クラシックの風をのせて

音楽の贈りもの 松元千春

この番組では、クラシック音楽の魅力や楽しみ方を、もっと身近に感じていただけるようご紹介していきます。 私は大学卒業後、高校の音楽教師として5年間勤務したのち、自宅でピアノ教室を開設。8年前からは、クラシック音楽をより多くの方に楽しんでいただきたいという想いから、コンサートの企画・運営にも力を注いでいます。全国各地でサロンコンサートを開催し、アーティスト派遣を通じて、クラシック音楽の世界を広める活動を続けています。また、本格的なクラシックコンサートのプロデュースにも携わり、幅広い形で音楽の魅力をお届けしています。 私が主催するコンサートは、かしこまらず、どなたでも気軽に楽しめる雰囲気を大切にしています。クラシックは決して特別なものではなく、テレビや映画、フィギュアスケートなど、私たちの日常の中に溶け込んでいる音楽です。だからこそ、初めての方にも自然に触れていただき、「クラシックってこんなに素敵なんだ」と感じてもらえたら嬉しいです。 クラシック音楽の魅力は、その美しさや荘厳さだけでなく、心を解きほぐし、癒しをもたらしてくれるところにあります。かつて宮廷では、快適な眠りへと誘うために演奏されていた音楽もありました。ですから、心の赴くままにリラックスして聴いていただくことこそ、クラシックの本質なのかもしれません。 この番組を通して、クラシック音楽の奥深さや楽しみ方をお届けしながら、皆さまと一緒にその魅力を分かち合えたらと思っています。どうぞお楽しみに。 また、弊社ではクラシック音楽の普及をともに支えてくださるスポンサー企業・個人の皆さまを随時募集しております。音楽文化の発展にご興味をお持ちの方は、ぜひ下記のメールアドレスまでお問い合わせください。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.com Instagram: https://www.instagram.com/chiichan.fp

  1. 3D AGO

    020.庭園の雅響 〜音と酒と食が紡いだ、特別な夜〜

    11月1日、そして3日。長い時間をかけて準備してきた催しとコンサートが、無事に終わりました。今回は、まず11月1日に開催された「庭園の雅響〜音と酒と食の饗宴〜」について、振り返ります。 会場となったのは、賀茂泉酒造の前垣邸。これまで外部主催の行事は行われたことのない特別な場所で、会長ご夫妻のご理解をいただき、初めて開催が実現しました。 重要文化財に指定されている「寿延庭園」の枯山水をライトアップし、そこにステージを設けて、ホルンとピアノの音色をお届けしました。 風の音、木々の揺れ、灯りの柔らかさ。まるで自然そのものが音楽と対話しているような時間でした。演奏はホールとは異なり、お客様との距離がとても近く、ホルン奏者の息遣いや、ピアノとの呼吸の合間さえも感じていただけたと思います。 私は主催者として全体を見ながらも、この日は久しぶりに譜めくりを担当。娘のピアノの横で、緊張しながらも音の流れを見守る時間は、親子として、音楽家として、忘れられない瞬間になりました。 そして音楽に寄り添ったのは、美しいテーブルコーディネートとお料理。フードコーディネーターの菅生美希先生が、日本酒に合う特別なお食事を用意してくださり、賀茂泉の前垣会長夫人手作りの美酒鍋も並びました。肌寒い秋の夜に、温かい鍋とお酒で体も心もほぐれて、皆さんの笑顔と弾む会話が、まるで音楽の続きを奏でているようでした。 雨が上がり、静かに夜が訪れるころ、ライトアップされた庭園とともに響くホルンとピアノの音色。五感で味わう「音と酒と食の饗宴」は、まさに“雅響”という言葉にふさわしいひと時でした。 この催しを通して感じたのは、「準備に込める心」がすべてに通じるということ。 支えてくださったスタッフの皆さん、温かい拍手を送ってくださったお客様、そして見守ってくださったすべての方々に、心から感謝しています。 終演後のほっとした気持ちと、もう終わってしまったという寂しさ。その両方を抱きながら、今日のこの時間を皆さまと共有できることが、私にとっての幸せです。 幻想的な夜の写真は、Facebookにも掲載しています。 ぜひ、音の余韻を感じながらご覧ください。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.com Instagram: https://www.instagram.com/chiichan.fp Facebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082 HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    13 min
  2. OCT 23

    019.パリの風をのせてVol.5直前スペシャル〜ホルンとピアノの“息づかい”を感じて〜

    いよいよ、11月3日・文化の日に開催される《パリの風をのせてVol.5》。 今回は、ホルンとピアノによるデュオコンサートの楽しみ方を、直前特集としてお届けします。 ホルンは金管楽器の中でも特に繊細で、吹く人の息づかいや唇の振動で音が生まれます。 管をまっすぐに伸ばすととても長く、わずかなタイミングのズレで音程が変わるほど。 そんな難しい楽器で“歌う”ように音を奏でるのが、今回ゲスト出演されるホルン奏者・福川伸陽さんです。 柔らかく語りかけるような音、勇ましく響く音──その表情の幅と技術の高さに、多くのファンが魅了されています。 そして、もうひとつの主役であるピアノ。 伴奏という枠を超え、ホルンとの“対話”を織りなすようにリズムや呼吸を合わせていきます。時に支え、時に寄り添い、時に主旋律を譲り合う。そのバトンの受け渡しを感じながら聴くと、音楽がまるで会話をしているように感じられるでしょう。 静かな場面では、ホルンの温かな息づかいとピアノの繊細なタッチが溶け合い、劇的な場面では二つの音が力強く重なって心を揺さぶります。 音の変化、テンポの揺れ、そして“息”の瞬間。そのすべてが生のコンサートの醍醐味です。 文化の日、芸術の秋。ホルンとピアノの響きに包まれるひとときを、どうぞご一緒に。 会場は東広島芸術文化ホールくらら。チケットはホームページやお電話でもお申し込みいただけます。音楽が心に寄り添う一日を、ぜひ体験してください。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.com Instagram: https://www.instagram.com/chiichan.fp Facebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082 HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    13 min
  3. OCT 9

    018.心で聴くロマンス〜パリの風をのせてVol.5に寄せて〜

    いよいよ11月3日に開催されるコンサート《パリの風をのせてVol.5》が近づいてまいりました。今回は、ホルン奏者の福川伸陽さん、そしてフランス在住ピアニスト・松元あやさんによる「酒蔵の街デュオコンサート」。今回は、その魅力を少しだけ先取りしてお届けします。 演奏予定の曲の中から、フランスの作曲家サン=サーンスの《ロマンス》、そしてシャブリエの《ラルゲット》という2曲をご紹介します。ホルンとピアノが語り合うように響く《ロマンス》は、まさに“心で聴く音楽”。やさしく包み込むホルンの旋律に、ピアノが寄り添い、支え合い、呼吸を合わせながら一つの世界を描いていきます。中盤の切なさや、語りかけるような静けさは、まるで詩のよう。音楽家同士の見えない呼吸のやり取りにもぜひご注目ください。 そしてもう一曲は《ラルゲット》。ユーモアと繊細な色彩感を持つフランスらしい作品で、温かみのある響きの中に“パリの風”を感じていただける一曲です。 ピアニスト・あやさんが長く暮らすフランスで育まれた感性や、言葉のリズム、街の空気。それらが音楽にどう現れるのか。その背景を知ることで、より深く作品を味わっていただけるのではないでしょうか。 また、当日はラフマニノフのピアノソロや、ホルン版《チェロソナタ》なども予定されています。クラシックファンの方はもちろん、忙しい毎日の中で「少し心を休めたい」と感じる方にもぴったりのプログラムです。 ホルンとピアノが織りなす豊かな響き、そして会場に広がる温かな空気を、ぜひ生の音で体験していただけたら嬉しいです。 次回の配信では「ホルンとピアノのデュオコンサートならではの楽しみ方」をテーマにお話しします。どうぞお楽しみに。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.com Instagram: https://www.instagram.com/chiichan.fp Facebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082 HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    13 min
  4. SEP 25

    017.ショパンとマヨルカ島〜雨だれ前奏曲に込められた祈り〜

    今回は、ショパンが療養のために訪れたスペイン・マヨルカ島での体験をもとに、彼の音楽と人生についてお話ししました。 ショパンは「ピアノの詩人」と呼ばれるほど、繊細で心に響く作品を数多く残しました。しかしその背景には、彼の体の弱さや時代の不安定さ、そして個人的な葛藤が色濃く影を落としています。結核を患ったショパンは、恋人ジョルジュ・サンドとともに温暖な気候を求めてマヨルカ島へ渡りました。ところがその年は雨が多く湿度も高かったため、療養先となった石造りの修道院は寒く過酷な環境となり、かえって彼の体調を悪化させてしまいます。けれども、その体験があの有名な《前奏曲 雨だれ》を生み出すきっかけにもなりました。 私自身が修道院を訪れた際、窓の向こうに広がるオリーブ畑や、中庭に降り注ぐ雨音に耳を澄ませると、まるでショパンの視線を追体験するような感覚を覚えました。楽譜や演奏を通じて感じていた以上に、その場には深い哀愁や孤独が漂っていたのです。 ショパンの音楽は、日本人に特に好まれるとも言われます。繊細で詩的な響きの裏側には、祖国ポーランドを想いながらも叶わなかった望郷の念や葛藤が込められているからかもしれません。39歳という短い生涯で彼が紡いだ作品は、喜びや可愛らしさを映す一方で、人生の儚さをも映し出しています。 ショパンが雨のマヨルカで生み出した《前奏曲 雨だれ》。その物語を知ったうえで聴くと、音楽は単なる旋律を超え、彼の想いに触れるような体験になります。現地を訪れたからこそ伝えられる空気感を交えてご紹介しました。聴く方それぞれの心の風景に、新しい色を添えてくれるのではないでしょうか。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.comInstagram: https://www.instagram.com/chiichan.fpFacebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    19 min
  5. SEP 11

    016.日常にクラシックを〜心を整える音楽の力〜

    クラシック音楽は「特別な舞台で楽しむもの」というイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが、私にとっては子どもの頃から自然に身近にあり、日々の暮らしを支えてくれる大切な存在です。忙しい毎日の中で、ふっと心を整えたいとき。座禅や瞑想に似た感覚で、静かにクラシック音楽と向き合う時間は、まさに心の栄養となります。 私は「ながら」ではなく、椅子に腰をかけ、耳と心を音に委ねながら、楽譜を広げてオーケストラのパートを追ったり、作曲家の時代や国に思いを馳せたりします。その瞬間、音楽は単なる音を超え、まるで世界を旅しているかのように新しい景色を見せてくれるのです。 同じ曲でも、演奏者や楽器、ホールの響きによってまったく異なる表情を見せるクラシック音楽。聴き比べをすることで、自分なりの「好き」に出会えるのも大きな楽しみです。レコード、CD、そして動画配信など、媒体によっても音の質感は異なり、それぞれに魅力があります。クラシック初心者の方にも気軽に楽しんでいただけるポイントだと思います。 また、テレビや映画、フィギュアスケートなどで耳にしたクラシック曲をきっかけに深掘りしてみるのもおすすめです。そんな小さな出会いから、日常に音楽が豊かに広がっていきます。 忘れられない体験として心に残っているのが、中学時代に聴いたスメタナの《モルダウ》。音楽から浮かんだ風景を「この目で見たい」と願い続け、30年越しに実際に訪れたときの感動は、今も鮮明に残っています。音楽が持つ力は、時間や空間を超えて心に刻まれ、人生の糧になっていくのだと改めて感じました。 最後には、11月に予定している二つのコンサートについてもご紹介しています。11月1日は、特別に開放される日本庭園での「庭園の雅饗」。音・酒・食が一体となる贅沢なひとときをお届けします。11月3日には、東広島芸術文化ホールくらら大ホールにて「酒蔵の街デュオコンサート 〜パリの風をのせて〜Vol.5《白壁に映る音の詩》」を開催。ホルン奏者・福川さんが奏でる“ホルンで歌う”響きを中心に、クラシックの奥深さと豊かな表情を存分に味わっていただける内容です。 クラシック音楽は、特別な日だけのものではなく、日常に寄り添い、心を整え、人生を彩る存在です。今回の放送を通して、少しでも音楽を身近に感じていただければ嬉しく思います。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.comInstagram: https://www.instagram.com/chiichan.fpFacebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    15 min
  6. AUG 28

    015..音・食・酒・庭園が織りなす贅沢な時間

    今回は、11月に控える特別なコンサートについてお話ししています。 11月3日(月・祝)には「酒蔵の街デュオコンサート」シリーズの第5回を、東広島芸術文化ホール「くらら」の大ホールで開催します。今回は、日本を代表するホルン奏者・福川伸陽さんをお迎えし、ピアノとのデュオで圧倒的な響きと豊かな音楽の世界をお届けします。ホルンの柔らかさや力強さがくららの空間でどのように響くのか、私自身も大変楽しみにしています。 さらに、今回は特別企画として、11月1日(土)に「庭園の雅饗〜音と酒と食の饗宴」と題した前々夜祭を、賀茂泉酒造の前垣邸で開催します。東広島は日本三大酒所の一つ。その歴史ある酒蔵と美しい日本庭園を舞台に、音楽、日本酒、そして食を一度に楽しめる贅沢な催しです。当日は庭園がライトアップされ、秋の空気とともに幻想的な雰囲気に包まれます。 共演いただくのは、テーブル&フードコーディネーターの菅生美希先生。これまで数々の賞を受賞され、食を通じて豊かさを伝えてこられた先生とご一緒できることは、私にとっても大きな喜びです。日本酒に合う和食を中心とした特別な料理を、庭園にふさわしいコーディネートでご提供くださいます。音楽とともに味わう食、そして空間全体の演出によって、五感すべてで楽しんでいただける体験になるでしょう。 実は菅生先生との出会いはSNS。素敵なテーブルコーディネートに心惹かれ、直接ご連絡を差し上げたことがご縁の始まりでした。分野は異なりますが、「本物を知り、伝える」という根底の想いが共鳴し、この度の共演に結びついたことに深いご縁を感じています。 11月1日の庭園での特別公演は人数限定で、すでにお席が埋まりつつあります。もしご興味がある方は、SNSやメールでご連絡いただければ幸いです。また、11月3日のくららでのコンサートもぜひ多くの方にお越しいただきたいと思っています。 秋の深まりとともに、音楽、食、日本酒、そして庭園の美がひとつになる特別な時間。ぜひ皆さまと共有できることを心待ちにしています。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.comInstagram: https://www.instagram.com/chiichan.fpFacebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    15 min
  7. AUG 14

    014.時期外れの七夕が運んできた喜びと、ビートルズの高揚感

    7月30日に開催されたサロンコンサート。アンコールでは、七夕様とビートルズの「Get Back」という、まさかの組み合わせをお届けしました。 当初「七夕はもう7月7日までの曲」と思い込んでいた私。時期外れでは?と不安もありましたが、町田治さんによる編曲は、三つの楽器が主旋律を受け渡す美しいアレンジで、会場を温かく包み込みました。アンケートでも「七夕が意外に素晴らしかった」との声が多く、固定観念を手放す大切さを実感しました。中学生の生徒さんも「こんな七夕様は初めて」と感動してくれたことが嬉しかったです。 続くビートルズの「Get Back」では一転、軽快なノリで会場が一気に盛り上がり、まるで打ち上げ花火のようなフィナーレに。クラシックの名曲たちとは違う一面をお見せでき、お客様にも意外性を楽しんでいただけたようです。アンコールは最後のプレゼント。喜んでいただけて、心からホッとしました。 さらに、11月には特別な企画を開催します!東広島市西条の酒蔵「賀茂泉酒造」の本宅で、日本庭園と共に、お酒と音楽と食を楽しむ贅沢なコンサートを行います。文化庁認定の庭園、美味しいお酒、フードコーディネーター菅生美希先生によるおつまみ、そして、ホルンとピアノの演奏。五感すべてを満たす夢の共演です。11月3日の東広島芸術文化ホールくらら大ホール公演の2日前、少人数限定での開催。詳細はこれからですが、皆さまに特別なひとときをお届けできるよう準備を進めます。ぜひ続報を楽しみにしていてください。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.comInstagram: https://www.instagram.com/chiichan.fpFacebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    14 min
  8. JUL 31

    013.ショーソンの響きとともに。共鳴した”祈り”のコンサートをふりかえる

    今回は、7月30日にサロンホールで開催されたコンサート「松元あやとN響の名手が織りなす珠玉のアンサンブル 〜祈りとともに〜」を終えての想いを、たっぷりとお届けいたします。 実はこのコンサート、日程も会場も急遽決まったもので、準備期間が非常に短く、正直なところ「果たしてお客様にお越しいただけるのだろうか」と、不安な気持ちを抱えながらのスタートでした。しかし当日を迎えると、本当にありがたいことに会場はほぼ満席。 最後まで多くの方が真剣に耳を傾けてくださり、感謝と安堵の気持ちで胸がいっぱいになりました。 今回のコンサートは「祈り」をテーマに、広島・被爆80年という節目を意識しながら構成しました。演奏の始まりから終わりまで、まるで一つの祈りの流れのように感じてくださった方も多く、「第一部・第二部・第三部のようなテーマが感じられた」といったアンケートの声も届いています。演奏者の息づかいや、楽器の繊細な響きまでもが直に伝わり、音楽が祈りそのものとして会場を包み込んでいました。 なかでも印象的だったのは、ショーソンのピアノ三重奏曲。 少し長く、難解に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方が「詩的で美しく、心に残った」と言ってくださいました。クラシックにあまり馴染みのない方々にも、フランス音楽の魅力が届いたことが、何より嬉しかったです。 共演してくださったNHK交響楽団の猶井悠樹さん(ヴァイオリン)、藤村俊介さん(チェロ)も素晴らしい音楽家で、前日に初めて顔を合わせたとは思えないほど、三人の呼吸が自然に合い、まさに一期一会の感動を共に味わうことができました。 そして、次回のコンサートもすでに決定しています!11月3日、東広島市の音響が素晴らしい「くららホール」にて、【酒蔵の街デュオコンサート Vol.5】を開催します。今回はホルン奏者・福川伸陽さんをスペシャルゲストにお迎えする予定です。ホルンは「最も難しい管楽器」とも言われるほど繊細で美しい響きを持つ楽器。その生音を広島でお届けできるのが、今から楽しみでなりません。 ぜひ次回の配信も、お楽しみに。 また、随時スポンサーになっていただける企業様、個人様を募集しております。 音楽の業界を一緒に盛り上げたい、という方いらっしゃいましたらぜひ下記のメールアドレスへお問合せ願います。 メールアドレス: ongaku.okuri.mono@gmail.comInstagram: https://www.instagram.com/chiichan.fpFacebook: https://www.facebook.com/profile.php?id=100008420586082HP:https://www.ongakunookurimono.com/

    16 min

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