「「終活を考えるきっかけになれば。」自治体が「終活」支援に 遺言書の有無などを共有・福島」 少子高齢化が進み1人暮らしの高齢者が増える中、県内では、自治体が「終活」支援に乗り出しています。 人生の終わりと向き合い、必要な準備やその後の生活について考える「終活」。 棺に入る体験ができるイベントなども開かれていて、若い世代からの関心も高まりつつあります。 そんな中、10月、白河市で始まったのが。 白河市役所 高齢福祉課 坂上克之 さん 「終活の情報を登録して、それを関係者の方に開示するという事業になります。わたしの終活登録事業」。 これは、希望する市民が緊急連絡先や墓の所在地、遺言書の有無などを市に登録し本人が亡くなった後に遺族や関係機関と共有するというものです。 市によると年々、1人暮らしの高齢者が増えていて白河市に住む高齢者の約6割が1人暮らし。 これまでに本人の意思を誰にも伝えられないまま亡くなるケースや亡くなった後、親族が見つからず市が代理で火葬をしたケースがあったといいます。 白河市役所 高齢福祉課 坂上克之 さん 「終活という言葉は世間的にも広まってきていると思うんですが、始めるとなると、なかなか一歩が踏み出せないのかなと思っています」 この日は白河市内に住む女性が相談に訪れていました。 相談に来た人は 「こういうことを早くしたいなと思っていたんです。だけどどうしていいか分からないから悶々としていたんです」 日本総合研究所の調査によると50歳以上の9割ほどが「終活に関心がある」と答えた一方、実際に行動しているのは1割程度にとどまっています。 ※「人口減少・単身化社会における生活の質(QOL)と死の質(QODD)の担保に関する調査研究事業報告書」(2023年) より 相談に来た人インタ(市内在住の女性) 「最期に自分がどうしたいか、それをきちんとしておきたい。友達にもこういうのがあるから、行って相談してみてと言えるように」 白河市は、今回の事業が終活への最初の1歩を踏み出すきっかけになればと話します。 白河市役所 高齢福祉課 坂上克之 さん 「終活ってどうやって始めたらいいのみたいな形でお気軽にご相談いただいて。この事業が終活を考えるきっかけになればいいのかなと考えています」
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- FrequencyUpdated Daily
- PublishedOctober 14, 2025 at 9:48 AM UTC
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