よく「自分軸」とか「軸をぶらさないように」とかいう言い方があります。実を言うと、この言葉がよく分からないんです。それで、自分なりに辞書を頼りに考えてみました。
「軸」の第一義は「車の左右二つの車輪をつなぐ棒。車の心棒。車軸」という意味なんですが、自分の車軸では、ちょっと意味をなさないですよね。車軸がずれたら、そもそも車輪を繋ぐことができませんものね。
この他に、座標の基準となる直線。いわゆる座標軸というのがあります。自分の基準となるもの、という考え方をすると、比較的わかりやすくなるような気がします。ただ、それが直線である必要があるのかどうか。もう一つが、回転するものの中心。回転運動の中心、物事の要という意味だと「チームの軸となって活躍する」みたいな表現もできます。回転運動が、社会の中の様々な動きや変数を意味すると、どんなに外部の環境が変わっても、自分が中心で動かない、つまり自分の信念を揺るがさないという意味になるかもしれません。
会社を選ぶときや、自分の行き方を考えるときに、「自分の信念」に背いていないかどうかを意識することは重要なことかもしれません。ただ「信念」という言葉も考え出すと難しい。「やりたくないことはするな」「やりたいことだけをしよう」という言い方も、実は無責任な気がしています。それだけでは成り立たないですものね。「やりたいことをするために、やりたくないこともしなくてはならない」というケースもあると思います。特に会社勤めの場合は。
だから、僕は「軸」という考え方を無理に持つ必要もないだろう、と思っています。何かをするときに、感覚に頼ることも重要なのではないか。急に写真を勉強したくなったとか、不動産が面白そうだなとかね。そう思う感覚を大事にすると、結果として「軸」に沿って行動していることになるのだろうと思うのです。興味の湧いたことに迷わず取りかかる。「軸」はその後に付いてくるもの。「軸」を先に考える必要もないと思うけどなあ。
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- Опубликовано1 апреля 2025 г. в 03:16 UTC
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