CIO Leadership Live: Japan

花王の情報システムセンター長が語る「デジタル戦略のやりがいや魅力」とは

現場起点×全体最適で切り拓く──35年の挑戦が築いたグローバルITマネジメント

今回、「Leadership Live Japan」に出演するゲスト、花王株式会社のデジタル戦略部門情報システムセンター長の小久保克也氏をお迎えし、デジタル戦略部門をマネジメントする仕事観、やりがい、魅力などについて語ってもらいました。

小久保氏のデジタル戦略部門の責任者としての仕事観、やりがいや挑戦、キャリアストーリーは以下の通りです。

1991年の入社以来、35年にわたり情報システム部門を歩み続けてきた花王の小久保氏。会計システムからキャリアをスタートし、アジア地域の業務標準化、グローバル人事システムの構築など、数々の変革を現場からリードしてきました。

特に印象的なのは「できるはずがない」と言われた世界同時導入のプロジェクトを、チーム一丸で成功に導いた経験です。国や文化の違いを超える鍵は「対話」だったといいます。標準化を押しつけるのではなく、現地の声に耳を傾け、目的と効果を丁寧に伝える。そんなコミュニケーションが、信頼と共創を生み出しました。

現在はデジタル戦略部門の情報システムセンター長として、花王全体の基幹系システムを統括。AI活用やデータ統合を軸に、グローバルな変革を加速させています。「ITは裏方で終わってはいけない。全体最適を見据え、経営のパートナーとして価値を示すことが使命」と語る小久保氏。

ITを手段として事業と結びつけ、現場を支える姿勢は、まさに「縁の下の力持ち」から「変革の立役者」へ。花王のDXを支えるそのリーダーシップには、次世代のITリーダーが学ぶべきヒントが詰まっています。