流れのほとりに

主をほめたたえよ~ハレルヤ(詩篇135篇1節~21節)

序)心に賛美の火を

・勢いよく火をあげる焚火、赤々と熱を帯びる炭火、どちらにも魅力がある。自分の心にある主への賛美の熱はどんなだろうか。

1)主をほめたたえよ(1 節~4 節):にぎやかに、ほめ歌え

・「ハレルヤ」は「ハレル(ほめ歌う)」と「ヤー(主:ヤーハウェ)」が組み合わされた言葉

・詩篇 135篇は、過越の祭りの際に歌われた歌の一つだったと言われている。

・2 節では、特に「主の庭の中にいる人々」に向かって呼びかけられ、普段から主に使える者へのねぎらいの思いがこめられている。

・主をほめたたえることは、麗しく好ましいとなので、呼びかけられる。

・主はヤコブ(イスラエル)をご自分の宝として選ばれたから。

2)思い巡らす(5 節~18 節)

・麗しい主を知っている(=体験として、腹落ちして)「私」

・空を見上げ、その不思議さに感動しながら、礼拝する。(現在)

・8 節~イスラエルの具体的な歴史(出エジプト)を回顧する。(過去)

・人の手によって作り出された神々と、エジプトの真ん中にしるしと奇跡を送られた主との対比が鮮やかに描き出される。

・13 節~詩人の心は「未来」に向かう。これから先、子どもたち、孫たち、さらに先までも、いつくしみあわれみ導いてくださるという確信へ

3)主を祝福せよ(19 節~21 節)」しずかに、ほめ讃えよ

・19 節の「ほめたたえよ」は始まり「ほめたたえよ(ハーラル praise)」とは違う「バーラク bless」という言葉。

→静かに祈り心をもって賛美するイメージが多少強くなる。沈黙をも伴う賛美への招き

・主の大庭に集うすべての人々から、神殿の中庭に視点が移ったのち、主を恐れるすべての者たちへと、賛美の呼びかけが広げられる。

結)主への賛美心を携えて

・焚火のように賛美できる日も、賛美が消え入りそうになる日もある。

・私たちの心の火は消えることはないが、他の火と触れることで、再び赤々と燃えだす。共に集まる礼拝において、主の偉大さに触れ、主への賛美に触れて、再び熱くしていただく。この恵みに感謝して歩もう。