦略」
(32:04) なぜオープンソースが進化を加速させるのか?
(34:04) 日本の製造業も同じ戦略でアメリカに勝った?
(37:48) クレカを飛ばして電子決済へ「リープフロッグ現象」
(41:15) DeepSeekは中国の国家戦略。AIで世界を取る?
(44:47) 中国を「安かろう悪かろう」と見るのは危険
(47:15) 日本はAI開発でどう戦うべきか?
(50:32) DeepSeekは「ただもんじゃない」次の衝撃に備えよ
(53:42) OpenAIのデータを不正利用?「知識蒸留」疑惑
(56:16) 札束の殴り合いに「創意工夫」で挑むDeepSeek
(59:06) 【告知】初の公開収録イベントを原宿ハラカドで開催!
(61:45) エンディング
【今回の放送回に関連するリンク】
DeepSeek革命―オープンソースAIが世界を変える
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【今回の要チェックキーワード】
DeepSeekショック(DeepSeek Shock):
中国企業DeepSeekが高性能AIモデルを低コストで実現し、世界のAI業界や株式市場に大きな衝撃を与えた現象。技術力とコスト最適化が評価され、「AI開発の常識が変わる」と注目された。
ジェイルブレイク(Jailbreak):
AIに意図しない動作をさせるため、ルールや制限を回避させるテクニックの総称。禁止内容を遠回りに聞くなど、抜け道を突いてAIを騙す行為。
プロンプトインジェクション(Prompt Injection):
AIに外部から仕込んだ指示(命令文)を紛れ込ませ、本来の動作を上書き・乗っ取る攻撃手法。RAGやチャットボットのセキュリティ上の大きな課題となっている。
知識蒸留(Knowledge Distillation):
大きなモデル(教師モデル)の知識を小さなモデル(生徒モデル)に圧縮して伝える手法。性能を保ちながら軽量化できるため、スマホやエッジ環境でのAIに使われる。
マルチヘッド・レイヤーアテンション(Multi-Head Attention):
Transformerの中核技術。複数の“視点”で同時に入力を捉えることで、文脈や関係性をより正確に理解できるようにする仕組み。
混合エキスパートアーキテクチャ(Mixture of Experts / MoE):
複数の「専門家ネットワーク」を用意し、入力に応じて最適な一部だけを使って処理する構造。計算量を抑えつつ大規模モデル並みの性能を実現できる。
スケール則(Scaling Laws):
データ量・パラメータ数・計算量を増やすほど、モデル性能がどのように向上するかを示す法則。GPTなどの巨大モデルは、この法則をもとに設計されている。
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【番組の概要】
日々のAIトピックを、現役のAIエンジニアがやさしく解説する対談番組。AIニュースに驚き疲れたあなたに、おちつきを提供します。AIニュースの、驚くポイント、驚かなくても良いポイントがわかります。
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【番組公式ハッシュタグ】
#おちつきAI
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【パーソナリティ(MC)】
▼しぶちょー
・AIエンジニア
・技術士(機械部門)
「大手機械メーカーでAI開発の最前線を担う現役エンジニア。AI(ディープラーニング)の実装スキルを証明する「E資格」を保有。機械(ハードウェア)への高度な知見も有し、双方の専門性を掛け合わせ『AIの社会実装』に貢献する。情報発信活動にも精力的に取り組み、ブログ・音声配信(Podcast/Voicy)・SNSなどで幅広く活躍。単なる技術解説でなく、行動変容を伴う情報発信を信条とする。その姿勢が評価され、2025年UJA科学広報賞 審査員特別賞を受賞。著書に『集まれ設計1年生 はじめての締結設計』(日刊工業新聞社)。岐阜県テクノプラザものづくり支援センター広報大使、生成AI EXPO in 東海 共同代表も務める。」
https://x.com/sibucho_labo
https://voicy.jp/channel/3963
▼かねりん(金田勇太)
・KANERIN Podcast Studios 代表
・一般社団法人 地方WEB3連携協会 理事
「刑事司法実務の最前線で多数の犯罪捜査を指揮。2017年から暗号資産業界へ参入。数々のグローバルプロジェクトに参画しコンサルティング、情報分析・アドバイザリー業務を提供。コンサートライブ配信業、音声配信業、テックメディア創業等を経て、ポッドキャストレーベル兼プロダクション「KANERIN Podcast Studios」を創業。多様なパートナーと共に、未来へつなぐ声の原典を共創している。」
https://x.com/kanerinx
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【プロデューサー】
かねりん https://x.com/kanerinx
【サウンド・アーキテクト】
Aviv Haruta https://x.com/oji_pal
【カバーアートデザイン】
UTA https://x.com/uta_dib
【制作/著作】
KANERIN Podcast Studios
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※画像引用元:https://aiproem.substack.com/p/chinas-deepseek-v3-consumer-use-and
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- تاريخ النشر١٣ نوفمبر ٢٠٢٥ في ٧:٣٠ م UTC
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