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真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜 mi-mollet(ミモレ)
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講談社のウェブマガジン「mi-mollet(ミモレ)」がお届けする“聴く読書会”。ミモレ編集部のブックレビュー担当・バタやんこと川端がおすすめの本や心に響くフレーズをご紹介します。
▼連載記事と本のリクエストはこちらから▼
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弱いまま強くなる選択をしてみる。【第111回】
今夜はお便りをご紹介しつつ、“リターンズ”が出来るその日まで、読んでおいてほしい“勝手に貸出カード”をまとめ出しします!!
★勝手に貸出カード/
『今、出来る、精一杯。』根本宗子
『銀行総務特命』池井戸潤
『棘の家』中山七里
『一心同体だった』山内マリコ
『悪の芽』貫井徳郎
『両手にトカレフ』ブレイディみかこ
『アルツ村』南杏子
『看守の流儀』城山真一
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「大人になる」とは我慢強くなることじゃなく【第110夜】
今夜の勝手に貸出カードは、内田樹さんの『困難な成熟』です。
この本は、「大人になる」「成熟する」とはどういうことかを、14歳でも読んでわかるように書かれた本です。14歳で読んだら14歳の感じ方があるでしょうし、つきみさんのような30代で読んでも、たぶん50歳でも60歳でも、自分が「大人になり」「成熟する」とはどういうことなのか考えさせられる本であります。
今夜は最後にお知らせがあります!
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「小説の読み方」を学ぶ本。途中でわかんなくなって完読できない問題について【第109夜】
今夜の勝手に貸出カードは、三宅香帆さんの『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』です。
小説の書き方を教える本は数あれど、小説の読み方を教えてくれる本はあまりありません。三島由紀夫の『金閣寺』、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』など誰でも知ってるけど「どんな話だっけ?」という名作を題材に、いろんな“読み方”があるのね〜と教えてくれる本です。
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母娘の呪縛ものに隠れた圧倒的な父親の不在感【第108夜】
今夜の勝手に貸出カードは早見和真さんの『八月の母』です。
2014年に愛媛県伊予市の市営団地で起きた「少女暴行殺人事件」という痛ましい実際の事件をベースにしながら、著者早見さんの視点で事件の背景を掘り下げ、フィクションとして描いた本です。「毒母からの呪縛」などという言葉では片付けられない、どう足掻いても逃げ出せなかった蟻地獄が描かれます。
数日間はズーンと気持ちが引きずられて、体力が奪われるくらいの重たさです。心してどうぞ!
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善意と好奇は紙一重。優しいふりをした好奇心に気をつけて【第107夜】
今日の勝手に貸し出しカードは、ペク・オニュさん著、吉原育子さん訳の『ユ・ウォン』です。これは、今年のベストブック入り確定です。
マンションの大火災から奇跡的に生き残った少女ユ・ウォン。部屋に火の手がまわる中、彼女を布団で包んでベランダから放り投げた姉は亡くなり、下で受け止めたおじさんは足の骨を砕く大怪我を負って障害が残ります。「布団の子」を救ったおじさんは、一躍ヒーローになるのですが、彼は決して聖人ではなくて・・・。
重荷を背負った少女のただただ悲しいお話ではなくて、サスペンスな要素とシスターフッド的な冒険譚でもあり、爽快さが残ります。
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連休にじっくり読みたいちょっと怖い小説3選【第106夜】
今夜は目前に迫った大型連休におすすめの小説を3作品ご紹介します。
高級住宅地で起こる事件、病院で起こる連続不審死、母親を介護する娘のお話……といずれもちょっと怖いお話です。
勝手に貸出カード
・『誰かがこの町で』佐野広実さん
・『本日はどうされました?』加藤元さん
・『チョウセンアサガオの咲く夏』柚月裕子さん
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