組織ラジオ  いまのたかの

Shinichi Takano

マネジメント、組織開発、組織改革のベテランコンサルタントの2人が、理論に走りがちな組織の話題を、現場の実話を交えてギリギリトーク。 実戦経験を、楽しくゆる〜く語り合います。 過去に別の音声メディアで公開していたトークのバックナンバー(#000〜#015)や、それぞれのブログ、noteは「いまのたかの」のホームページをご覧ください。ラジオでは語りきれないところを補足しています。

  1. -3 ДН.

    #261 レジリエンスは“自分のあり方を変えて生き続け、貢献を続ける力”

    退院した今野。もちろん、退院したからといってすぐに元の生活に戻るわけではありません。そこで考えた「健康とは」、「レジリエンスとは」。 健康とは「病気でないこと」ではなく、「明日は今日より良くなると信じていること」とそれによって「周囲への気遣いができること」だと学びます。こう定義すると、病気は持っていても健康な人もいれば、病気はないが不健康な人もいると気づきます。同じ「健康」という言葉も、定義を変えると違ったものが見えてきます。 これから今野が取り組むのはレジリエンスです。そこでレジリエンスの定義を「元に戻ること」ではなく、「自分のあり方を変えて生き続け、貢献を続けること」としてみると、視点も視線も時間感覚も多くのことが変わってきます。 「健康」になるためには、「1日も早く元に戻る」ことではなく、一度立ち止まって「これからの健康状態になる」ことを考えるようになります。 今野は自らの「健康」へのレジリエンスを4つのステップで考えました。①静養期で心身を整え、②回復期で生活・思考のリズムを少しずつ取り戻し、③準備期で進化する自分としての再出発を設計し、④再始動期でこれまでの経験に意味づけを行い、新しい貢献の具体像を確立する。 それぞれのステップに仮に1ヶ月ずつかかるとすれば4ヶ月。拙速に陥ることなく腰を据えて取り組むことができます。それが「健康」への確実な歩みです。 そしてこれは個人のことだけでなく、「健康な組織へのレジリエンス」にも当てはまるのではないでしょうか。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    21 мин.
  2. 30 ОКТ.

    #260 第○創業期は“次の世代へのリニューアル”の好機

    ご心配をおかけしましたが、おかげさまで今野が無事退院しました。これからもよろしくお願いします。 前々回はリーダーが突然いなくなっても機能し続ける組織について、前回は自律性を高める「自分インタビュー」のススメと2回連続で入院して考えたことがテーマでした。いずれも入院してみて深く考える機会になりました。今回はその第三弾にして「入院中に考えたこと」の最終回です。 企業のステージが変わるとき、経営者が「今は第○創業期だ」と宣言することがよくあります。宣言しなくてもそういう場面を迎えていることもあります。入院して再出発を考えたことが、第○創業期に経営者がやるべきことをあらためて考えるきっかけになりました。 番組中に今野が語ったのはこれらのことです。 まず経営者が考えるべきことでわかりやすいのは次の3つ。 事業ドメインの変更それに伴う組織と人のチェンジ(リストラクチャリング)企業理念の変更そしてそのときをチャンスと見て取り組むこととして次の6つを考え、実行すべきだという考えに至りました。 経営者としての志の見直しそれに伴うこれからの人生の時間の使い方お客さまとの関係性の変化、特に提供価値の振り返りと見直し財務の健全化企業文化と風土の見直し後継者・次世代育成こうして考えてくると、第○創業期に経営者がやるべきことはスローガンを掲げるだけでなく、未来のため、次世代のために組織を具体的にリニューアルすることなのだとわかります。 詳しくは、ぜひ番組をお聴きください。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    24 мин.
  3. 22 ОКТ.

    #259  自律性を高める「自分インタビュー」のススメ

    今回も今野は個室の病室からお届けします。 数日ではなく長期の入院となると、入院中のQOL(Quality of Life)が重要になります。そしてそれは、「病院ではこうすべきである」という無意識のルールの呪縛から、自分が主人公になり、自分はどうしたいのかを考え、医師や看護師の皆さんと対話することです。会社組織の中と同じだと気づいたのです。それは自律性です。 もうひとつ。入院中に見て今野が感銘を受けた動画があります。リンクを貼っておきます。 「ほぼ日の學校」に収録されている『嫌われる勇気』の著者古賀史健さんの「書かない人のためのライティング講座」です。 その中で古賀さんが日頃やっているとおっしゃっているのが「自分インタビュー」です。ニュースでも何でも、何かの情報に触れた時、自分に対して「あなたはどう思いますか?」「あなたならどうしますか?」とインタビューするのです。これによって曖昧だった自分の考えが言語化されます。言語化されるから自分の立ち位置もはっきりします。実はこれは自律性を高めることにとても有効です。 「自分インタビュー」を自分の癖にして、自分はどうしたいのかについて周囲と対話を続ければ、職場のQOLが上がります。いや、職場のQOLを上げるのは自分自身なのです。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    22 мин.
  4. 15 ОКТ.

    #258 緊急入院して実感〜リーダーが突然いなくなっても機能し続ける組織

    今回はいつもとは少々趣が違います。今野が緊急入院。その病室からお届けします。内容は、緊急入院した今野がしみじみと実感したリスクマネジメント。 病気の方は、まだ診断は最終確定していませんが「免疫性血小板減少症」という指定難病の疑いが濃厚です。自己免疫が血小板細胞を攻撃し、血小板が極端に減少する病気です。入院して薬を大量投与しましたので、今は危機を脱しています。 検査のために大きな病院に行ったところ、そのまま緊急入院。家庭のことも、仕事のことも、何も入院準備ができていません。頼りになるのは奥様。いざとなったときに頼れること、日頃のコミュニケーションのおかげで仕事のことも1から説明する必要がなかったこと。奥様への感謝をしみじみと感じながら、今野は職業柄、組織でもリーダーが突然しばらくの間、仕事ができなくなることがあると思いました。社長が緊急入院することだってあり得るのです。そのときに、組織が止まることなく機能し続けるには日頃の準備が必要です。今回は家庭のことでしたが、そこで今野が実感したことは組織のリスクマネジメントにも通じることだと思い至ったのです。 みなさんの会社は社長が急にいなくなっても機能する準備ができていますか?あなたの職場はマネージャー、リーダーはもちろん、誰かが急にしばらくの間出社できないという事態になってもカバーできる体制になっていますか? そのためには何が必要なのでしょう。 今野がしみじみと実感した話をぜひお聞きください。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。

    21 мин.
  5. 8 ОКТ.

    #257 ワークライフバランスに潜む“二項対立”の罠

    今再び話題になっている「ワークライフバランス」。言葉は時に一人歩きし、いつの間にか、後からついた“意味”が一般の捉え方になることがあります。 現在「ワークライフバランス」という言葉が使われているときの前後の文脈を見るとワークとライフを対立させているように見えます。「ワークの時間を減らしてライフの時間を充実させる」などはその典型ではないでしょうか。 人間の脳は、膨大なエネルギーを使う脳のエネルギー消費を抑えながら、素早く判断するために、グレーゾーンを排除して、二項対立で考えるようにできています。すなわち、「善vs悪」「正vs誤」「成功vs失敗」「白vs黒」などです。ビジネスの世界でも多く見られます。「短期利益vs長期利益」「トップダウンvsボトムアップ」「個人主義による成果vsチームの協働による成果」「革新vs効率」等々です。それらを二項対立で考えがちですが、成功するリーダーは両立させているのです。 ワークとライフは対立するものでしょうか?二項対立の罠にはまっていないでしょうか? 本来、ワークが充実することで経済的にも精神的にもライフが豊かになり、ライフの充実がワークに良い影響を与えてワークが充実する。実は二項対立ではなく、循環する関係にあります。「ワークとライフを分断して限られた時間を取り合う対立ではなく、人生のその時期その時期において最善の循環を作り出す」というパラダイムに立つとワークライフバランスが違ったものに見えてきます。 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    20 мин.
  6. 23 СЕНТ.

    #255 模倣の功罪〜負の面を予防するには

    良くも悪くも部下は上司の模倣をします。 良きことであれば、それは部下の成長を早くします。そしてそれが代々繰り返されることで“良き企業文化”が形成されます。 しかし悪いことも、いつの間にか無批判に模倣してしまい、それが代々続くと“悪しき企業文化”を形成してしまいます。 さらに、良きことであれ、悪しきことであれ、表面的な模倣が代々繰り返されると価値観が単一の組織になってしまい、一見一枚岩に見えて実は脆い組織になってしまいます。 ではどうすれば模倣の良いところを活かしながら、負の面を予防できるのでしょう。実は厄介な問題なのです。 番組中で高野がNHKの番組について言及しています。 その中でミクロネシア連邦の独立が1960年代と言っていますが、正しくは1979年に憲法が発効、1986年に事実上の独立、1991年に国連に加盟しています。お詫びして訂正します。 なお、その番組は以下のリンクからNHK+でご覧になれます。9月29日(月)20時41分まで視聴可能です。 NHK「大追跡グローバルヒストリー ミクロネシア 謎の巨大ファミリー」 この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    21 мин.
  7. 10 СЕНТ.

    #254 カリスマになるためにカリスマを分解してみる

    今野のコーチング現場で、身につけたい能力を考えていただき、さらにもうひとつ、それでももうひとつと頭を絞っていただいたとき「カリスマ性を身につけたい」という言葉で出ました。「カリスマ性を身につける」にはどうしたらいいのでしょう? カリスマと言われる人は、今の姿を見てカリスマと言われているのであって、カリスマ性を身につけたプロセスは見えていません。そしてその努力の結果としての“カリスマ性”は分かったようでよくわからない言葉です。それでは身につけることができません。それではどんな人をカリスマと呼んでいるのでしょう?カリスマの具体像。そこにヒントがあるに違いありません。 そこで一段掘り下げて、カリスマを分解してみることにしました。カリスマには次の3つの要素がありそうです。 1.「こういう人になりたい」と思われる人 2.「この人の話を聞きたい」と思われる人 3.「この人にならついていきたい」と思われる人。 今回はこの3つに分解したところから、さらにそれぞれの解像度を高めるブレストを2人でやってみました。 さて、カリスマになるにはどうしたらいいか。果たしてヒントになったでしょうか? この番組はSpotify、Apple Podcastsでお聴きいただけます。 『組織ラジオ』のバックナンバーは「いまのたかの」を検索!

    21 мин.

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マネジメント、組織開発、組織改革のベテランコンサルタントの2人が、理論に走りがちな組織の話題を、現場の実話を交えてギリギリトーク。 実戦経験を、楽しくゆる〜く語り合います。 過去に別の音声メディアで公開していたトークのバックナンバー(#000〜#015)や、それぞれのブログ、noteは「いまのたかの」のホームページをご覧ください。ラジオでは語りきれないところを補足しています。