文学ラジオ空飛び猫たち

ダイチとミエ

文学ラジオ空飛び猫たちです! この番組はいろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようをコンセプトに文学好きの二人がゆる〜く文学作品を紹介するラジオ番組です。 パーソナリティは海外文学が好きなダイチとミエの二人。 文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品をときには熱く、ときには愉快に、 それぞれの視点で紹介していきます。 毎週月曜日朝5時更新。 番組の感想・リクエスト等は bungakucafe.catwings@gmail.com もしくは番組SNSアカウントまでお願いします!! Twitter→@radiocatwings Instagram→@radiocatwings ポッドキャストの文字起こしはこちら https://listen.style/p/radiocatwings?iZM0Tisn

  1. 第209回 絶滅したステラーカイギュウと追いかけた人々の物語『極北の海獣』イーダ・トゥルペイネン著

    28分前

    第209回 絶滅したステラーカイギュウと追いかけた人々の物語『極北の海獣』イーダ・トゥルペイネン著

    文学ラジオ第209回の紹介本   『極北の海獣』 イーダ・トゥルペイネン著、古市真由美訳、河出書房新社 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209241/ パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!   【今回の内容】 発売時から注目していた作品の翻訳者に偶然会う/11月に東京と大阪で北欧文学イベントが開催/国立科学博物館の特別展でステラーカイギュウの化石が見れる/ステラーカイギュウを巡る18世紀から現在へ至るダイナミックな構成と細部の物語/著者プロフィール/作品概要/補完関係になる川端裕人さんの『おしゃべりな絶滅動物たち』/縦軸に絶滅したステラーカイギュウ、縦軸に登場人物の物語/『失われたものの目録』を思い出す/歴史的事実とフィクションの融合/ストーリー紹介/ステラーカイギュウの発見、絶滅と骨格標本、修復作業から現在へ/美しい想像はしないという思想/次回予告   【訂正】番組組内でミエが久山葉子(くやま ようこ)さんを“ひさやま ようこ”さんと、川端裕人(かわばた ひろと)さんを“かわばた ゆうと”さんと誤って読み上げていました。お詫びして訂正いたします。   【参考情報】 11月15日(土)、16日(日)に梅屋敷で北欧ブックフェスタが開催。翻訳者の古市真由美さんが登壇されるトークイベントもあります。 https://x.com/youyousha_books/status/1979453315617559037   11月24日(月・祝)に大阪大学箕面キャンパス(元大阪外語大)にて北欧語の翻訳イベント「ことばを渡る:北欧の物語をひらく文学トークと翻訳講座」が開催。 https://swedish.sfs.osaka-u.ac.jp/archives/1889   11月1日〜2月23日まで開催の国立科学博物館(上野)の特別展「大絶滅展 ー生命史の「ビッグファイブ」では世界最古のステラーダイカイギュウの化石が展示。 https://daizetsumetsu.jp/   『おしゃべりな絶滅動物たち』(川端裕人著、岩波書店、2025) https://www.iwanami.co.jp/book/b656063.html     ーーーーーーー 版元サイトより ーーーーーーー 「滅びたものと相まみえてみたいと、だれもが一度は夢見たのではないだろうか」 18世紀のロシア極東カムチャツカ半島(第1部)、19世紀アラスカ南東部(第2部)、現代フィンランドの自然史博物館(第3部)……300年の時を超えて、今はなき巨大海棲哺乳類ステラーカイギュウをめぐる、史実をもとにした息を呑む冒険譚。 葛藤を抱えその再生に情熱を燃やす人々が、いま歴史を変えるーー。 フィンランドですぐれた新人作家の作品に贈られるヘルシンギン・サノマット文学賞受賞&28言語で刊行のベストセラー。 消滅した世界を悼み、文学が弔う壮大な物語。 日本語版装画:ミロコマチコ 装幀:大倉真一郎   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠⁠⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠⁠⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠⁠⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    51分
  2. 第208回 誠実な大人たちの恋愛『そっと呼ぶ名前』イム・キョンソン著

    11月2日

    第208回 誠実な大人たちの恋愛『そっと呼ぶ名前』イム・キョンソン著

    文学ラジオ第208回の紹介本   『そっとよぶ名前』 イム・キョンソン著、すんみ訳、発売:マガジンハウス 発行:日之出出版 https://hinode-publishing.jp/info/mylim パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!   【今回の内容】 出版社様よりご恵贈/K-BOOKフェスティバル情報/ダイチがオアシスのライブに行く/三十代に刺さりそうな濃厚な160ページ/嫌な人間が出てこなくて、登場人物が魅力的/著者プロフィール/『村上春樹のせいで どこまでも自分のスタイルで生きていくこと』にミエが感動/作品概要/複雑な大人の恋を描いた恋愛小説/個人として生きようとする登場人物たち/丁寧な人物描写/ネタバレ無しでストーリー紹介/ヒョクボムのやるせなさ/孤独な二人の間に好青年が現れる設定がいい/脳内再生されたヒョクボム役の俳優/ハンソルの長いメール/スジンとヒョクボムの建築士としての仕事観/あとがきを先に読むのもあり/次回予告   【参考情報】 11月22日(土)・23日(日)開催K-BOOKフェスティバル2025に日之出出版様も参加 https://k-bookfes.com/   『村上春樹のせいで どこまでも自分のスタイルで生きていくこと』(イム・キョンソン著、渡辺奈緒子訳、季節社) https://www.kisetsu-sha.com/2023/04/murakami-haruki-no-seide.html   ーーーーーーー 版元サイトより ーーーーーーー あなたにとって、“そっと呼びたくなる”名前は何ですか?   まっすぐな愛、耐える愛、傷ついた愛…。 愛には、悲しみと美しさが同居している。誰かを深く愛する時、幸福感に満たされる一方で、ふとした瞬間に不安や虚無感に襲われることも。そんなとき、心の奥から浮かんでくる名前とは…。先輩との関係に悩んでいる30代の女性が、偶然出会った年下の男性から情熱的な愛を向けられ、2人の男性の間で揺れ動いていく。女性の心を赤裸々に綴った大人のための恋愛小説です。   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠⁠⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠⁠⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠⁠⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    52分
  3. 番外編第72回「2025年のノーベル文学賞を振り返る」

    10月26日

    番外編第72回「2025年のノーベル文学賞を振り返る」

    今回は番外編です。10月9日に発表された今年のノーベル文学賞を振り返ります。ダイチが参加した毎年恒例のノーベル文学賞を見守る会のイベントの様子もお届けします。ぜひお聴きください。   【今回の内容】 今年のノーベル文学賞受賞者はクラスナホルカイ・ラースローさん/『失われたスクラップブック』で言いそびれたこと/11月は海外文学イベントが豊富/ラースローさんの受賞理由/今年の受賞は順当/7時間映画の『サタンタンゴ』/『東欧の想像力』のラースローさんの紹介記事/唯一の邦訳作品『北は山、南は湖、西は道、東は川』(松籟社)が復刊してほしい/10月9日のノーベル文学賞を見守る会の様子をお届け/メンバーの予想は/受賞者発表の瞬間を見守る/ヒロイズムさんが予想的中/NHKの21時のニュースに取り上げられる/来年の受賞者は/次回予告    【参考情報】 ノーベル文学賞を見守る会(主宰:東京小説読書会) https://tokyonovelsparty.com/watching_nobel_prize_in_literature 『東欧の想像力 現代東欧文学ガイド』(奥彩子・西成彦・沼野充義編、松籟社) https://shoraisha.stores.jp/items/570ee9e741f8e821f2004e07 【11月の海外文学イベント情報】 11月12日(水) 10代がえらぶ海外文学大賞授賞式 神保町 https://www.10daikaigaibungaku.com/post/nov-12 11月15日(土)、16日(日) 北欧ブックフェスタ 梅屋敷 https://x.com/youyousha_books/status/1979453315617559037 11月22日(土)、23日(日) K-BOOKフェスティバル 神保町 https://k-bookfes.com/ 11月29日(土) 第10回梅屋敷ブックフェスタ・海外文学翻訳家編 https://x.com/youyousha_books/status/1980194139393458576 【出店情報】 11月23日(日) 文学フリマ東京41 https://bunfree.net/event/tokyo41/ 文学ラジオ空飛び猫たちのブース: L-79 (南1-2ホール) 番組で紹介したノーベル文学賞を見守る会のブース: L-31 (南1-2ホール)   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠⁠⁠⁠⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠⁠⁠⁠⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠⁠⁠⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠⁠⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠⁠⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠⁠⁠⁠⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    44分
  4. 第207回 そしてピリオドへ『失われたスクラップブック(後編)』エヴァン・ダーラ著

    10月19日

    第207回 そしてピリオドへ『失われたスクラップブック(後編)』エヴァン・ダーラ著

    文学ラジオ第207回の紹介本   『失われたスクラップブック』 エヴァン・ダーラ著、木原善彦訳、幻戯書房 ⁠https://www.genki-shobou.co.jp/books/978-4-86488-310-8⁠ ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!   【今回の内容】 後編はストーリーの紹介と読後の感想/後半にミズーリ州の架空の町で環境汚染問題が起きる/有害化学物質の流出量がどんどん膨れ上がる/生成AIの著作権問題が思い浮かぶ/タイトルのスクラップブックが腑に落ちる/オザーク社の社長の住民説明会/最後に出てくるピリオド/選挙に行かない人に個別訪問する女性/人類史上最初の個人と紹介される古代エジプトのアクエンアテン/隣人の家と自分の家のペンキ塗りの差に気づく/TV番組のインタビューが急遽キャンセルされるチョムスキー/書きたかったのは無数の語り?/鈍器本は読んでいるつもりで読んでいない?/会話の間合いが素晴らしい/次回予告    ーーーーーーー 版元サイトより ーーーーーーー “ポスト・ギャディス”と目され、リチャード・パワーズが正体とも噂された、トマス・ピンチョン以上に謎めく、ポスト・ポストモダン作家エヴァン・ダーラ――“読まれざる傑作”として話題となった、ピリオドなしの、無数にして無名の語りで綴られる大長編の奇書がついに本邦初訳で登場! 第11回日本翻訳大賞受賞作。   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠⁠⁠⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠⁠⁠⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠⁠⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠⁠⁠⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    37分
  5. 第206回 謎めく正体不明の作家の大長編『失われたスクラップブック(前編)』エヴァン・ダーラ著

    10月12日

    第206回 謎めく正体不明の作家の大長編『失われたスクラップブック(前編)』エヴァン・ダーラ著

    文学ラジオ第206回の紹介本   『失われたスクラップブック』 エヴァン・ダーラ著、木原善彦訳、幻戯書房 https://www.genki-shobou.co.jp/books/978-4-86488-310-8 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!   【今回の内容】 第十一回日本翻訳大賞受賞作/前後編にわけて紹介/鈍器本は大河ドラマを観るような感覚/実質1100ページの小説を読んだ充実感/著者プロフィール/リチャード・パワーズと親交がある正体不明の作家/作品概要/作家の独創性と読みやすさが共存するポスト・ポストモダン作家/ウィリアム・ギャディスの『JR』を読んだときの苦労/ピリオドなしの文章はすぐに慣れる/テーマが響き合う語り手たち/様々な語りのスタイル/後半部分の社会性/前半部分の個々の語りの事例紹介/ラストに感じたタイトルの意味/前半の日常のフィクション感と後半の非日常の現実感/いいところで語り手が切り替わる/空気を読んで会話する語り手たち/会話の空気感がいい/読み方ロードマップ/最初の80ページが大事/次回予告   【参考情報】 文学ラジオ番外編第71回「ぼくたちの鈍器本の読み方」 https://open.spotify.com/episode/6k9Q6WsTYfHhNvVQqL9p0l?si=3997666ac25149b2    ーーーーーーー 版元サイトより ーーーーーーー “ポスト・ギャディス”と目され、リチャード・パワーズが正体とも噂された、トマス・ピンチョン以上に謎めく、ポスト・ポストモダン作家エヴァン・ダーラ――“読まれざる傑作”として話題となった、ピリオドなしの、無数にして無名の語りで綴られる大長編の奇書がついに本邦初訳で登場! 第11回日本翻訳大賞受賞作。   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠⁠⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠⁠⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠⁠⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    41分
  6. 世界のYA文学第1回 泣けない大人に自分を重ねる『涙の箱』ハン・ガン作

    10月5日

    世界のYA文学第1回 泣けない大人に自分を重ねる『涙の箱』ハン・ガン作

    文学ラジオ世界のYA文学第1回の紹介本   『涙の箱』 ハン・ガン作、きむ ふな訳、junaida装画・挿絵、評論社 https://www.hyoronsha.co.jp/search/9784566024892/ ⁠⁠⁠⁠⁠ パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!    【今回の内容】 文学ラジオの新シリーズ、世界のYA文学の第一回目/YAとは何か/自分がいつ泣いたか思い出す童話/装丁がいい/大人に自分を重ねて読めた/著者プロフィール/ハン・ガンのノーベル文学賞受賞から一年/作品概要/出版経緯や翻訳裏話が聴けるK-BOOKラジオ/序盤のストーリー紹介/純粋な涙とは/純粋イコール無垢ではない/影の涙の存在/泣きたくても泣けないおじいさん/役所広司主演の映画『PERFECT DAYS』を思い出す/涙することで気付ける自分の強さ/ハン・ガンの短編集『回復する人間』を思い出す/子どもの質問がいい/幼稚園のときに泣いた記憶/美しいものに泣く感覚について/次回予告   【参考情報】 YA(ヤングアダルト)とは 日本YA作家クラブのHPより https://jya.iinaa.net/aboutya.html   Podcast番組「聴いて、読んで、楽しむ★K-BOOKラジオ」で『涙の箱』の出版経緯や児童文学の翻訳についてなど、翻訳者と担当編集者が出演されて話されています。 Spotify:https://open.spotify.com/episode/4wrOnNg6JJbTiIcQM9gaUP?si=0267b4717a8a49ef   文学ラジオ空飛び猫たちで紹介したハン・ガン作品 第1回『ギリシャ語の時間』 第28回『回復する人間』 第87回『引き出しに夕方をしまっておいた』 第133回『すべての、白いものたちの』 第142回『そっと 静かに』 第161回『少年が来る』 第162回『別れを告げない』   ーーーーーーー 版元サイトより ーーーーーーー ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく、大人のための童話 この世で最も美しく、すべての人のこころを濡らすという「純粋な涙」を探して    昔、それほど昔ではない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子には、ほかの子どもとは違う、特別なところがあった。みんながまるで予測も理解もできないところで、子どもは涙を流すのだ。子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。雨が降りだす前、やわらかい水気を含んだ風がおでこをなでたり、近所のおばあさんがしわくちゃの手で頬をなでるだけでも、ぽろぽろと澄んだ涙がこぼれ落ちた。  ある日、真っ黒い服を着た男が子どもを訪ねてくる。「私は涙を集める人なんだ」という男は、大きな黒い箱を取り出し、銀の糸で刺繍されたリボンを解くと、大小、かたちも色もさまざまな、宝石のような涙を子どもに見せた。そして、このどれでもない、この世で最も美しい「純粋な涙」を探していると話す。男は子どもがそれを持っているのではないかと言うのだが――。   「過去のトラウマに向き合い、人間の命のもろさを浮き彫りにする強烈な詩的散文」が評価され、2024年にノーベル文学賞を受賞したハン・ガン。本書は童話と銘打ちながらも、深い絶望や痛みを描き、そこを通過して見える光を描くハン・ガンの作品世界を色濃く感じられる作品です。  幸せな出会いが実現し、日本語版の絵はハン・ガン自身、長年ファンだったというjunaidaさんが担当。ハン・ガンが、「読者それぞれのなかにある希望の存在」としてえがいた主人公や、どこともいつとも特定しない本作の世界を美しく描き、物語とわたしたちをつないでくれます。  2008年、韓国で発売され、本国では子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されている本作。ハン・ガン作品との出会いにもおすすめの一冊です。   「きみの涙には、むしろもっと多くの色彩が必要じゃないかな。特に強さがね。 怒りや恥ずかしさや汚さも、避けたり恐れたりしない強さ。 ……そうやって、涙にただよう色がさらに複雑になったとき、ある瞬間、きみの涙は 純粋な涙になるだろう。いろんな絵の具を混ぜると黒い色になるけど、 いろんな色彩の光を混ぜると、透明な色になるように」 ―本文より―   涙をめぐる、あたたかな希望のものがたり。   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    43分
  7. 第205回 映画と原作どっちも語る!『遠い山なみの光』カズオ・イシグロ著

    9月28日

    第205回 映画と原作どっちも語る!『遠い山なみの光』カズオ・イシグロ著

    文学ラジオ第205回の紹介本   『遠い山なみの光』 カズオ・イシグロ著、小野寺健訳、早川書房 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000310117/ (サムネイル画像は旧版の書影です) ⁠⁠⁠⁠⁠ パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!   【今回の内容】 映画と原作を比べて紹介/ネタバレなし、考察なし/映画の脚本が良すぎる/輪郭が見える映画とぼやけている原作/著者プロフィール/作品概要/ミステリー要素が映画と原作の大きな違い/信頼できない語り手/曖昧な原作/感情に寄り添った会話がリアル/主要登場人物/原作のストーリー紹介/原作で描かれる藤原さんの過去/戦前と戦後の価値観の違い/悦子にとって幸せや希望とは/古い価値観の人たちが持つ人情味/カズオ・イシグロが25歳で書いたのがすごい/映画は怖い/映画と原作、どっちが先が良いか?/次回予告   【参考情報】 文学ラジオ空飛び猫たちで紹介したカズオ・イシグロ作品 第36回 ノーベル文学賞作家のAI小説『クララとおひさま』カズオ・イシグロ著 Spotify:https://open.spotify.com/episode/4gWzF0APR2P2vqsPVEDNFx?si=b21df7b17399471c 第63回 人生の夕暮れ『夜想曲集』カズオ・イシグロ著 Spotify:https://open.spotify.com/episode/4KJYEz1f76FWGrJe39Vp6e?si=804bb273663746e6     ーーーーーーー 版元サイトより ーーーーーーー 英国で暮らす悦子は、娘を喪い、人生を振り返る。戦後の長崎で出会った母娘との記憶はやがて不穏の色を濃くしていく。映画化原作   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    51分
  8. 番外編第71回「ぼくたちの鈍器本の読み方」

    9月21日

    番外編第71回「ぼくたちの鈍器本の読み方」

    今回は番外編です。鈍器本を自分たちがどのように読んでいるかを話し合いました。鈍器本や長編小説を読みたいけれど読めていない人の参考になれば。ぜひお聴きください。   【今回の内容】 『失われたスクラップブック』を読むための企画/3年前の「ぼくたちの本の読み方」を振り返り/前提は海外文学/鈍器本とは/ダイチは1ページあたり何分かかるかはかって読む/1000ページ級の『JR』を読んだとき/いかに壁を乗り越えるか/話がわからないとき/モチベーションが上がらないとき/時間がないとき/しおりを使わずに読んだ赤坂真理さんの『安全に狂う方法』/外に持ち出せないとき/自分には読めないという思い込をリセットする/締切までに鈍器本を読まないといけないとき/次回予告   【参考情報】 番外編第25回「ぼくたちの本の読み方」 Spotifyリンク https://open.spotify.com/episode/71aXRwzYZJ1VSCRmn7cQft?si=e1f8ade281ea44e9   🐾 🐾   【文学ラジオ空飛び猫たち】 硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。 案内役はダイチとミエの二人。毎週月曜日朝5時に配信。 X・Instagram:@radiocatwings   SNS・配信プラットフォームの一覧はこちら:⁠https://lit.link/radiocatwings⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【初めて聴く方へのおすすめ記事】 ⁠https://note.com/cafecatwings/n/nab636ad54a35⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【リスナーからのお便りを随時受付中!】 ⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjMAr5xOgOziXxy_hbMNhZKj7wx6pcXFEpuc_RtJYJ30TXbg/viewform⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【メルマガ発信中!】 文学ラジオ空飛び猫たち通信:⁠https://radiocatwings.theletter.jp⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ 無料版では海外文学情報や紹介予定の本などをご案内。有料版(月額500円)ではラジオを応援していただける方に向けて編集後記をお届けしています。詳しくは以下をご覧ください。 ⁠https://radiocatwings.theletter.jp/posts/ec394b10-714e-11ec-8877-f74ef45dcd97⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠   【SNSでご投稿ください!】 番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、SNSに投稿していただけると励みになります。よろしくお願いします!   【お問い合わせ】 ⁠bungakucafe.catwings@gmail.com⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ X・InstagramのDM

    37分
4.3
5段階評価中
154件の評価

番組について

文学ラジオ空飛び猫たちです! この番組はいろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようをコンセプトに文学好きの二人がゆる〜く文学作品を紹介するラジオ番組です。 パーソナリティは海外文学が好きなダイチとミエの二人。 文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品をときには熱く、ときには愉快に、 それぞれの視点で紹介していきます。 毎週月曜日朝5時更新。 番組の感想・リクエスト等は bungakucafe.catwings@gmail.com もしくは番組SNSアカウントまでお願いします!! Twitter→@radiocatwings Instagram→@radiocatwings ポッドキャストの文字起こしはこちら https://listen.style/p/radiocatwings?iZM0Tisn

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