けそとノビオのやまんばラジオ

けそ&ノビオ

面白い物語とおもしれえ女を愛してやまないけそ&ノビオが、映画・ドラマ・漫画・本などについて語ります。毎週金曜日21時配信予定!さらに火曜21時、気まぐれに不定期更新。果たして、そううまく更新できるかな…? (けそのブログ)螘サンバカーニバル https://queso-samba.hatenablog.com/ もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスを使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio

  1. 7H AGO

    小説『鋼鉄紅女』を語る(前編)ネタバレなし

    【Episodio57】今回は小説『鋼鉄紅女』について、徒然なるままにネタバレなるべくなしで語らいます。本作品については前後編に分けてお話する予定で、こちらはそのうちの前編です。 ※※ この小説には拷問などの暴力・アルコール依存症の描写、自死や性的暴行に関する言及が含まれます。ご自身の心と相談してお読みください ※※ 面白すぎ気持ちわかりすぎマーカー引く箇所ありすぎ/世界や人類を救う話が想定している「世界」や「人類」に含まれていない人/「未亡人」というあまりにひどい言葉/ある人々にとって現実がすでにディストピアであることを前提としてない物語は冷める/最高のカタルシスが描かれるがそれを全肯定していない === 『鋼鉄紅女』(2021年出版(@カナダ)) 【ざっくり内容&小説のみどころ】 物語の舞台となるのは、古代中国風の世界。ただし、近未来の設定である。 渾沌(フンドゥン)と呼ばれる宇宙からの侵略者に攻撃されている人類は、渾沌に奪われた土地を取り戻すべく戦っている。戦いの中心にいるのは霊蛹機(れいようき)と呼ばれる巨大なロボットだ。 このロボットは、女性と男性各1名・計2名でないと操縦することができず、二人の「気」によって動く。気の供給力が弱いパイロットは戦闘中気を使い過ぎて死んでしまうのだが、死ぬのはたいてい女性パイロットである。ほぼ「使い捨て」されることが決定している女性パイロットは「妾女(しょうじょ)」 と呼ばれ、亡くなった後は家族に多額の戦死補償金が支払われる。 主人公の武則天(ウー・ゾーティエン)は、農村に暮らす娘。戦死補償金目当てで戦いに出され死んでしまった姉の仇討ちのために、自ら妾女パイロットに志願する。 モノガミー規範に腹を立てている人、ノンバイナリーをいないことにしないフェミニズム物語が読みたい人に、きっと応えてくれる物語。主要登場人物には中国の歴史や伝説の有名人物の名前がそれぞれの人物の背景を踏まえてあてられているので、中国史好きならさらに楽しめる。 著者はシーラン・ジェイ・ジャオ、翻訳は中原尚哉。 === 小説『パワー』 (ナオミ・オルダーマン)(ナオミ・オルダーマン 著、安原和見 訳) https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467825/ ドラマ『パワー』 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B8NXNXY8/ref=atv_dp_share_cu_r 映画『ノマドランド』(クロエ・ジャオ 監督) https://www.searchlightpictures.jp/movie/nomadland/special 映画『パシフィック・リム』(ギレルモ・デル・トロ 監督) https://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/ 小説『血を分けた子供』 (オクテイヴィア・E・バトラー 著、藤井光 訳) https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208558/ グラフィックノベル版(コミック)『侍女の物語』 (マーガレット・アトウッド 著、ルネー・ノールト 著、斎藤英治 訳) https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000613024/ ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio

    32 min
  2. 3D AGO

    ドキュメンタリー映画『東京裁判』を語る

    【Episodio56】今回はドキュメンタリー映画『東京裁判』について、徒然なるままに語らいます。 ※※ 処刑の様子を映したシーンなどショッキングな場面も含まれる映画です。鑑賞はご無理なさらず ※※ ※※ 全体的に多めにネタバレを含みますのでご注意ください ※※ この複雑さは教科書では説明しきれなくて当然/リベラルこそ他国の動きや意向について語るときには根拠を確認した方がいい/裁判は人間ドラマでもある/非暴力の難しさ === 『東京裁判』(1983年製作、日本) 【ざっくり内容&映画のみどころ】 極東国際軍事裁判、もしくは東京裁判と呼ばれる裁判は、日本の戦争犯罪を裁く目的で1946年5月~1948年11月まで行われた。その裁判の様子と第二次世界大戦前後の各国の動向を分析を交えてまとめたのが、このドキュメンタリーである。 上映時間4時間37分という大作だが、50万フィート分の本裁判の記録フィルム+ヨーロッパやアジアで繰り広げられた戦争の記録映像などから取捨選択が行われ編集されたことを思うと、むしろよくこの短さでこれだけの情報量をまとめられた、と驚く。武満徹による荘厳な音楽にも注目。 監督は小林正樹、ナレーターは佐藤慶。 === https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CK5LNGVF/ref=atv_dp_share_cu_r (シネフィル WOWOWプラス作品URL) 『ネット右翼になった父』(鈴木大介) https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000374265 『現代ビジネス』(ルポライター安田峰俊) https://gendai.media/list/author/minetoshiyasuda 『クンドゥン』(マーティン・スコセッシ) https://eiga.com/movie/44187/ 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(小野寺拓也、田野大輔) https://www.iwanami.co.jp/book/b628046.html 『NHKスペシャル「ドラマ 東京裁判」』 https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201600147800000/ ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio

    26 min
  3. SEP 19

    ドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』を語る

    【Episodio55】今回はドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』について、徒然なるままに語らいます。 ※※ 全体的にネタバレ(と呼べるか微妙なところですが)を含みますのでご注意ください ※※ どうして小学校で哲学なのか?/ぐにょぐにょ動いていても怒られない子供たち/学校と親の教えが違うときどうすればいいかを教える学校/自分が尽力する対象を絞ることは活動の継続のためには不可欠 === 『ぼくたちの哲学教室』(2021年製作、アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス) 【ざっくり内容&映画のみどころ】 舞台は北アイルランド・ベルファストにあるホーリークロス男子小学校。 子供たちの親や祖父母の世代にとって、この街で繰り広げられた3000人以上の死者を出すことになったカトリックとプロテスタントの争いは決して遠い記憶ではない。現在も学校に爆弾が仕掛けられるなど、対立は終わっていない。 自身もかつて解決方法として暴力を使ってきたことを後悔しているこの小学校の校長は、暴力の連鎖を終わらせるためにはどうすればいいかを考え、 哲学の授業に力を入れることを思いつく。なぜケンカになってしまったのか、なぜ最近眠れないのか、自分は嫌だが父親は「殴ってくる子がいたら殴り返せ」と言ってくる場合どうしたらいいか…等々、先生たちは子供たちが壁にぶつかったとき、その理由や背景について疑問を持ちとことん考えるように導く。 学校や親の望む「良い子」になるために、大人が望む答えを言うようになってしまう子供は世界中少なくないだろう。先生や親とは違う意見であっても堂々と考え話す子供たちの様子を観ることは、自分の心と向き合って生きるヒントになるはず。 出演はケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子供たち。 監督はナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ。 === 公式サイト https://youngplato.jp/ ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio

    21 min
  4. SEP 16

    映画『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』を語る

    【Episodio54】今回は映画『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』について、徒然なるままに語らいます。 ※※ 直接的な描写ではありませんが、自死や性加害への言及が含まれる作品です。ご自身の心と相談し、鑑賞はご無理なさらず ※※ ※※ 回の後半は、多めにネタバレを含みますのでご注意ください ※※ たくさん話す人=会話の得意な人ではない/『フルメタル・ジャケット』に出てくるあの人の名前/友達づくりに悩んでる中高年の人にも観てほしい/シネフィルこそI Hate Moviesな人の事情も聴いてくれ === 『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』(2022年製作、カナダ) 【ざっくり内容&映画のみどころ】 舞台は2003年のカナダ、とある地方都市。映画が大好きな男子高校生・ローレンスはカナダの大学に進学する人を見下しており、自分は絶対にニューヨーク大学に行って映画を学ぶ!と意気込んでいる。しかし母親にそんなお金はないと言われてしまい、地元の行きつけのレンタルビデオ店でアルバイトを始める。自分の提案で導入された店員おすすめ作品の棚も好評でうきうきのローレンスだが、強い選民意識や相手の気持ちを無視した発言のせいで、学校でも職場でも人間関係に亀裂が入っていってしまい…。 今や懐かしい存在となってしまったレンタルビデオ店の様子やそこに並ぶタイトルの数々を眺めることも、また楽しい作品。 ローレンス・クウェラー役はアイザイア・レティネン、アラナ役はロミーナ・ドゥーゴ、テリ役はクリスタ・ブリッジス。 監督・脚本はチャンドラー・レヴァック。 ===【「友達がいない?」飲み会に誘われなくなった僕 58歳記者の苦悩】についてのポスト https://bsky.app/profile/brighthelmer.bsky.social/post/3lyr5qh4ozk2l ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio BGM by OtoLogic(CC BY 4.0) https://otologic.jp

    35 min
  5. SEP 12

    映画『シンシン/SING SING』を語る

    【Episodio53】今回は映画『シンシン/SING SING』について、徒然なるままに語らいます。 日常生活で「男らしさ」を演じさせられている男性たちは少なくない/加害以外で自分の存在を示し人の心を動かす方法/あるといいかも、カラオケの演劇版/刑務所の更生プログラムで喜劇に取り組む意味 === 『シンシン/SING SING』(2023年製作、アメリカ) 【ざっくり内容&映画のみどころ】 NYのシンシン刑務所では芸術を通じた更生プログラム(通称RTA)が実施されており、収監者の一人“ディヴァインG”はそのうち舞台演劇グループに所属している(このプログラムは実在するシンシン刑務所でも実施されている)。 精力的に活動してきた主要グループメンバー“ディヴァインG” は、新規グループ所属希望者の面接も担当しており、ある日希望者の“ディヴァイン・アイ”と話すことになる。“ディヴァイン・アイ”は周囲から恐れられる存在だったが、彼との会話を通じて可能性を感じた“ディヴァインG” は「プログラムに参加してもらおう」と周囲のメンバーに話す。新メンバーを迎えたプログラムの公演は、果たしてうまくいくのだろうか? 主要キャストの85%以上が映画の舞台となるシンシン刑務所の実際の元収監者であり、本人役を演じている人も多い。出演者たちの表情やたたずまいからは各々の人生の歴史が感じられそれ自体がとても豊かで、この映画の存在そのものがプログラムの成果を堂々と示している。 ジョン・“ディヴァインG”・ホイットフィールド役はコールマン・ドミンゴ、クラレンス・“ディヴァイン・アイ”・マクリン(本人)役はクラレンス・マクリン。 監督はグレッグ・クウェダー、原案はジョン・“ディヴァインG”・ホイットフィールド、脚本はクリント・ベントリー、グレッグ・クウェダー。 === ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio

    33 min
  6. SEP 9

    小説『雪の日にライオンを見に行く』を語る

    【Episodio52】今回は小説『雪の日にライオンを見に行く』について、徒然なるままに語らいます。 ※※ 回の後半は、多めにネタバレを含みますのでご注意ください ※※ 心と身体の動きの接続は無理やり切られていく/この物語の舞台はユートピアなのか?/「アホやな」のニュアンス/親が完璧じゃないと知ること/周りに誰も優しい人がいなくても本がいてくれる === 『雪の日にライオンを見に行く』(2023年出版(@日本)) 【ざっくり内容&小説のみどころ】 主人公は、小学校5年生の唯人。唯人の祖父は中国在留邦人で、50代のときに子供たちと一緒に日本に渡った。祖父の子供の一人で中国生まれだった唯人の父は、唯人がまだ小さいうちに日本を離れ中国に帰ってしまったので、現在の唯人は母と二人暮らしだ。 唯人はなかなか自分に自信が持てずうまく話せなくて、いつも同い年のいとこの洋ちゃんに代わりに気持ちを言ってもらうなど、頼りきっていた。しかし、今年は洋ちゃんとクラスが離れてしまったから、これまで通りにはいかない。 そんな唯人のクラスにやってきた転校生の梓も、すぐに怒ってしまってなかなか周りにうまくなじめずにいた。なぜか唯人にだけ話しかけてくる梓に、唯人は不思議と親近感を覚えるようになる。 元小学校教師の著者が温かいまなざしで描く、教室の様子の臨場感にも注目。忘れていた優しい記憶が引き出される読書になるかも。 著者は志津栄子。 === ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio BGM by OtoLogic(CC BY 4.0) https://otologic.jp

    35 min
  7. SEP 5

    映画『福田村事件』を語る

    【Episodio51】今回は映画『福田村事件』について、徒然なるままに語らいます。 ※※ 様々な差別のシーンを含む映画ですが、特に事件当時朝鮮人と呼ばれた人々への暴言や暴行、殺害のシーンが多く含まれる映画です。鑑賞の際はご注意ください  ※※ ※※ 回の後半は、多めにネタバレを含みますのでご注意ください ※※ 在郷軍人会の登場人物たちがほとんどいつも軍服を着ているのはなぜか/無茶苦茶なロジック「仕返しされることは明白だからそれを防ぐために殺す」/歴代天皇が言えないんじゃなく言いたくない人だっていただろう/ 「粟まき」という恐ろしい言葉も存在していたというのに === 『福田村事件』(2023年製作、日本) 【ざっくり内容&映画のみどころ】 1923年9月1日に関東大震災が発生し一帯がパニックになる中、「朝鮮人が家に火をつけている」「朝鮮人が井戸に毒を入れている」などの流言飛語を鵜呑みにした日本人たちが大勢の朝鮮人を殺した。殺された人たちの中には、様々な理由で「朝鮮人なのではないか」と疑われた日本人も含まれる。本作は、香川県から行商に来ていた薬売りたちが千葉県東葛飾郡福田村で「朝鮮人なのではないか」と疑われ、村人に殺害された実際の事件を元にした物語である。なぜ村人たちは「朝鮮人ならば殺してもかまわない」と考えてしまったのか、制止しようとする村人たちの話を聞かなかったのか? 加害者側の心の動きや生活も丁寧に描かれていることが、この映画の特徴。「日本人」が加害者として描かれる物語は、そんなことがあり得ると信じたくないあまりに視聴を拒否する人も少なくない。しかし、加害側に参加しなければ自分の社会的存在や生命が危ぶまれるような状況でも、本当に加害者になることを避けられるだろうか?被害者を守る側に立てるだろうか?「自分とは違う存在」としてではなく「自分もそうなってしまうかもしれない存在」として加害に走ってしまう村人たちを観て。 澤田智一役は井浦新、澤田静子役は田中麗奈、沼部新助役は永山瑛太、田中倉蔵役は東出昌大、島村咲江役はコムアイ。 監督は森達也、脚本は佐伯俊道・井上淳一・荒井晴彦。 === A PEOPLE / people / 森達也「福田村事件」 https://share.google/R7rgyQUfTjMl8MzSl ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio BGM by OtoLogic(CC BY 4.0) https://otologic.jp

    54 min
  8. SEP 2

    映画『冬の旅』を語る

    【Episodio50】今回は映画『冬の旅』について、徒然なるままに語らいます。 ※※ 性暴力に関するシーンが含まれる映画です。鑑賞はご無理なさらず ※※ ※※ 回の後半は、多めにネタバレを含みますのでご注意ください ※※ フェミニズムでありアナキズム/「楽に生きたい」と女が話すことはなぜこんなにタブーに感じられるのか?/消費せず死を描く/祭りは本当に「みんなの」文化か?/生きるために尊厳を捨てざるを得ないのはおかしい === 『冬の旅』(1985年製作、フランス) 【ざっくり内容&映画のみどころ】 冬の南フランス。畑の中で、凍死している女性が発見された。 彼女の遺体を運ぶ警察官たちは知らないが、この人の名前はモナ。かつて秘書として働いていた。ボロボロのテントを背負い、ヒッチハイクをしながら旅をしていた。旅の間、汚いと言われながらも毎日様々な人々と出会い、話をしていた。絶対に謝らず、酒を飲み、笑い、怒っていた。映画は、時間を巻き戻すことができる。生きていたときのモナの旅はどのようなものだったのか、カメラは追っていく。 荒涼とした画面に鳴り響く、叫び声のような弦楽器の使い方にも注目。 モナ役はサンドリーヌ・ボネール、ランディエ役はマーシャ・メリル。 監督・脚本はアニエス・ヴァルダ。 === ※ラジオ内で触れた作品等について、けそがブログで補足する可能性があります。 https://queso-samba.hatenablog.com/    もしこの配信が気に入って、もっと続けてほしいと思ってくれた方がいたら、OFUSEというサービスのファンレター機能を使って応援してもらえると、とても助かります。(無理はしないでくださいね!) https://ofuse.me/quesoynovio BGM by OtoLogic(CC BY 4.0) https://otologic.jp

    47 min

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